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【読書】「本当の自分を、誰もわかってくれない」の理由~残念ながら、他人の評価が概ね正しいのです~#351

おはようございます、tamamioです(^^)皆さんは、他人から見られる姿にギャップを感じたことはありませんか?

私は昔、よく「落ち着いてる」と言われることがあり、それがイヤでした。

今回は、どうして人から見られる自分と、自分が思う自分にギャップがあるのか、について発信します。

1 この爽快感が好きで、読書をするのです

本日のおすすめ本はこちらです、ドン!

本当に面白かったです!「あっ!そうなんだ!」と、分かってスッキリ!すごく納得!

この現象がどうして起きるのか分かる。それって、すごくうれしいことで、これが私にとっての読書の醍醐味です。そんな爽快感を体験させてくれる両書です。

ちなみに、Audible会員なら定額内で聴くことができるようです(^^)

2 めったに起きないことは印象に残る

本書のどこに「爽快感」を覚えたか。以下の箇所です。

想定外、予想外というのも印象に残り、これが記憶を増幅し、そしてその発生頻度を見誤らせる。

p52

これだけだと「何?」ってなると思いますが、簡単に言うと、飛行機事故とかめったに起こらないことは大ニュースに残り、印象に残ります。

印象に残るがゆえに思い出しやすくなり、「飛行機事故はよく起きるんだ」と思い違いをしてしまうのです。これを「利用可能性ヒューリスティック」と言います。

3 自分と周囲の認識が一致しない理由

この「利用可能性ヒューリスティック」が、自己認識にもあてはまるそうなのです!

筆者の好きな岸田秀氏という精神分析学者がいます。岸田氏は、自分のことを「謙虚な人間である」と思っていたのですが、周囲は岸田氏を「まったく逆の人間」と思っていたらしいのです。

よくある話ですよね。そのからくりを、著者の鈴木氏はこう分析します。

実際にわがままであったらしい岸田は、稀に発揮される謙虚をそれが稀であるがゆえに強く記憶し、それが積み重なって自分は謙虚だという信念を創り出したのではないだろうか。

p52

面白い!これは著者・鈴木氏の考察にすぎませんが、納得です。

4 このギャップが「誰もわかってくれない」の正体?

まじめで几帳面で”ザ・A型”みたいな人が、「いや、私ってホント雑ですよ」とか言うこと、あるじゃないですか。

今までは「謙遜かな」って思っていたのですが、これで納得できました。

ザ・A型の人は、生来の「まじめさ」は初期設定であるがゆえにスルーして、稀に発揮される「ずぼらさ」を強く強く印象に残しているのです。

外側の人間(私たち)は初期設定の「まじめさ」の方を日常的に見ているので「まじめだなぁ」と印象に残っているのですが、本人はそうではない。

このギャップが「誰も本当の私をわかってくれない」の正体かも!

5 「自分評」を真に受けてはいけない

結局、「自分のことは自分ではよくわからない」ということなのでしょう。

自分を知りたければ、近しい人に聞き、それが概ね正しい、と。

逆に、他人が「私ってこういう人間で・・・」というのを信用しない方がいい。他人がどういう人か知りたければ、「その人の姿」を見ることです。

成功者が「私はいい加減で」ということがありますが、あれは真に受けないほうがいい。いい加減だったら、成功するわけがない。

成功する人は、勤勉さ、誠実さ、社交性、能力、そういったものが初期設定で、あるいは努力して手に入れているのです。それを日常的に使いつつ、稀に「いい加減さ」を発揮している。

それだけの話なのかな、と。成功したければ、やっぱり努力しないと、誠実にふるまわないと、人に親切にしないと。近道はない、と思いました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!読書って、やっぱり楽しいですね!

では、今日も素敵な一日を!


私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。