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【シティリーグS1優勝・全文無料】ロストギラティナVSTAR

はじめまして、たまもんじと申します。
この度、2024シティリーグS1で使用した『ロストギラティナVSTAR』デッキで優勝して良い気分になりましたため、記念にnoteを書きました。

ふだんは神奈川県の藤沢を中心に活動していて、だいたい毎週バトロコ藤沢店さんのすみっこの席でひっそりと紙をしばいています。あとその後はたいていどこかで酒もしばいてます。

シティリーグ当日は8戦のうち5戦がミラーマッチとなり、運良く全勝することができました。
当noteでは私がミラーマッチの際に意識したことや、ロストギラティナデッキにおけるいわゆる「自由枠」的な部分のカードの採用・不採用理由などに絞ってお伝えしていきたいと思います。

ロストギラティナVSTARデッキに関しては、有料・無料問わず素晴らしいnoteが多数出ております。

日頃からお世話になっているましゅまろさん(@trevenant_marsh)の記事などは特に参考になると思いますので、まだご覧になっていない方はぜひご覧ください!

それでは対戦よろしくお願いします。

リストだけ見たい方もいると思うので、先に出しておきます。

ギラティナから始める派です

以下、略称や「非エク」など一般的に用いられている呼称を使用することがございます。ご了承ください。



1.シティリーグ当日のマッチアップ

【予選】4-1 4位通過
※先攻後攻は忘れました。
①ミラー○
②ミラー○
③ミラー○
④ミラー○
⑤悪リザードンex(リファイン)×

【決勝トーナメント】
①ミラー後○
②ミライドン先○
③悪リザードンex(ロスト)後○

というように想像以上のミラー祭りでした。ロストギラティナのミラーマッチには自信があったため、マッチ運には恵まれていたと思います。ミラーマッチの立ち回りについては後述します。

2.環境考察とデッキ選択

▶環境考察①シティ1週間前

ポケカブック様より引用】パオジアン減らんなあ

シティ1週間前までは…
封印石型の悪リザードンexデッキを煮詰めていましたが、納得できるリストが作れませんでした。そのため、使い慣れており環境的にも立ち位置の良いロストギラティナデッキを選択することを決めました。
これがだいたい1週間前です。デッキリストは55枚程度は決まっていて、あとは微修正をするだけという状態でした。

▶環境考察②シティ前日

ポケカブック様より引用】パオジアン減らんなあ・・・
ポケカブック様より引用】シティ前日(10/21土曜日)単体の結果

シティ当週、前日
ロストギラティナにするのを決めたはいいが、あと数枚をどうしようかという期間でした。
様々な方がまとめて下さっている結果によると、引き続きロストギラティナ、悪リザードンexが多い環境と言えそうでした。
(各まとめサイトのみなさん、いつも大変お世話になっております。)

ミラーはたくさん練習しましたし、リザードンに対しても概ね有利だろうとは考えていました。そのため、特定のメタカードを入れるよりはデッキパワーを高くしたいなあ、でもサーナイトは依然として一定数いるのとルギア怖いなあなどと考えていました。
そんな折にヤマグチヨシユキ選手がシティリーグにてミュウを使用したという情報が目に入り、「え、サーナイトじゃないんだ。」と素直に驚きました。日本有数のサーナイト使いがサーナイトを選択しないほどにはサーナイトにとって逆風の環境であり、使用者は前週よりもさらに少なくなるのではないかと予想しました。
これが決め手となり、いわゆる一般的な使用率tierリスト的なものから、サーナイトを1段下げるイメージでデッキの残り数枚を決定しました。また、ロストギラティナが減るイメージは湧かなかったので、ミラーマッチは厚めに見ようと決断しました。これが前日の夜22時ぐらいの中華料理屋での出来事です。

いつもお世話になっております。フジロコの近くで酒がしばけて助かってます。麻婆炒飯がおすすめです。

今回はたまたま読みが当たった形でしたが、同日別会場ではサーナイトが上位制圧ということもあったので、本当に運に恵まれました。

3.デッキリスト

【再掲】ジェットエネは最後派です

▶魂の60枚

よくあるギラティナデッキと数枚しか違わないリストだと思っていますが、個人的には少しミラーマッチに寄せたリストだと思っています。

いきなり暴論となりますが、ギラティナVSTARデッキの60枚のうちの数枚の自由枠については、本当に何を入れてもいいと考えています。ただし採用の目的がしっかりしていればです。
ウッウヤミラミの枚数や、最近はボスの指令の枚数なども人によって分かれるところですし、少なくとも現環境においては絶対の正解はありません。ただ、なんとなく入れたボスの指令の3枚目はあまり強くないですし、ナンジャモ・ツツジ論争でなんとなくナンジャモの方が強そうだからナンジャモ2・ツツジ1にしたリストなどは熟練者相手にはいわゆる練度の差で負けてしまうように思います。

