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小学校で習う漢字を少し掘り下げてみる(2)

さきの投稿で小学校の漢字配当について触れました。
今回はその配当の妙について述べてみようと思います。

6年間で学習する1026字について、4年生で都道府県の名称を習うことから
そこに都道府県名として使用する漢字を集約したわけですが、
もともと4年生の漢字が3年生と並んで200字と最も多かったことは
実はあながち無関係でもないところがあります。

1年生で学習する漢字が80字と少なく、漢数字や画数の少ない漢字が
中心であることは察しが付くと思います。
では2年生はどうかというと、1年生とは異なる狙いが見えてきます。

教室に掲示してある時間割に注目するとよりはっきりします。
1年生は入学時点では漢字を全く知らない可能性がありますから、
すべての教科についてひらがなで記載されています。
ところが2年生になるとふりがなこそ付いてはいるものの、
すべての教科について漢字表記に変化します。

すなわち、2年生の間に教科で使う漢字はほとんど学習するように
配分されており、実際に主要4教科(算数・国語・理科・社会)の8字は
すべて2年生で学習する漢字となっています。

そして3年生と4年生で学習する漢字をひとわたり習うと、
基本的な読み書きについては想像以上にこなせるようになります。

一方で5年生で習う漢字は新聞でよく使われるような熟語や用語に
関連するものの割合が大きくなり、図書館の「子どもの本棚」の本では
あまり出てこない漢字もたくさん登場します。
また、6年生では特別な分野でしか用いない漢字が多数登場します。
例えば「陛下」「皇后」の「陛」「皇后」はいずれも6年の配当です。
一方で「胸」「肺」「骨」などのような身体の部分を示す漢字や、
「座」「枚」「忘」のように身近なところでよく使う漢字も
6年で揃うようになっています。
日常生活でもよく使う、知っておくべき漢字がここまでで
要領よく揃うように組まれていることがわかるかと思います。

最終的にそれでも収まりきらない漢字が
中学校での配当として600字ほど出てきますが、
だいたい5・6年生ぐらいになると中学校で習う漢字も
知っているものが多いのではないかと思います。

家庭で漢字について学習するのであれば、学年にとらわれず
必要なところからどしどし吸収していくのも有効ですが、
1つだけ気をつけておきたいことがあります。

小学校で習う漢字とはいえども、ある程度の学齢にならないと
学習しない読み方もいろいろ設定されているので、
学校での勉強の一環として学習するのであれば、あくまでも
「小学校で学習する範囲」を基本として整理するようにしてください。

いわゆる「表外読み」というものですが、これを漢字テストなどで書くと
学校の先生は「誤答」として判定してしまいます。
たとえば「理由」は2年生と3年生でそれぞれ習う漢字で構成されますが、
読み方はあくまでも「りゆう」としか読みません。
「わけ」とか「ことわり」といった読み方はしないことになっていますので
大人の目線で判断しないように気をつけましょう。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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