見出し画像

すごいぞ!はっせん!■04ー東武鉄道8000系

今回は東武8000系について語ります。

東武8000系は1963年から製造開始となった20m車体の通勤形電車で、712両製造されています。旧型車の置換えと輸送力増強によってさまざまな編成が構成され、4両編成の製造から始まり、2両や6両、8両編成も登場しました。

製造当初は他社の同時期の車両と同様、冷房装置はありませんでしたが、70年代に入ってから順次搭載されるようになりました。また、この8000系の車体は旧型車の機器類を活用した車両でも採用され、ひところは東武の通勤電車と言えばこの顔!といっても差し支えないほどに多数派を占める位置にありました。

また、東武8000系のみの特徴として注目できるのが車両番号。東武8000系は編成ごとに末尾2ケタが揃うように番号を振る流れがありましたが、8両編成を組む際に奇数4両+偶数4両という組み方をしたことも相まって、末尾の番号が90台に突入するばかりか、99を超える場面に出くわしました。
その結果登場したのが、車種を示す上2ケタ+編成を示す末尾3ケタという5ケタ番号の登場。
登場した当時は珍しかった5ケタの番号に、なかなかの驚きを感じたものでした。

1980年代後半からは車体修繕によって前面のデザインが変化し、新たな東武通勤者の顔として変わらぬ活躍を見せていましたが、2010年頃から世代交代による減少が始まっています。10両編成が中心となったスカイツリーラインや東上線などでは姿を見ることが少なくなりましたが、2両や3両の短編成が走る区間では現在でも主力として活躍しています。

同時期に製造された通勤形電車の中でも長持ちしているように感じるのは、手入れの良さと安定感ある車両性能、登場当時の設備水準の高さにあるのではないかと思います。末永い活躍を期待したいものです。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

サポートをお願いいたします。いただいたサポートはたまなび倶楽部の運営費として活用いたします。