もちろん最初は試行錯誤から入るのでなんとなく強そうだから採用!でいいと思いますが、大会レベルで勝つデッキに仕上げるためには目的をもって採用不採用の取捨選択をしていくことが重要だと感じています。

前置きが長くなりましたが、選択肢になりそうなところだけ採用・不採用理由を書いていきます。

▶自由枠で採用されたカード

ギラティナV4枚目
4枚フルで使うことはあまりないため、3枚目のサイド落ちケアの意味合いでの採用となります。
ギラティナを3体使用する対面としては、ミラーの他にはミュウ、ルギアなどがあげられますが、今回はミラーを重く見て採用しています。
3枚で使っていた期間が長いですが、4枚目を採用して本当に良かったと思っています。
58枚目に採用したカードです。

ーーー余談・ギラティナ3枚時代ーーー
ギラティナVが3枚しか入っておらず、ミラー戦で1枚がサイド落ちしている場合に意識していたプレイング
・キュワワーをあえて2体並べて月光手裏剣を誘導し、ギラティナ2体のみで試合を進める
・相手の盤面に非エクが2体以上いる場合におとぼけスピットから入り、ウッウヤミラミゲッコウガでサイド2枚目までを取る。月光手裏剣が飛んできたらギラティナVのひきさくで取りつつ、次の番にツツジを打つ
・試合後、サイド落ちしたことに怒る
ーーー余談おわりーーー

ミカルゲ
予選5回戦のうち、1回はミュウかルギアに当たる可能性がある、と考えていました。特に1回戦や2回戦で当たって負けてしまうとそのままSeason1終了になりかねないので、精神安定剤的に入れました。
雪道ミュウへの勝率は飛躍的に上がりますが、フュージョン型のミュウやルギアに対して大きく勝率が上がるわけではないとも考えています。
60枚のうち最後に入れたカードですが、当然ながらできれば採用したくはなかったカードです。
マッチアップからお分かりの通り、当日は1回も使いませんでした。霊圧でミュウとルギアを寄せつけなかったのだと好意的に解釈しています。

ポケギア
入れたり抜いたりするランキング殿堂入りのカードです。サポートのかさ増しで入っていますが、できればアクロマを引き込みにいくときには使いたくありません。使うとしてもギリギリまではなえらび、アビスシークで我慢をして間に合わなくなる直前の番で使うイメージです。
逆にボス、ナンジャモ・ツツジを呼び込むときには積極的に使いたいです。59枚目の採用カードです。

▶採用候補・枚数検討カード

マナフィ
使用する対面はロスト系、パオジアンとなりますが、なくても勝てると判断して不採用です。キュワワー・ギラティナでスタートできた際のロスト対面の盤面づくりは、みなさんご存じのキュワワー1ギラティナ3です。
そんなことは知っていて、ヤミラミでスタートした場合はどうするの?が気になるところだと思いますのでこちらは対面の立ち回りの項でお伝えします。
※れんげきウーラオスは当たらないと判断しています。
※※噂によると2週間前のシティリーグ同会場で5戦中2戦れんげきウーラオスを引いた方がいるとかいないとか。

ジラーチ
個人的にあまり使い道を見いだせず、不採用です。ごめんよジラーチ。基本的にはヤミラミのロストマイン、クレセリアのムーンライトリバースの対策の札となると思います。
対ヤミラミでは、ギラティナ以外のポケモンを盤面に1体しか出さないことを徹底すればロストマインは怖くありません。というよりそもそも非効率なので飛んでこないことが多いです。ジラーチを置くことで概ねマナフィもセットで置く必要が生まれてしまう点もイマイチです。
対クレセリアでは、ウッウと一緒に置いてムーンライトリバースをけん制するのが最大の使い道だと思います。が、リバーサルエネでHP140のサーナイト(アルカナシャイン)を作られたり、クレセリアがルナブラストで攻撃をしてきたり、結局後半はヤミラミがバトル場に出ていくので何事もなく80点乗せられたりとあまり効果的に使うことができませんでした。
とはいえ、このプレイングについては自分は数戦で諦めてしまい理解が足りていない部分も大きいと思いますので、サーナイト対策で採用を検討するという余地はあるような気はします。

