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1、魔術師(大アルカナ)解説

 1、魔術師

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 大まかな意味(正位置の解釈)


 テーブルに剣、金貨、聖杯を並べた青年が、棒を右手に持ち魔術を掛けようとしているようです。剣は知性、金貨は財産、聖杯は感情と芸術性とそのコントロール、棒は意思力と行動力を示します。知性、財産、感情と芸術性を手にした彼は、いよいよそれを具体化させるために行動を起こすようです。彼の頭上に浮かぶのは「∞」の文字であり、これは彼に無限の力が秘められていることを示します。(同様のシンボルを頭上に戴いているカードに、「8、力」があります。)
 注意しなければならないのは、全てのリソースを揃えてからあなたに近づく人間が善意なのか、悪意なのか……?その見極めです。例えばあなたと仲良くしたくて、あなたの利益になろうとしているならばその人物は善意であると言えますし、自分の下心や思惑を優先させてあなたの害になろうとしているならば悪意であると言えます。(「魔術師」が善意か悪意かについては、カードのコンビネーションを見る必要があります。)
 ★意味:計画された物事の始まり、創造性、全ての手段が揃っている状態、やりたいことがやれる前のワクワクした心地
 ★人間関係/恋愛上の意味:非常に強い興味を持っている、意図を持って近づこうとしている、下調べをきっちりしてからアプローチをかけようとしている、他に伴ってくるカードによっては打算的に近づこうとしている人物の存在を示唆

 逆位置

 逆位置になると、剣、金貨、聖杯を得たにも関わらず、青年は棒を持ちながら真っ逆さまに落ちていくようです。空に落ちていく剣、金貨、聖杯も汚れてしまい、果たして本来の用途を為せるのか分かりません。流石の魔術師も意気消沈して、自信満々に棒を振るえないかもしれません。あるいは、計画が頓挫した腹いせに、何かその知恵を悪い方向に使うかも……?
 ★意味:計画の頓挫、目の前の自分の力に自信が持てない状態、リソースがないのにズルをして計画を実行しようとしている状態、打算が先に立つ状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:尻込みしている状態、自分や相手を魅力不足だと感じている状態、苛立ち、打算を持って近づいて来ている人物が存在する可能性、消極性にしろ打算にしろ魔術師のカードを得た人物に問題がありそうなので、よく考えるべき状態

 暗示性

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