今週読んだなろう小説たち 29-2


今週は日車メレ様の作品を少しずつ読み始めました。全年齢と併せて読み進めたいと思っています。色々読みたい作品が多いのに、時間配分が下手すぎる。やらねばならぬこともいっぱいあるのでここいらでちょっともうちょい計画的に時間使えるように考えないとなぁ。

と言う事で、ネタバレ含むあらすじと感想を投下します。★印は好きだった作品です。

・病弱令嬢と青年医師~ベッドの上で甘い診察~ ★

伯爵家令嬢カトリナは病弱のため引きこもりがち。幼馴染で主治医でもあるエルヴィンに恋心を抱いていたが、父親が彼との婚約を進めていることを知る。

身体が弱いことがコンプレクスになってるカトリナが空回りしちゃいつつ、実はエルヴィンの執念の方がヤバいの最高ですね!気遣い屋さんで頑張り屋さんなカトリナが可愛いんだろうけど、わかりやすい溺愛な態度とか甘い言葉とかじゃなくて、クールな感じなのがお医者さんっぽくて良い(偏見含む)!!

エルヴィンがカトリナを求めてるのがカトリナであるから以上でも以下でもない感じがよいですね。シレっと手を出すのも善き。それで婚儀を早めさせる策士っぷりもいい。カトリナがエルヴィンに恋してるのも、エルヴィンがカトリナのこと執着してるのも周りにバレバレだったんだろうなっていうのがニヨニヨする。



・シンデレラな義弟と逃げられない私 ★

ローザとグレンは親が子連れ再婚した血の繋がらない姉弟だった。借金を背負ったまま両親が他界したためど貧乏生活だったが、グレンはその後優秀な軍人になったため、「男版シンデレラ」ともてはやされていた。そんなグレンをこき使う「シンデレラの姉」と揶揄され、グレンの負担になりたくないローザは家を出るがグレンにあっさり捕まってしまう。

血が繋がらない2人が姉弟以上の想いを抱えそれをお互いにわかっていながら目を逸らしていたところから、ローザの逃亡をきっかけに関係が変わっていくのがときめいた。グレンの負担になりたくない、平民の自分は子爵であるグレンに相応しくないって思いながらも段々グレンの想いの強さに絆され、そしたらそしたで勘違いしてすれ違っていくのが切ない。グレンはローザへの想いをめちゃくちゃ伝えてるのにそれでもすれ違うんだからある意味すごい。

グレンもシンデレラだけど、侯爵家令嬢の子供という、実はローザもなかなかのシンデレラって言うね。もし母と将軍が結婚してたらローザは侯爵家令嬢でその場合グレンより身分が上になるから、あんなに気にしてた身分差が逆転するんだよな。まあたらればもいいところで、そもそもローザ生まれてないし、侯爵家令嬢だったらグレンとも会わないし、会っても恋愛感情抱かなかったかもだしって言うね。



・泣き虫な男爵令嬢と呪われ王子

男爵家令嬢のロレッタは第一王子ウィルの侍女。王子の愛人と噂されるも、全くそのような関係ではなかった。15歳上の侯爵家に後妻に入ることになったが、60年前国にかけられた呪いを身代わりにした当時の王子が亡くなり、その呪いを受け継いだウィルからロレッタもその呪いを受け継いでしまった。

ウィルの呪いがロレッタにも引き継がれたのは、ウィルの故意によるものなら良かったのにっで思ってしまったよ…。どうしても越えられなかった身分差と魔力の差をロレッタも引き継ぐ事で制約はあったとしても箱庭の中で2人幸せに暮らしていくと言うのがね、呪いのはずなのに何故か爽やかな結末に思えた。ロレッタが泣く時は悲しい時でないって言うのもよかったです。



・将軍閣下は不治の病(自称)

異世界に姉妹で迷い込んでしまったマリカとユリカ。ユリカは癒しの力があったため神殿へ、マリカは特に力がなかったため王宮で侍女として働くことに。そんなマリカはある日女王陛下から長く病に臥せっているイライアス将軍へ嫁ぐよう言われる。実際領地に赴くもかつての英雄と呼ばれた面影もない痩せ細った将軍がいた。

