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すごいぞ!はっせん!■16ー立山黒部貫光8000形

今回は立山黒部貫光8000形について語ります。

立山黒部貫光8000形は1996年、立山黒部アルペンルートの一部となる立山トンネル内を走行していたディーゼルエンジン駆動のバスをトロリーバス(無軌条電車)へ置き換えることになった際に8両が製造されました。立山黒部アルペンルートではすでに関西電力が運営する区間(扇沢ー黒部ダム間)においてトロリーバス(無軌条電車)が運行されていましたが、これが2区間目のものとなりました。

2本のトロリーポールが架線をとらえる

関西電力が運営する区間は2018年に電気バスによる運行に移行したため、それ以来はこの8000形が走行する室堂ー大観峰間が、国内唯一のトロリーバス運行区間となっています。見た目はバスだけど、走行中の音は電車と同じくVVVFインバータの駆動音が楽しめますし、立山トンネルの中間部にある行き違い部分では、運転席越しに反対側から向かってくるバスが分岐部を越えるときに架線部から発生させるアーク(放電)が見られることもバスとは異なる見どころといえます。

製造からおおむね30年ぐらいで車両の交換が行われているトロリーバスですが、ちかぢかこの8000形もその時を迎えます。代替の無軌条電車が用意されるのか、関西電力の区間と同様に電気バスに移行することになるのかは2023年1月現在において未定です。今後の展開に注目です。

簡単ではありますが、概要を載せておきます。

■立山黒部貫光8000形
・製造初年 1996年
・製造両数 8両(片道1両から最大4両が続行で運行ー2023年現在)
・制御方式 VVVFインバータ制御(GTO素子)
・営業最高速度 40km/h
・運用線区 立山黒部アルペンルート 立山トンネル内
・運用区間 室堂ー大観峰

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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