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四十九日に

父が他界した2012年

父は入院先で亡くなったとき、
母だけが看取り、私とくるみは家で亡くなったことを聞き、くるみと一緒に亡くなった父へ祈りました


そして四十九日にみた夢のお話

父がスーツケースを手に
肩にバッグを掛けて玄関に居ました

母が遠くから声のみの登場で、
『バス停まで荷物持っていってあげて~!』

と言うので、
それもそうかなと父のスーツケースを持ち上げようと力いっぱい上げたら~

あれ?

何も入っていない?

軽すぎるよ…

と、不思議がっているうちに

父は
『じゃあ、行ってくるから!』
と母に声をかけ玄関から出て行きました

慌てて私も後を追った

バス停に着くと既にバスが来ていて、
父はもうバスに乗っていた

私は荷物をバスに乗せて
『私は乗りませんから』

と、運転手さんに声をかけたのにもかかわらず

バスはドアを閉めて出発!

運転手さんは何故か満面の笑み

え?

ま、いいや、次で降りようと思いつつ乗っていました

父の姿は上半身は靄がかかって見えず

一番前の席に座った足のあたりだけ

★その時に履いていたスラックスを覚えていたので母に伝えたら、
霊安室で父の体に掛けたスラックスだったようで、
あー、やっぱりそれを履いていったんだね、と母が呟いてた★

そして、バスに乗っていた私は次の停留所で無事に降りたのだけど、
来たことのない場所だったから戸惑っていたらバスは発車してしまって、
父に行ってらっしゃいも言えなかったなぁ。。

なんて考えていたら、
そこで夢から覚めたのでした


あのバスは霊界行きだったのね、きっと

父が逝くときに看取ることができなかった私に、霊界への旅立ちを見送らせてくれたんだと思った

軽かったスーツケースの中には思い出が入ってたのかなぁ

なんて思った四十九日の朝でした

もしあのときバスから降りずに乗っていたら私も黄泉の国へと旅立っていたのでしょうか…

そんなことを思い出した今日は父の月命日です

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