特別な力はないけど脚が速く前向きなマリカと、とある事情で敢えて不健康をキープしていたイライアス。少しずつ惹かれるというか、どちらかと言うと最初からお互い好印象なところからイライアスが溺愛モードになってくのが微笑ましかった。傍若無人・唯我独尊なイライアスのウィークポイントがマリカで、記憶を失ったとしてもマリカ大好きなの可愛い。

マリカもどんどん好きになってくイライアスに対してかなり積極的に攻めていくのがなかなか肉食系女子でよかった。ユリカとフェリックスのくっつくお話読みたいなぁ。



・苦労症の宰相さん

アーシェリアは10年前に会い恋に落ちた相手である完璧王子と名高いエセルバートと結婚するが、彼は目も合わせず素っ気ない態度で心が参っていた。しかし実はエセルバートはアーシェリアが好きすぎてそんな振る舞いになってしまっていた。そんな王子に振り回されるのは苦労症の宰相さん。

完璧王子と世間で言われてもアーシェリアに対してだけ素直になれないエセルバートがヘタレで可愛い。とはいえ過去を水に流せたアーシェリアの器がでかい。子供が無事出来てよかった。



・有能政務官の大誤算 ★

有能な仕事人間レティスは上司のリムタスと結婚している。結婚一年経ち、レティスはリムタスにあるお願いをする。

レティスのお見合いを知ったリムタスが、彼女を他の男性に取られたくないためにレティスの実家の支援を申し出て結婚したけど、それをレティスは仕事の能力を買われてここに残すための結婚と勘違いしてすれ違ってるのがよい。リムタスはめちゃくちゃレティスが好きなのに全然伝わってないのも不憫でいい。

願わくば、レティスも元々リムタスが好きだったのか、それともそんなつもりなかったけど結婚してるうちに惹かれたのか、まだ恋愛の芽も出ていないのか、そこも読みたかったなぁ。



・高貴なるパン職人は師匠の娘を望む ★

公爵家三男でアルバートは前世パン職人だった記憶がある。この世界のパンが不味すぎて絶望している時に、同い年でパン屋の娘シェリーと出会う。10年後アルはシェリーの父の弟子になりシェリーとの結婚を望む。

立場を最大限に利用しながら外堀を埋めてシェリーにアタックするアルと、そんな押せ押せのアルに振り回されて戸惑うシェリーの攻防が良い。ちょっと泣きで直情型なアルが魅力的。シェリーも気の強いけど情に厚い感じもかわいい。

なんとかシェリーを手に入れたいと画策してても、親たちはそんな事お構いなしに2人の関係を賛成しているのもほっこりした。シェリーのバタール食べたい。



・天使たちの沈黙 ★

皇帝の三番目の妻であるレティーツィア。皇帝の三番目の息子であるシルヴィアスと穏やかな日々を過ごしていたが、ある日シルヴィは皇弟で叔父のジルヴェルトが父だったら良かったのにと言い出す。その発言をレティーツィアは咎めるが、実際ジルはシルヴィの後見人となり、レティーツィアはジルに下賜されることになった。

皇帝を愛し愛されることもなく天使のような息子を愛でて過ごしていた日々から、愛し愛され、シルヴィもジルから愛される日々になったのがほっこり。しかし、ジルがシルヴィを種付けた経緯がなかなかで。11歳の天使の所業、ヤバくてそれがいいね。皇帝はそれに気付いていたのか。気付いていたとしてもそこまでの関心はないのか。

レティーツィアがシルヴィを愛情深く慈しんでいるのは、勿論自分の息子で見目も中身も可愛いいからっていうのもあるだろうけど、無意識下でシルヴィを通して子供の頃のジルを見ている部分もあるのかな?と思ってもみたり。


来週は多分読める作品減る…。だからこそ数は少なくてもときめき威力莫大な作品に出会いたい…!

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