バトルVIPパス4枚目⇔ネストボール4枚目
VIPパスの4枚目を選択しています。個人的にネストボールを増やす利点は、つりざおで回収したポケモンをすぐに場に出せること終盤に山を混ぜられることだと考えています。
特にサーナイト対面などではヤミラミを使いまわしたり、毎ターンのように飛んでくるナンジャモの返しに山を混ぜたりしたいケースが多いので、サーナイトが多い読みであればネストを4にしたと思います。
ただ、そんなことよりも勝つときはどうせ引ける日なんだからパスでええやろ、という浅はかな気持ちでVIPパスを4にしました。先ほどは採用理由には目的が~とか偉そうなこと言って本当にすみませんでした。
ちなみに両方4にする枠は見つけられませんでした。

ナンジャモ2枚目⇔ツツジ2枚目
ナンジャモを選択しています。ミラー全勝の最大の要因であり、今大会のMVPです。ミラー対面の項で後述します。
ちなみに個人的にはミラー以外においてはツツジの方が強いことが多いと考えていて、長らくツツジ2枚の構築を好んで使っていました。そのためナンジャモSRを1枚しか所持しておらず、当日の朝にわざわざ電車で2駅隣まで行き「ナンジャモノSRクダサイ!」と早口で購入しました。ありがとうTSUTAYA茅ヶ崎店。

セイボリー
当日、採用しなかったことを後悔した唯一のカードです。私のマッチアップに限って言えば、ミカルゲを抜いて採用すべきでした。
不採用理由はデッキ選択の項で記したように、サーナイトの数が明確に減ると思ったからで、それは当たりました。また、サーナイトの使い手を上級者・中級者・初級者と分類した場合、上級者に対してはあっても不利、初級者に対してはなくても有利、中級者に対してはあったらいいなあと思うことがある、という何とも言えないメタカードだったことも不採用に踏み切った理由です。
採用すべきだった理由は対悪リザードンexのマナフィ・ジラーチ対策です。
5戦目で対面したリファイン型には完璧に盤面を作られてしまい負け、決勝で対面したロスト型には運良くジラーチは置かれませんでしたが、こちらのヤミラミ起動までに置かれていたらかなり苦しい展開でした。
練習段階でその2種の悪リザードンex対面を想定できていたらおそらく採用しているカードでした。

ボスの指令3枚目
ほとんどの試合で1回使用するサポートで、2回打つこともあります。3枚で回していた時期も長かったですが、他のカードの優先順位が上がり抜けました。1番大きな不採用理由は、ナンジャモを2枚にすることでミラーマッチにおいての使用頻度が減ると考えたためです。こちらは後述します。

頂きへの雪道4枚目
採用できるとルギア、パオジアン、サーナイトへの勝率はわずかに上がるはずです。当然強いカードですが、今のミラーマッチにおいては2ターン目以降のバトルVIPパスと同じぐらいの価値しかないカードになってしまうことが悲しすぎて採用には至りませんでした。環境次第では4投もアリだとは思います。

各種いれかえ札(あなぬけのヒモ・いれかえカート・ポケモンいれかえ、ジェットエネルギー)
各種いれかえ札について、まとめてお話していきます。
採用枚数はあなぬけのヒモ2:いれかえカート1:ポケモンいれかえ1としました。

あなぬけのヒモ
いれかえのトレーナーズの中では、個人的には1番好みです。直前まではあなぬけのヒモ3、いれかえカート1のリストでした。
序盤は基本的にアビスシークを打ちに行くので、前にいるシステムポケモン(ふしぎなしっぽミュウやキュワワー)やパオジアンをどかしつつギラティナが前に出られる点を高く評価していました。
が、今回のシティでは数回は起こると予想したミラーマッチを少し重く見て、あなぬけのヒモを1枚ポケモンいれかえに変更しています。
ミラーマッチにおいて中盤以降は、多くのケースでギラティナVSTAR同士の大怪獣バトルとなります。そうなるとベンチのポケモンではなくバトル場のギラティナVSTARを倒したいので、いれかえカートやポケモンいれかえのような純粋ないれかえ札の方が有効です。
とはいえ後半のボスの指令を打つターンに一緒に使ったり、序盤に優先的に使うことでそのデメリットも気にならないことも多いため、いれかえ札の配分は好みで問題ないと思います。

