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3.スプレッドや占例-基本編①:ワンカード

 「スプレッドや占例」編では、初心者向けのタロットカードを用いた占い方(展開法)と占例について書きます。今回は基本中の基本、「ワンカード」について書いた記事です。
  占いを行う前に、78枚あるいは22枚(フルデッキで占うか、大アルカナだけで占うかは先に決めた方がいいです。筆者のお勧めは前者のフルデッキで占う方式です。大アルカナは哲学的命題として重すぎるカードが多いので、大アルカナだけで占いを行うと日常的な細々した出来事を見落とすことになりかねません。)のカードを山札として、ばらばらとシャッフルします。トランプカードを切る時というよりは、山札を両手を使ってランダムに混ぜるイメージです。これにより、逆位置も出てきます。その後、占いたい事柄に応じてカードを引き、スプレッドの形に展開していきます。

  I、ワンカード(1枚引き)


  78枚のタロットカードの内、占いたい事柄について1枚だけカードを引いて占う方法です。非常にシンプルな占い方ですが、過去・未来への流れを生み出す要因などが分かりづらいことが難点です。
  占い方のコツとしては、「質問者にとって<どのような>ことが起きるか?/<どのような>心境であるか?」という質問の立て方をすることです。占う事柄を詳細化すればするほど、明確な答えを得やすくなります。良い質問の立て方として、以下に例を書きます。


  ①今日は私にどのようなことが起きる一日になりますか?
  ②○○という行動をしたら、私にとってどのような結果が得られますか?
  ③あの人物は、私に対してどのような心理を持っていますか?
  ④あの人物が嫌う/好きであるのは私のどのようなところですか?
  ⑤この商談において障害となっているのはどのようなことですか?
  ⑥○○を上達するにはどのようなことをするのが良いでしょうか?
※“運勢の良し悪し”を問うよりも、「どのようなことが起きるか」と問いかけた方が占いの解釈が容易になります。

  占例として、上記で挙げた質問に対していくつか解釈の例を示します。

①今日は私にどのようなことが起きる一日になりますか?

【占例】金貨/ペンタクルの7正位置
金貨/ペンタクルの7の正位置を得た場合、この一日は今までの成果が出るような1日となるでしょう。ですが、精神的な満足感は得づらいかもしれません。これまでの方法と違ったやり方で物事に取り組むべきなのかもしれないことをそれなりの成果と退屈が教えてくれる日かもしれません。

②○○という行動をしたら、私にとってどのような結果が得られますか?

【占例】戦車逆位置
    戦車逆位置を得た場合、勝つのがほぼ確実な状況でも、今ひとつ不完全燃焼な勝利に終わるか、あるいはやや周囲から勝利者として誇りを疑われるような勝ち方をしてしまいそうです。勝敗がまだ分からないような事柄である場合は、気持ちが先走って疲弊した結果獲得したいものをとり逃す可能性もあります。勝つか負けるかは時の運ですが、そのあとの振る舞いでより良い結果を手繰り寄せられるよう、勝負の後にあなたを見守る聴衆へのパフォーマンスをどうするかも意識しましょう。

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