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百線一抄

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国内において2020年12月現在営業中の旅客輸送路線について、お題の通り100線取り上げていこうという、何とも気の長い設定です。 今回は範囲をJR線と、国鉄やJRから経営分離さ…
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2021年4月の記事一覧

【百線一抄】031■連峰にかぶる白雪を眺めてーえちごトキめき鉄道

歩みを阻む自然の難所各地にあれど、親不知子不知なる越中越後の 境に居座る断崖はことごとく…

【百線一抄】030■かなだからのきっぷで時代をつなぐー平成筑豊鉄道

新たなスタートを切るにあたって名前を付ける。それが時流のめぐ りあわせと絡み合うと、時と…

【百線一抄】029■花鳥風月を愉しむ湿原の細道―釧網本線

湖畔と海辺を走る印象が強い釧網本線。実際に乗ると濤沸湖、塘路 湖は車窓から確認できる箇所…

【百線一抄】028■涸れぬ情熱が鉄路を繋ぐーくま川鉄道

八代から球磨川を遡って約50キロ進むと、小さな盆地に成り立つ 街がある。人吉市である。こ…

【百線一抄】027■西方のいずみをつなぐ橙の道ー肥薩おれんじ鉄道

身軽なディーゼルカーが架線の下をトコトコ走る、ユニークなロー カル線が九州にある。八代と…

【百線一抄】026■日高山脈を貫く紅葉山今昔物語ー石勝線

生い立ちをたどると初期と現代では全く様相が異なる路線として、 具体例に挙げられるのが北海…

【百線一抄】025■かずら橋が越える峡谷は峰向こうー土讃線

名の通る主要幹線といえども、その鉄路が穿つ道程が殊の外、何か につけて自然に抗う隘路続きとなるとどうしても歩みが鈍くなる。 四国を南北に縦断する路線は少なく、讃岐山脈と四国山地を越えて 大歩危小歩危と名だたる渓谷をなぞりながら、香川と高知を我こそ はと結んできたのが土讃線である。多度津から琴平、吉野川を越せ ば徳島県阿波池田、峡谷を抜ければ後免、高知と進み窪川に至る。 歩みを阻む山岳を眺め、琴平、阿波池田、須崎の各地区に根を張る 風に順次線路を延ばし、山越えの区間は昭和初期

【百線一抄】024■川面にうかぶ心の錦ー錦川鉄道

国鉄時代に計画された路線の中で、途中の駅まで建設が進んだもの の、時代の移り変わりや財政…