いれかえカート・ポケモンいれかえ
いれかえカートとポケモンいれかえの選択については、さらに好みになると思います。
いれかえカートだと困る状況は、攻撃ができない(orしたくない)ギラティナVSTARをベンチに下げたいときのみです。
逆にいれかえカートがほしい状況は、アビスシークを打ちに行ったギラティナVがおとぼけスピット110を被弾して進化できないときです。(ジラーチの登場によりロストバレットが激減しているため、ロストマインの確定数ずらしの役割はありません。)

上記の状況を天秤にかけた結果、両方ともあまりなさそうだけど両方とも起こらないこともないと考え今回は1-1に散らしての採用としました。絶対に突き詰める余地はあるはずですが、まあ1-1でええやろという軽い気持ちで散らしています。採用理由には目的が~とか偉そうなことは2度と言いません。大変申し訳ございませんでした。
とはいえここはあなぬけのヒモよりもさらに誤差みたいなものだと思うので、本当に好みでいいと思います。

ジェットエネルギー
ひたすら好みだったここまでと打って変わって、ジェットエネルギーは明確に4枚採用が良いと考えています。
理由はシンプルで、初動で1番強いいれかえ札になるからです。ギラティナのアビスシークや、キュワワー3面展開時のはなえらび3回などに1番つながるいれかえ札がジェットエネルギーであるため、ここの4枚はCL新潟以降ずっと固定しています。
デメリットとしては当然、後半にギラティナやヤミラミを手貼りで動かす際に超エネや草エネを手貼りできないことですが、それよりも初動の重要性の方が圧倒的に高いと考えています。よくある言い回しでいうと、後半のエネ管理はプレイングでカバーできることが多いといったところです。

ーーー余談・キュワワーにエネをつけようーーー
自分はよく以下のようなプレイングをします。
・1エネすでについているキュワワーにジェットエネを貼り、元からついていたエネ(超・草・水)を切って逃げる。
・エネがついているキュワワーを逃がす際にあえていれかえ札を使って逃げる。
こうすることで次の番、ミラージュゲートやいれかえ札がなくともキュワワーを前に出しつつアタッカーに手貼りが許されるというわけです。
また、次の番で前のギラティナが取られるであろう状況や手札干渉をもらうであろう状況でも、キュワワーにエネを残しておくことを意識すると勝率は上がります。場合によっては山のエネルギー1枚だけをミラージュゲートで使ってでもキュワワーにつけてもいいぐらいです。ロストを使っていて攻撃が止まってしまう方はぜひ意識してみてください。
ーーー余談おわりーーー

▶【おまけ】アクロマの実験・ミラージュゲート

問答無用で4枚ずつの採用です。ちなみに5枚以上採用していいという特殊ルールがあるとしたら、皆さんは何枚採用しますか?
もちろん5枚以上は採用できないので意味のない問いですが、そんなことを考えて構築やプレイするうち使い方やロストに送れるかの判断がちょっと変わったような気がしているカードたちです。

4.各対面の立ち回り

ロストギラティナミラー、パオジアン対面のみ記載します。

▶ロストギラティナミラー

序盤は基本的にアビスシークをお互いに1回ずつ打つことになると思います。また、マナフィ不採用理由のところでも触れましたが、作る盤面はキュワワー1ギラティナ3となります。この辺りまではある程度知れ渡っているプレイングのように感じています。
ポイントは先殴り・後殴りの理解です。この理解が進んでくると、ミラーマッチにおけるナンジャモの重要性が痛いほどわかるはずです。
分かり手同士の戦いだと、1ターンほどいわゆる「待ち」のターンが生まれることがあります。このままの状況で攻撃すると、返しの番にナンジャモ・ツツジをもらいつつバトル場のアタッカーが倒され、次の自分の番に有効なワザが宣言できない可能性が高いからあえて攻撃しない、というわけです。

ここから先殴り側・後殴り側のそれぞれのポイントを整理します。
※お互いのギラティナVSTARが攻撃しあう展開に絞って記載しますが、実際にはゲッコウガやヤミラミがアタッカーになることもあるのでもうちょっと複雑です。

