20年あたためてきた不思議なお話し。「星に願いを」④
つづきです⭐️
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どれくらい眠っていたでしょう。
物音がして、女の子は目を覚ましました。
トントン・・・と
窓を叩く音がします。
見ると
小さな星が窓を覗いています。
女の子は驚きました。
星が窓を叩くなんて・・・
夢かなぁと思いましたが
意識はしっかりしています。
小さな星は まだまだ窓を叩き続けています。
おばさんに見つかったら大変なことになる。
そう思った女の子は
慌てて窓を開けました。
すると
小さな星はスゥッっと窓から部屋の中へ
流れるように入ってきました。
そして
「僕たちにお願いごとをしたのは君だね」
と言ったのです。
女の子はまたまた驚きましたが
間違いはありません。
自分がお願いをしたことを伝えました。
すると星は喜んで
「さぁ!行こう!!」と言います。
一体、こんな夜中にどこへ行くのでしょう。
女の子が戸惑っていると
星は女の子の肩に乗って
窓の外を指差し
「君は自由だ」と言いました。
すると
女の子の体がフワァっと宙に浮き
そのまま
ゆっくりと窓の外へと抜け出しました。
女の子は目を丸くしています。
落ちたらどうしょうかと目を閉じた
その時
今度は物凄いスピードで
空へと飛び始めました。
体は軽くて
まるで風のように
自然に空気の流れの中を走ります
だんだんと怖いという感覚は
なくなっていきました。
女の子はしだいに
自分は自由に飛べるんだと
そう思えるようになりました。
それからは周りの景色を眺めることが出来たり
肩に乗っている星に
どこまで行くの?と声をかけることも
出来るようになりました。
夢かもしれないけど
でも何かとんでもない素敵なことが
今、自分に起きているのだと思うと
女の子は
ワクワクした気持ちが止まりませんでした。
高い高い空の上まで飛ぶうちに
いくつもの雲をくぐりました。
大きな大きな空の中までくると
スピードはおさまりました。
そこには
上や下という感覚さえなく
周り一面、星だけの世界でした。
女の子はまるで自分も
その中に浮かぶ、ひとつの星になったような
感覚を感じていました。
きれい・・・
そう呟くと
肩に乗っていた星が
「もうすぐだよ」と言いました。
ゆっくりと進みながら
いくつかの星の間を通り抜けました。
すると目の前に少し大きな星が
現れました。
肩に乗っていた星が
「ここだよ」というと
なんと目の前の星に扉が現れ
静かにその扉が開きました。
「星の家・・・」
女の子は目をパチパチさせながら
肩に乗っている星と一緒に
その扉の中へと入っていきました。
扉の中には
大きな大きな空間が広がっています。
そして沢山の小さな星たちが
何やら作業をしています。
肩に乗っていた星は、女の子の肩から
スゥッっと、また流れるようにして
降りると
沢山の星たちに声をかけました。
「お願いごとをした女の子を連れてきたよ!」
すると作業をしていた星たちは
手をとめて
いっせいに女の子の前まで飛んできました。
いくつの星がいるか数えきれないほどの
沢山の星たちに囲まれて
女の子は驚きました。
どの星も笑顔で嬉しそうに
迎えてくれています。
肩に乗っていた星が言いました。
「ようこそ。僕たちの工場へ」
工場?
女の子は、もしかして
ここで働かせられるのかと思いましたが
どうやらそれは違ったようです。
可愛い顔をした声の高い小さな星が
目の前に現れて
言いました。
「わたしたち、ここで流れ星を作っているのよ」
流れ星?
あの夜空に流れる星のこと?
そう思っていると
声の高い小さな星は
工場の中を案内してあげると言って
女の子を連れて飛び出しました。
他の星たちもついてきます。
どんな風に流れ星は
作られているのでしょう。
・・・・・・・・・・・
⭐️続きはまた明日です🤗
今日のお話しの中に出てきた
「星の家」
これは、タマが描いた絵のタイトルです。
魔法の教室でお渡ししている
冊子の表紙になった絵でもあり
今年、発売させたいただいた
宇宙人タマの「魔法の教室」の本の表紙にも
なった絵です。
みんなが「願いを叶える魔法の扉」
星の家にたどり着けるように⭐️
サポート頂けたら嬉しいです🤗❤️