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太陽のあるハウスは求め続ける場所

太陽とは

占星術で見る出生図の中で、やはり何といっても
一番大切なのは太陽。太陽は実は地球でもあり、
私たち自身のいる位置が現れています。
ヘリオセントリックで見ると太陽の位置が地球になります。
ジオセントリックでは地球を中心に太陽が回る
と考えるので出生図上の太陽は、
宇宙から見たら実は地球の位置とも言えます。
生まれた時に吸い込んだ一番まばゆいエネルギーが
出生図の太陽だし、
その後成長するごとに私たちが位置する場所が
プログレス(進行図)の太陽でもあります。

星座はエネルギー、ハウスは地球特有

さてその太陽のサイン(星座)が一般的な
「あなたは何座?」であり、なんだかんだ言って
やはりその人らしさや生き方の特徴が表れていると思います。
ただサインというのは持っているエネルギーの特徴で、
宇宙的で。
じゃあこの地球でそれがどんなふうに現れるか、
それを見るのが「ハウス」です。
より現実的で地球的な動きをみるのはやはりハウスでしょう。

太陽のあるハウスでは永遠に満たされない?

そして太陽があるハウスはどちらかというと
「そこで葛藤する」ようなイメージになります。
葛藤というと土星や火星のイメージがあります。
そのような「大変さ」というよりは
太陽は求める、目指す、向かっている、ものを表すので、
その太陽が位置するハウスで何かを得ようと戦い続けます。
ある意味永遠に得られないようなところもあるのです。

「永遠に得られない」と聞くと
「じゃあ7ハウス太陽は永遠にパートナーが得られない?」
と思われるかもしれません。
いいえ、そんなことはありません。
私が鑑定させていただいている限り
7ハウス太陽の方はやはりパートナーに恵まれている
という印象があります。
ただ、外から見て「恵まれている」と思うのと
ご本人が考えるのは別で、
やはりその「パートナー」という分野で
(7ハウスは「パートナー」に限らず、広く人間関係も
表すのですが、「パートナー」とももちろん関係が深いので)
求め続けていくことになるのです。
たとえどこからどう見ても欠点のない、
パーフェクトなパートナーさん、うらやましい、
と言われても
それならそれで
「この人に釣り合う私にならなければ」と葛藤するとか、
パートナーとともに目指すべきものでやはり
葛藤し続けるとか。
2ハウスであれば「私の持っている価値って?」
というところで葛藤しがち。
職場、ビジネス、というところで感じる葛藤が
わかりやすいですが、
お金を稼ぐ必要がないほど豊かな環境であっても
ビジネスをして自分の価値を確認したいと
もがく方は2ハウス太陽が多いです。

木星と違い、満たされない思いから追い続ける

こんな風に、太陽のあるハウスは決して
「そこにいるから得られる」木星とは大きく違います。
木星のあるハウスのことはご本人がどう思うかは別として
外から見たらやはり「恵まれているなあ」と
いうことが多いです。
木星の場合はご本人の自覚がある場合も多いです。これは、
木星期、つまり40代後半近くから顕著に感じられるでしょう。
でも太陽は違います。
あくまでも目指すものであり、方向性なので、
ある意味ほかの人より抜きんでていても
「まだまだ」「足りない」「あと一歩」などと
考えてしまうハウスでもあるのです。
ご自身を振り返ってみて、「太陽があるのに恵まれてない」
と思う方は、そこで自分を達成する、自己を形成する、成長する、
そんな場所だからと、見方を変えてみると納得できると思います。

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