先殴り側のプラン
サイドを2枚先行し、ギラティナVSTARを計3回作り、1体のギラティナでサイドを2枚ずつ取っていく。
後殴り側のプラン
ギラティナVを1枚献上、サイドを2枚先行させ、先行された直後の相手の番やその次の相手の番の動きを止め、こちらのギラティナVSTAR2体でサイド6枚を取りきる。

先殴り側のプラン詳細
こちらが止まらなければ勝ちです。相手の手札干渉を返す側です。つまり極論、必要なリソースはギラティナとエネルギーのみです。手貼りが順当にできていればミラージュゲートの枚数も抑えられることもあります。
動き出しは可能であれば、相手の盤面の中で1番育っているギラティナをボスの指令で倒すところから入りたいです。そうすることで相手の要求が上がることで相手が止まり、勝ちの目が増えます。なんならそのままイージーウィンさせて。
とはいえ試合中に打てるボスの指令の枚数は限られているので、前のギラティナVを取るところから入るケースが多いとは思います。
打ちたいサポートとしては、アクロマ・ツツジ。ナンジャモはこちらがサイド先行となり、手札の枚数は増えないのであまり強く使えないことが多いです。

後殴り側のプラン詳細
相手に1回でも有効な技宣言をさせない番を作れば勝ちです。手札干渉を打ち続ける側です。つまりサイド4のタイミングでナンジャモ、サイド2のタイミングでツツジorナンジャモとできれば2回の干渉をしたいため、構築上ナンジャモの枚数が多いほうが好ましいというわけです。
相手は基本的にギラティナVSTARで応戦してくるため、逆にボスの指令は最後の番まで不要となることが多いです。こちらが先述のナンジャモ2枚目採用によりボスの指令を1枚減らした理由です。

とはいえもちろんはなえらびでどうしてもナンジャモをロストしなければならなかったり、ギラティナV・VSTARがサイド落ちしていたりなど様々な要因で取るべきプランは変わります。そのあたりは実践あるのみといった感じがします。

▶ロストギラティナミラー(ヤミラミスタートの場合)

お待たせしました。マナフィ不採用問題に対する自分なりの解答です。私のリストで言えばミカルゲスタートもほぼ同義です。

まず、キュワワーは出します。つまり月光手裏剣を許容して戦っていきます。作る盤面は以下です。
ヤミラミ(ミカルゲ)、キュワワー、ウッウ、ギラティナV3
月光手裏剣の返しにおとぼけスピットを当て、のちにロストマインでキュワワーと一緒に取るプランを取ります。
試合展開としてはざっくりこのような流れをイメージしています。

こちら後攻
先3月光手裏剣 / サイド2-0
後3おとぼけスピット→ゲッコウガ
先4ボス→ギラティナV、ロストインパクト / サイド4-0
後4ツツジ、ロストマイン→キュワワーとゲッコウガ / サイド4-2
(ここまでに全力でロスト10貯めます。)
先5レクイエム / サイド5-2
※ボスの指令待ちの番終わりの場合はロストマインをギラティナに当て続けます。
後5ツツジorナンジャモ、レクイエム / サイド5-4
先6ワザ打たれないお祈り
後6ボスギラティナ、ロストインパクト
当然、相手に先6までに盤面を完璧に形成されていると負けてしまいますが、月光手裏剣を打ったことによってかなり高い要求だと考えています。具体的な相手の要求は以下です。
①先3までにゲッコウガに手貼り水+ミラージュゲート1枚目
②先4までに1体目のギラティナVSTARがロストインパクトを打てるようにする(=ほぼミラージュゲート2枚目要求)
③基本的に先4までに2体目のギラティナVSTARがロストインパクト、最低でもスターレクイエムを打てるようにする(=ほぼミラージュゲート3枚目要求)
※こちらは先5以降の用意でも間に合いますが、ツツジやナンジャモを受けた後となるので要求が爆上がりします。

その時点までのリソース消費状況等(主にエネルギー現物のロスト、かくしふだによるトラッシュ)によっては、さらに追加ですごいつりざお要求となります。
というわけでこちら側も概ね手札干渉連打の要求はありますが、ギリギリ許容できるプランなのではないでしょうか。

