国歌めぐり1

F1のスペイングランプリが開催された時のこと。

スペイン国歌が流れたあと、何やら聴いたことのない音楽が演奏されている。何だい、これは?家族が直ぐに調べてカタロニア州歌だと言う。

そうかい、いやスペインも大変だなぁ、こんな反抗的な歌を州歌にしている地方があるのでは。

家族が歌詞の意味も調べると果たして中々勇ましい歌詞なのである。

搾取する者に対して鎌の一撃を振り下ろせ、そのような感じ。

音楽は具体的な何物も表さないというのは本当なのであるが、同時にある種の気分を正確に伝える。それを如実に示す好例だと思う。

トルストイが行進曲で行進するのは分かる、ワルツで踊るのも分かる。ではクロイツェルソナタのような音楽を聴いて人は何をすれば良いのか?邪悪な情念が掻き立てられるばかりではないのか?と激しく自問自答するのはこんな事なのである。

つくづく音楽は面白いと思った次第である。

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