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運命は優しい

運命は優しい
 
タマが この山奥に暮らすことを
選んだ理由は
長女メイに障がいがあることが分かり
あらゆる病院を駆け巡って
先生からのアドバイスをひたすら受けて
何をどうする事が メイにとって
必要なことなのか 必死になっていた頃
 
先生から 普通の保育園に入れて
健常児と一緒に遊ばせてあげる事で
メイちゃんの発育は伸びる。
 
と言われて保育園を探していた時。
 
タマたち夫婦は 市内のとても便利な
立地にマンションを購入したばかりの時だった。
 
沢山の保育園に片っ端から当たるも
どこも定員オーバで入園出来ないと
断られる。
 
でもそれが  後になって
断られてたのはメイだけで
他の子どもたちは入園することが
出来ていた事を知って
 
原因は障がいがあるから・・・
ということを知ることになって
 
あの頃は 本当に悲しくて悔しくて
やるせなかった。
 
そこで市役所で座り込んで
タマは 今すぐにメイを入園させてくれる
保育園を案内してくれない限り
帰らない!と言った。
はじめに申し込みした時から既に
半年も待っていた。
 
困り果てた担当の方が紹介してくれた
保育園。
 
マンションから車で20分もかかる
場所だった。
 
でも紹介してくれたんだから・・・と
メイを連れて その保育園へ見学にいくと
 
そこでは  あり得ないほどの
さらなるショックなことが起きた。
 
園内を見学させてくれていた
園長に 最後 入園を申し込んだとき
 
メイに障がいがあること、
市役所から連絡が来てると思うのですが・・・と伝えると
 
園長は顔色を変え
 
入園の手続きをするところだったにも
関わらず
 
突然
 
うちは・・・今  定員オーバで・・・
 
と断り始めたのだ。
 
その日の帰り道は 今でも忘れることが
出来ない。
 
小さなメイの手を引いて
情け無い気持ちいっぱいで
泣きながら帰った。
 
それから 他に案内されていた保育園に
行く気にはなれず
落ち込んで過ごしていたら
 
その中にあった
この山間部の保育園の近くには
タマの死んだ爺ちゃんの残してくれてた
古い家があったので
パパが 休憩もとれるし
ここだけ 最後 当たってみてくれないか?
と言ったことで
 
足を運ぶことにしたのが
この山奥にある保育園だった。
 
マンションから車で片道1時間かかる
保育園・・・
 
タマは きっとまた断られる。
 
そう思っていたので
 
見学に行ったものの
入り口で
(今 思えば 先生方もビックリされたと
思うのだけど)
 
園内に入る前に
メイを見せて
「この子には こんな障がいがあります。
てんかんの発作も起きます。断るなら
今すぐ断ってください!」と
言っていたのです。
 
その瞬間
 
当時 副園長をされていた先生の手が
 
タマとメイを包み込んでいて
 
「お母さん よく来てくださいました。
私たちで良ければ ぜひ メイちゃんを
一緒に育てさせてください」と
言ってくださったのです。
 
帰り道
 
涙が溢れてきて
 
何度 路肩に車を止めて
泣いたか分からない。
 
そんな日から11年が経ちました。
 
タマたち家族は 片道1時間かけて
保育園に通うことで メイの体に負担を
かけることをやめる。と決めて
 
当時  サラリーマンだった
パパは退職に。
買ったばかりのマンションは
売りに出し
全財産どころか 沢山の赤字を
もろともせず
築60年のおじいちゃんが残してくれた
この家に移り住んだのでした。
 
そんな日から
 
兄妹が増え  今では4人の子どもたちと
6匹の動物たちで
 
この山奥に暮らしています。
 
最寄りの駅まで バスで片道1時間
1番近くのコンビニまで
車で片道40分
 
なんにもない
 
なんにもない世界
 
車の音もしない
 
聴こえるのは 鳥や虫たちの声だけ
 
夜は 満天の星空
 
豊かな大地
 
それまでの迷い道は 何だったんだろうと
想えるほど
 
迎えてくれた世界は
素晴らしかった。
 
人生には  途方に暮れるような出来事や
絶対に潜り抜けることなんて出来ない!と
思えるほど 八方ふさがりな時というのは
面白いくらい
何度もやってくる。笑
 
でも 信じて欲しい。
 
それは次の世界に移行するための
トンネルの暗さでしかないということ。
 
冷たく暗い道を潜り抜けるからこそ
 
明るい優しい温かい世界を味わうことが
出来る。
 
それはきっと想像を超えてるから
想像することなんて出来ない
 
それが 神様からのギフト
 
ギフトは開ける前から分からないもの。
 
この世界を生きる上で
大切にしたいものは何?
 
タマは街で暮らしていたとき
経済的に豊かな暮らしをしていました。
 
でも どこにも居場所がなかった。
 
そして毎日 メイを抱えて
嘆き苦しんで過ごしていました。
 
山奥に引っ越すとき
 
目が000000000・・・となるくらい
沢山のゼロのついた札束が
消えていきました
 
ついでに安定した暮らしも
飛んでいきました。
 
でも それより そのとき
タマが大切にしたかったことは
 
メイが メイらしく 生きれる世界
タマがタマらしく生きれる世界でした。
 
てんかんの発作を持っていたメイの
身体に負担をかけながら
片道1時間かけて保育園へ通わすことに
何の意味があるのか?
 
何を守るために 何を犠牲にしてるのかを
考えました。
 
守るべきは
 
経済的な豊かさでも
安定した暮らしでもなく
 
たったひとつ。
 
今  大切なこと。
 
先でも後でもない
 
今 大切なことでした。
 
とても勇気がいることかもしれない。
でも 迷ったら
 
今を 見つめて欲しいです。
 
長文になりましたが
読んでくださってありがとうございます
 
これからも 我が家を
よろしくお願いします️😊
 

子どもたちのこと我が家のストーリーも描いてあります。宇宙人タマの「魔法の教室」ぜひ読んでください❤️

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