▶パオジアン

マナフィ入りのほうが勝率は高いと思いますが、いなくてもなんとかなります。
基本的にはキュワワーは出します。相手のサイド獲得速度が速いデッキのため、こちらも急いでロストを進める必要があるためです。
場に出すキュワワーの数は1体or3体です。3体を出せる場合はギラティナの3体目より優先順位を上げて出すことが多いです。
ヤミラミスタートの場合も同様にキュワワーは1体or3体で出します。

サイドプランは、ゲッコウガorセグライブライン・ビーダル・パオジアンex2回を取り6枚を取り切ります。
ボスの指令を打つ余裕はあまりないため、中盤まではバトル場に出てきたポケモンを倒していく展開になりがちです。
中盤〜終盤にかけて、手札干渉と合わせてロストマインを打ちビーダルを倒し、そこから捲っていくプランとなります。ビーダルが2面立っていると、かなり厳しい展開になります。

月光手裏剣を打たれた場合は返しにギラティナVのひきさく、もしくはギラティナVSTARのロストインパクトで取り、月光手裏剣の2回目は打たれないようにします。すごいつりざおから即復帰され、さらにサイド2を進められたらかなり厳しいですが、そこは割り切ります。

おわりに

今回noteを書こうと思った1番の理由が、日頃お世話になっている方々への感謝を伝えたかったからです。

まんじろー(@Im_milanista)
ここ2年ほど、毎週紙しばきに付き合ってくれて本当にありがとう。これからもよろしく。シティ勝てよ。

ましゅまろ先生(@trevenant_marsh)
ギラティナVの4枚目、ナンジャモの2枚目を全力で勧めていただき、本当にありがとうございました。この2枚がなければ予選のミラー祭り、間違いなく1回は負けています。本当に本当にありがとう!!!!あとウーラオスは2回踏まないように頑張ってください。

ナツさん(@natsu_pokeca)
トナメ前のデッキチェック時間、相談乗っていただきありがとうございました!あの時間がなかったら決勝のロスリザ戦、確信が持てないままのプランやプレイングで戦うことになっていました。
決勝でも終わるまで待っててくれてマジで嬉しかったです。次こそ決勝で戦いましょう!!!!!

ヴぁニキ(@po_Silvaaaaaan)
いつもありがとうございます!練習付き合ってもらうようになってから、僕とまんじろーのレベルが確実に上がりました。今後ともよろしくです!

はるまきさん(@No359_ )
Amp You Very Much

それから毎月フジロコでイベントを開いて下さっているユーキャンさん、練習していただいた大池さん、ようさん、リン酸さんを始めとするみなさん、いつもありがとうございます!!!

フジロコのみなさん、今後もお世話になりますのでぜひ対戦よろしくお願いします。


何かあればたまもんじのX(@tm_mnj)宛にご連絡いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

5.こっそり追記部分

1/22 レギュレーション落ちも近づき、まったく需要はないと思いますが、自分の振り返り用として各対面で気を付けていたことを追記していきます。

▶︎サーナイト

有利不利
3:7〜4:6程度の不利がつくと思っていますが、正直お互いの練度によって大きく変わってくる対面だと思います。
主に中盤にお互いに考えることが多く時間を使ってしまいがちなので、序盤で時間をかけすぎないように気をつける対面でもあります。

2ターン目ミラージュステップで、キルリア4体+マナフィの盤面を作られた時点でかなり厳しくなる、と個人的には考えています。相手が先攻の場合、厳しさは増します。そのため、先攻2ターン目で上記の展開をされた場合、こちらもある程度上振れ狙いの動きに切り替えることもあります。
(キルリアが1枚もサイド落ちをしない+マナフィを置く+2ターン目のミラージュステップ要求なので、上記盤面を作れる確率は5割あるかどうかぐらいだと考えています。)

逆に盤面のサーナイトラインが不足している場合は理想に近い動きをされなかったり、手札干渉を打たれずにぬるっと勝つことができる印象です。

周知の事実だと思いますが、とにかくサーナイト一家団欒の破壊が重要な対面です。サイドを取ることよりも、盤面崩壊≒サーナイトラインの数を減らすことを意識して立ち回ります。

サイドプラン

明確なサイドプランはありません。
お互いの動きに毎ターン分岐があるため、全てを型化してサイドプランに落とし込むことは私はできませんでした。
とはいえ、動きの軸はあります。以下の3点をメインプランとして戦っていきます。

①無限ロストマインゴリ押し戦法
※サーナイト側にジラーチが標準搭載されたことにより、これだけで勝つことは難しくなりました。
②雪道ツツジお祈り
③盤面崩壊+ギラティナVSTAR押し付け

かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけんについてはメインプランではありません。キルリア2体を取ることができれば大きく勝利に近づきますが、こちらの準備が整うまでにほぼマナフィを置かれてしまうので、通せればラッキーぐらいに考えています。

基本的なサイドレースは不利になりがちです。こちらがギラティナVSTARで攻撃するのには準備が必要であり、相手のメインアタッカーがサイド1ポケモンや即起動可能なザシアンVであるためです。

つまりこちらがサイド先行をしていたとしても、どこかでサイドを複数取りするターンかサイドを取られないターンを作る必要があります。
上記の①はサイドを複数取りする動き、②③はサイドを取られないようにする動きとなります。

序盤のサイドの進み方

相手の2枚先行<こちらの1枚先行<相手の1枚先行<こちらの2枚先行

の順番で楽な展開と考えます。こちらの3枚先行は概ね勝ち、相手の3枚先行は概ね負けです。

ポイントは1枚先行するより1枚先行される方がよい、ということです。理由は単純で、リバーサルエネルギー・カウンターキャッチャーを起動させたくないからです。

とはいえ硬直状態が続いた場合、サーナイトのアルカナシャインやクレセリアのムーンライトリバースで相手はリソースを使わずに盤面を作ることができる分、相手の方が段々と有利になっていくので、こちらから攻めに行かざるを得ないケースが多いです。

相手のサイド1先行時の理想のサイドプランは、
サイドこちら1-相手2、の状況まで試合を進ませ、最後にボスの指令でサーナイトexを呼び出し、スターレクイエムです。
が、当然ながら相手もそんなことはわかっているのでスムーズに決まるわけがありません。結局は先述したメインプランを組み合わせて戦うことになります。

ここからは上記プランの中で、私が意識していたプレイングを小技集として紹介します。

明確にいつどんなことをするかが言語化しきれないのが悔しいところですが、下記の細かいプレイを駆使してどうにか戦っていました。

小技集

キュワワーの逃げエネ確保
中盤以降、相手からは毎ターンのようにナンジャモが飛んで来ます。
こちらの1番太い負け筋は攻撃が止まることです。以前細かいプレイングとして書きましたが、キュワワーに逃げるためのエネルギーを貼っておくことで、山札をめくれる枚数が+2枚され、こちらの動きの質が高くなります。
可能な限りキュワワーにエネルギーを貼っておき、手札干渉をされても次の番に有効な攻撃ができる盤面にし続けることを意識します。

ひきさくを宣言できる状況だが、あえてロストインパクトを宣言する
序盤〜中盤において、こちらの1番強いワザはロストマインです。ロスト10枚を貯める目的のためだけにあえてロストインパクトを打つことがあります。

アクロマの実験を使える状況だが、あえてナンジャモを使う
多くの場合でこちらがサイド先行となるため、ナンジャモをあまり強く使うことができません。ただし序盤であれば、手札を返しつつ5〜6ドローのサポートとして使うことはできます。

相手にナンジャモを打たれた際、復帰は番が進むごとに難しくなっていきます。後半、こちらの山札に残っているナンジャモは基本的には不要な札です。これがアクロマの実験であれば、解決札になる可能性があります。
中盤〜終盤のことを考え、ロストゾーン枚数を急いで増やさなくても戦えそうな場合、あえてナンジャモを打つことがあります。

エネルギーがついていないサーナイトexにロストインパクト280点
逃げるために手貼り・月明かりの丘・アルカナシャインヒットのうちいずれかの要求となります。最後のワンチャンスをつかみにいくときに稀にするプレイングですが、通ったことはありません。

⭐︎重要な小技集⭐︎

手貼りのみでギラティナV育成
特に先攻の場合に意識するプレイングです。先攻3ターン目までにロストゾーン7枚に辿り着かない、もしくはミラージュゲートに触れない、ということはしばしば起こります。そのケアとして、

先1ギラティナVに手貼り
先2ジェットエネルギー手貼り、バトル場に出てアビスシーク
先3不足分のエネルギーを貼り、ひきさくorロストインパクトでキルリア(ミラージュステップ)を倒す

という動きをすることで、テンポロスを防ぐことができます。要求はある程度高いですが、意識しておいて損はないと思います。

アルカナシャインのサーナイトにロストマイン120

主にミラージュステップをされた試合の後攻3ターン目などの選択肢です。
相手の盤面が
バトル場:キルリア(ミラージュステップ)
ベンチ:キルリア×3、サーナイト、マナフィ

