コラム：タロットと数字

「タロットと数字」

　タロットカードの数字には必ず意味があります。その意味を以下に記します。

「0」

　・「0」：「無限の可能性」主に「愚者」のカードだけですが、無限の可能性を秘めていること、すべての始まりであることを示す数字です。この唯一性から、「愚者」の漕ぎ出す冒険が壮大で勇気のいるものであることが示されます。

「1」

　・「1」：「始まりに向かうエネルギー」この数字が該当するのは「1、魔術師」や「10、運命の輪」、他各スートのエースです。「10、運命の輪」は「10」も該当するためややニュアンスが異なりますが、「1」を冠しているカードが何か意志や材料を持った始まりを経験していることは間違いないでしょう。「棒/ワンドのエース」ならば情熱やインスピレーションに突き動かされた始まりを、「金貨/ペンタクルのエース」ならば物資や金銭を得ている状態、あるいは得るための始まりを、「剣/ソードのエース」ならば知性を持った決断を下そうとしている始まりを、「聖杯/カップのエース」ならば愛情や感情、感受性を持った始まりをそれぞれ示唆します。「1、魔術師」はこれらのスート全ての状態を持って、何か計画に取り組むからこそ強いのです。「10、運命の輪」は「10」という数字とも関連があるため一つのサイクルの終わりや転換も意味しますが、何かの終わりが何かの始まりを呼び込むことは昔から変わらない原則と言えます。

「2」

　・「2」：「吟味と選択」この数字が該当するのは「2、女教皇」や「11、正義」、他各スートの「2」のカードです。特に相反するものを吟味して考慮したりバランスを取る意味合いが強くなります。計画を立てたり、何かを考えるのには向く数字です。

「3」

　・「3」：「生産と豊穣」この数字が該当するのは「3、女帝」や「12、吊るされた男」、「21、世界」、他各スートの「3」です。「1」、「2」の始まりに向かうエネルギーと吟味を経て、何かを作り、増やすことに向く数字です。但し、生産や豊かさの裏には痛みや誰かの思惑が存在することも示す数字です。

「4」

　・「4」：「安定と固定」この数字が該当するのは「4、皇帝」や「13、死神」、他各スートの「4」です。何かの維持のために決断をしたり、あるいは何かを決定的に終わらせる現象に関連が深い数字です。何か一つのゴールに向かって行動することの決意や覚悟と縁が深いと言えます。