助け合いイメージ_

尊敬するWさんの話☆

訪問をありがとうございます。

先日、私が最も尊敬する方の一人であるWさんが、80歳の誕生日を機に自叙伝自費出版をされ、その記念会に参加しました。

そんなわけで、今回はWさんのお話を書かせていただきます。

【Wさんの簡単な経歴】

Wさんは、義務教育を出た後、丁稚奉公をして生活しつつも、19歳の時にどうしても勉強がしたくなり、仕事をしながら1年間だけ夜間学校に通いました。その後、22歳で起業し、事業が安定した37歳で障がい者の支援を開始、その頃、新聞でカンボジアの子どもが写っている広告をみると、『この目で現状をみて、自分にできることはないか知りたい』と思うようになったそうです。

54歳で大学に入り、58歳で卒業と同時にカンボジアまでボランティアに長いこと通いつつ、現地で学校を3つ建設支援しました。同時に日本でも、『社会を良くするには子ども達の成長支援が必要。そのためには乳幼児をみている親の支援をすることが、何より大切』と考え、イギリスに子育て支援の見学等を経て、子育て支援の団体を2つ設立し、行政や社会福祉協議会と連携しながら進めています。

また、ロッキード事件で担当検事を務めた堀田力さんが会長を務める公益財団法人『さわやか財団』のインストラクターも務め、東日本大震災以降は、毎月数回、車で支援を続けている他、高齢者支援の方も積極的に勉強をされています。そして、66歳の頃に『もう一度大学に通い、本格的に教育について勉強したい』と思い入学を希望しますが、大学受験要綱が昔とは変わっており、高校卒業しないと大学の受験資格はありませんでした。

そこで、改めて67歳で夜間高校に通い直したのですが、69歳で卒業した時には、現在担っている役割が忙しく、最終学歴は『高校卒業』という状態で、学を深めることには断念しました。


現在、Wさんが担っている役割は、こんな感じです。

①区内の子育て支援2つの運営。

②町会活動(町会長と連合会長)をしつつ、毎日小学校のスクールガード

③区内助け合い活動連絡会の会長

④さわやか財団のインストラクター(宮城県のサポート訪問含)

⑤社会福祉協議会理事

⑥自身の興した事業フォロー

⑦地域交流機会を持てるグランドゴルフを広めるための活動

⑧地域貢献の一般社団法人ラポールの理事

肩書だけの役は1つもなく、毎日のように自転車や車で精力的に様々な場所に出向き、積極的に活動をされています。

あ、繰り返しますが、Wさんは80歳です☆


【感謝の気持ちが大きいほど幸せになれる】

私が彼の一番尊敬する部分は『いつも笑顔で、自分から周囲に積極的に声をかけていること』です。たくさん苦労もされたであろうに、そんなことはみじんも感じさせない笑顔でいつも過ごしておられます。そして、誰の話もきちんと向き合い、相手を批判することなく丁寧に聴く姿勢を持つことができる姿は、たくさんの学びを得ることができ、そばにいることのできる私は、本当に幸せだなぁと思います。

そう、私はWさんと5年前に出会ってから、本格的に地域活動を行い、現在の事業が単月黒字化した段階で、一般社団法人を立ち上げ、自らも地域貢献をしようと決め、実行できたのです。


そんなWさんが諭すようによく言われる言葉があります。

『感謝をする…人さまにその感謝の気持ちを持ってもらうこと、その感謝の気持ちが大きい人ほどやっぱり幸せになっていくんだよ。その感謝の気持ちの無い人っていうのは、残念ながら人生も貧しい。』
そもそも社会というのは混然としているものなんだよ。子どももいれば高齢者もいる。豊かだから幸せかって言うとそうでもないし、貧しいながらも幸せな人もいるし、貧しくて苦しい人もいる。それをどうやって地域でみんなが一歩でも住みよい地域にできるか。地域というのは結局人間関係なのよ。ハードの問題じゃあないのよ。』
支援をする方は〝してやってあげている〟ではなくて、〝させていただく〟ということ、受けた方は〝ありがとうございます〟ということ。そういうもので成り立っている社会というのは…それは本当に住みよい社会なんだろうなというふうに思うんだよね。』


Wさんは、自身の『承認欲求』を満たすためや目立ちたいために活動を行っているのではありません。全て本気で『社会を良くしたい』『地域を住みやすくして次の世代につないでいきたい』と願っての行動です。

声高に自己主張をしたり、意図的にバズらせたりして注目を集める人が増えている中、謙虚すぎるほど謙虚で、いつも対等な関係を意識しながら決して偉ぶらずに粛々と地域活動を継続しているWさんを見るたびに、私は『こういう気持ちを持った方のマインドを、なんとか次の世代に引き継ぎたい』と思ってしまいます。


【地域に『社会貢献大學』を創りたい】

そんな、御年80歳のWさんが現在取り組んでいること。それは、当区に区民主体の学びの場である【社会貢献大學(仮称)】を創ることです。『区民が子育てとか高齢者とか障がい者とかまちづくりとか学びながらボランティアをやって、自分自身が感謝されることの喜びというもので生きがいを感じ、生きがいを持ちながら生活してほしい』という願いで、1年前から何度も検討会を重ねたり、役所に請願書を提出したり、区議会議員さんに想いを訴えています。

Wさん自身、『自分が元気なうちに、区民主体で行政との協働事業にしたい』と熱望し、全力で取り組んでいます。その姿に共感した仲間が、活動のお手伝いをしながら、活動団体同士の絆も深めている状況です。

この社会貢献大學は実現するかわかりません。が、高齢者であるWさんをみていて感じることは、『今の社会保障等では、高齢者の健康延伸に向けた取り組みが盛んだけど、本当の健康延伸は、目的を持って行動した結果なる状態ではないか?』と私は感じています。

そして、どうか後10年は自転車で街中を走りながら、もっともっとたくさんの人に助け合いの素晴らしさを伝えてほしいと思ってしまう私でした☆

最後までお読みいただきありがとうございます。

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