などで、相手が無理に攻撃をして来ず待ちの態勢かつ相手の盤面が埋まっているときに有効な戦術だと考えています。

この後のサーナイト側の考えとしては、キルリア1体を差し出してサイド1枚先行させ、クレセリアのムーンライトリバースかHP140のサーナイトで攻撃を開始、盤面のダメカンの蓄積が厳しくなってきたタイミングでジラーチ置き、だと考えています。
それを防ぐための、相手の盤面を空けさせない攻撃となります。

こうなると相手は待ち続けることが難しくなるため、概ね返しの番でバトル場のヤミラミを倒してサイドを進める選択になります。

そのままヤミラミが倒された場合、次のこちらのロストマインで、サーナイトとキルリアの2枚取りができる状況になるので、目標の盤面崩壊に少し近づきます。

このプレイの裏目はゴージャスマント、フトゥー博士のシナリオです。
不利な状況でそれらを使われるとほぼ投了です。
フトゥー博士のシナリオであれば、盤面が少し弱くなる可能性はあるので多少マシですが、ゴージャスマントを貼られてしまうとこちらの攻撃が1回分なかったことにされてしまうようなものなので、かなり苦しくなります。

崩れたスタジアムであれば大きな問題はありません。
相手の番にサーナイトラインを1つ消してくれ、スタジアムを1枚消費してくれるというのはこちらにとってもアドバンテージが大きいです。

また、月明かりの丘で30回復された場合は、
①スタジアムを張り替えつつ、別のアルカナシャインにロストマイン120
②ロストマイン50-70をサーナイトと別のサーナイトに当ててサイド1枚取得
③ロストマイン50-70をサーナイトとマナフィに当ててサイド2枚取得

あたりが次の番に通せればどうにか許容できる、といったところです。

無理におとぼけスピットを打たず、ギラティナVのひきさくから攻撃を始める
サーナイト対面では、サイドを取ることができない番を作られることが1番の負け筋となります。
序盤でそれを引き起こす要因となるのが、おとぼけスピットの返しのナンジャモ+クレセリアのムーンライトリバースです。

おとぼけスピットから攻撃を始めると、概ねこの展開となり、序盤からある程度の要求が生まれてしまいます。
相手も速度が速いデッキではないですが、ロストマインまで攻撃を我慢するとサイドレースが厳しくなることもあります。その際に、概ねロスト7枚から攻撃ができるギラティナVのひきさくから攻撃を始める選択肢です。

ギラティナVがバトル場にいれば、ムーンライトリバースを宣言された場合でも、その返しにもう1度ひきさくを打ちサイドを確実に進められるので、最低限の動きは保証されます。

また、サーナイトのブレインウェーブでギラティナVがきぜつする場合もあると思います。そうすると先ほどのサイドの進み方で説明した、こちらがサイド1枚後行の状況となりますので、私としてはその展開で良いと考えています。

おまけ
ここまで様々な立ち回りを書きましたが、冒頭で申し上げた通り、3:7〜4:6程度の不利対面だと個人的には考えています。
私はロストギラティナ以外のデッキを全く上手く使うことができないため、シティリーグS2においてもロストギラティナ以外の選択肢はほぼありませんでした。そこで無理矢理サーナイトデッキに対して抗うために投入したのが、ロストシティです。
※サーナイト対面以外の用途もあります。機会があれば書きます。

入れたくなりがち。


実際にシティリーグ当日もこのロストシティのおかげでリファインのキルリアを2枚ロストし勝利することができました。
頂への雪道といれかえ札を1枚ずつ削っての2枚採用をしましたが、後悔はありません。同じ日のシティリーグであれば同じ60枚で出場すると思います。
※シティリーグS2は4-1オポ落ちでした。かなしい。

▶︎ロストギラティナミラー②※鋭意執筆中

Aレギュのときにはあんまり使わなかったのになあ

カウンターキャッチャーの登場により、立ち回りがやや変化したミラーマッチについてです。個人的にはカウンターキャッチャー登場前より勝ちやすくなったと考えており、正直なところ、ミラーマッチは有利対面と考えていました。

以前と比べた変更点を中心に執筆する予定です。ただの自己満足ですので、更新されなかったらすみません。
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