そいつについて

そいつもきっと、私のこと見飽きたことだろう。

私が簡単に呼び出しちゃうもんだから、何の準備なしに普段着でやってくるようになった。

私はそいつが苦手なのに、気づいた時にはもう勝手に玄関の鍵を開け、隣に座ってくるし、呑気に欠伸もしている。

でも私はそいつを無理やり追い出すこともできないし、その力自体、持ち合わせていない。

もう受け入れることにして、仲良くなろうか、とも考えたけど、やっぱりそれだけはごめんだね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?