今週読んだなろう小説たち 30-2

こちらはムーンライトノベルズの感想です。18歳未満の方は注意してください!

今週は作品数あまり読めなかった…。ブックマークの「あとで読む」カテゴリにどんどん作品が溜まっていく。時間が欲しい!


では、ネタバレ含むあらすじと感想を投下します。★印は好きだった作品です。



・エトワール・マリアージュ ★

子爵家令嬢セシリアは侯爵カルロスと仮初の結婚をする。国王はセシリアを望むも、未婚では愛人に出来ないため組まれた縁組だった。2人が共に過ごすのは1日だけ。カルロスを慕っていたセシリアは最初で最後のカルロスとの営みに臨む。

国王の都合に振り回された2人が、自分の意思を持ち道を切り拓いて行くのが良かった。セシリアも人に流されつつも、カルロスを慕う気持ちがブレずに強い意思でカルロスと共に生きることを決めるのがいい。

またカルロスもセシリアの自分を想う直向きさと心根の優しさに恋に落ちて、不能だったはずがそれを取り戻すのがいい。そこから未諦念していた未来から、困難があったとしてもセシリアと生きる未来を選択し、それを掴むために奮闘するのがいい。娘も好きだけどセシリアはもっと好きな感じも最高でした。



・この恋はときめかない ★

しがない男爵家令嬢カルロッタは、初めて会う男性から「結婚は半年後に決まった」「既に国王から許可は取っている」と言われる。彼は隣国第一騎士団団長のジュリアスで、カルロッタに求婚した理由は5年間不能だったのに「一目勃ちしたから」だった。

自分だけの犬が欲しいと思っていたカルロッタ。祖母から一国の王妃になりうるだけの淑女教育を受けるも、本人の元々の資質はおっちょこちょいの慌てん坊で家族を愛する「しがない男爵家令嬢」。ジュリ以外はカルロッタの祖母から教育された淑女の部分に惹かれたけど、ジュリはそのしがない十把一絡げな令嬢であるカルロッタが好きって言うのが良かった。

自分がカルロッタを求めたからカルロッタは背負わなくて良いものを背負って危険に晒した事を後悔するジュリが、最初は一目勃ちだけどその後恋に落ち、いつの間にかカルロッタを愛するようになるとい気持ちの変化も良かった。カルロッタもほっとけない可愛いワンコって意識から最後の最後で恋に落ちるオチも良かった。

「この恋はときめかない」って題名だけど、ジュリはどんどんときめき、カルロッタは最後にときめき、読者はずっとときめいてるって言うのがね、善き善き。



・不器用な寵愛 ★

妹の代わりに大国に嫁ぐことになったメアリ。大柄で野蛮な人間が多いとされるかの国の国王グラジットも大きな男だった。最初は彼から相手にされなかったメアリだが、少しずつグラジットの優しさに触れ彼を知りたいと思っていく。

大きな陛下が小さな王妃が可愛くて壊してしまいそうで、愛しているが故に手を出せずにいたのがいい。おっきいけど優しい男性って可愛いよね。メアリも仲良くなりたいのに上手くいかない感じが小動物っぽい。体格差からの駅弁萌えた。



・好きな人が明日、結婚します。

騎士団に属するエマは同期で騎士団随一の実力を持つリアムに恋していた。しかしリアムが婚約者と結婚するために騎士団を辞め辺境の地に行くことを知ったエマは、彼への想いを手紙認めるが、それを先輩に読まれてしまう。

想いを伝えなくてもこのまま…と願っていたのにそれが打ち砕かれるの結構キツいよな…。リアムも自分の未来を思ったらエマへの気持ちを伝えられないって思ってたのが実は両想いって知ったらそりゃ決壊するわな、色々と。時間はかかったけど両思いになって良かった。

とは言え、フェリクスがシャルロットと結婚して丸く収まるなら、もっと早くに上手いこと婚約破棄できたんじゃないかな?なんて思ったり。



・悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました―― ★

伯爵家令嬢リモーネはクラーケ侯爵からセピア公爵家令嬢に子供が出来たことを理由に婚約破棄される。そんな中、父も亡くなりリモーネは女伯爵になる。爵位を次代に繋げるためには結婚し産んだ男児に継がせる必要があるが、社交界ではリモーネの悪い噂ばかりが広がっていたためリモーネの結婚相手が見つからない。しかし、久し振り家を訪ねてきた歳上の幼馴染で騎士になったシルヴァが爵位目当てでリモーネと結婚したいと申出る。

無意識(?)にスキンシップというかセクハラというかどんどん手を出すシルヴァと、そんな彼に翻弄されるリモーネ。ちょっと鈍臭くて優しくてなかなか言いたいことが言えないリモーネが可愛い。シルヴァのあの手出してる感じが計算なのか天然なのか…。計算か。セピアの狙いがクラーケに行ったのは計算外みたいに言ってたけどホントかなぁ…。疑わしい。

シルヴァのリモーネへの好きが溢れてる感じがときめいた。それに対してどんどん惹かれても「とは言えお兄ちゃんは爵位目当てだし」と期待しないように頑張るリモーネもかわゆい。両片思いのすれ違いってやっぱり良い。



・騎士様はパンを愛してる ★

両親と一緒にパン屋を営むアリエルは常連さんで美青年騎士のミハルから告白されるが、その理由が「パンが好きだから」。アリエルは断るがミハルは食い下がり、3ヶ月のお試しのお付き合いをする事になる。

パンが好きでアリエルのパン屋に通っているうちにアリエルも好きになったけど、その気持ちに気付かずに誰かと付き合わなきゃならパンの香りを嗅いで思い出したアリエルが良いやって告白する、剣の腕があり見目麗しいけどちょっと天然でズレてるミハルがワンコっぽくてあざと可愛い。しかし変態。アリエルもなかなかはっきり物を言うし自分の芯がブレない強さもありつつ、ちょっと情に弱いところもあるのがいい。

ミハルが3ヶ月だけで付き合いを終わらせる気が最初からないのいいね。口では適当な事いいながら種付してるの策士。大好きなパンと同じように大好きなアリエルを食べ尽くそうとするミハル。パン=アリエル=幸せって図式を言われたら、そりゃ絆されちゃうよなぁ。ミハルは日本人?日本のお米はハフハフのもちもちよね!どっちも旨い。


やっぱりすなぎもりこ様は安定して好き。未読がまだいくつかあるので日々の楽しみにしています。来週もあまり読めないだろうなぁ…

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