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〜7月「仲夏」の養生法〜

7月は二十四節気でいう「小暑」「大暑」が訪れます。

「小暑」
梅雨も終わり頃で、本格的な夏を迎えます。
「小暑」は暑さが徐々に強くなっていくという意味があり、この頃から暑さが本格的になってきます。また、集中豪雨が多く発生する時期でもあります。
梅雨が明け、強い日差しと共に気温が一気に上がる時期のため、体調を崩しやすくなる頃でもあります。暑さを乗り切るために、しっかり食べて体力をつけておきたいですね。

「大暑」
夏らしい日々が過ごせます。真夏日や熱帯夜が始まるのもこの時期です。また、季節の変わり目である土用の期間でもあります。
「大暑」は最も暑い頃という意味です。暑さに体が慣れていない状況で猛暑日が続くことは、肉体的にも精神的にも厳しい季節です。
ただし、気候が安定せず夕立などもあり、実際の暑さのピークは少し先になることもあります。

この時期には

・1年で最も活発で体の新陳代謝も上がるため、しっかり保養する(睡眠や食事)
・汗によって失われがちな津液を補う
・食べ物が腐敗しやすく、食中毒や下痢に注意
・冷たいものの摂りすぎに注意する
・湿が溜まると体が重だるく感じやすいため、あっさりした食事を心がける
・苦味の食材で「心」を養う
・弱りがちな「心」をサポートするために、「肝」(木生火)「肺」(火克金)を養う

是非、これらを意識して過ごしてみてください。

「心」を養い、本格的な暑さを乗り切る

「小暑」を迎えると、梅雨明けが近くなり、本格的な暑さが始まる頃と言われています。
夕立や台風など、夏の雨は激しく降り、高温多湿のこの時期は、身体に溜まった水分が消化機能に影響を及ぼし、消化不良や食欲不振など、悩む方も多くなりやすいです。そんな夏を乗り切るために、苦みのある食材や下記の食材※で水分代謝を上げつつ、体力・気力の素となる穀物・お肉・お魚などの食材を、適度に摂りましょう。
これらの食材には、血を増やしながら、身体を元気にするものが多いのですが、血の流れを巡らせる機能は少ないので、摂取後は、流れを良くするためのストレッチなどを合わせて行うことも大切です。

※体内の湿気を除く利尿作用のある食材
▼上半身がむくみやすい方
枝豆/レンズ豆/いんげん豆/そら豆 (豆類)・豆もやし・モロヘイヤ・バジル・オレガノ・ココナッツ・パパイヤ

▼下半身がむくみやすい方
きゅうり/冬瓜(ウリ類)・玄米・はと麦・とうもろこし・小豆・黒豆・緑豆・アスパラガス・レタス・茄子・海藻・烏龍茶・コーヒー・プーアル茶・緑茶
などがおすすめです。

夏は、汗をかくので水分補給は欠かせませんが、冷やしすぎや飲みすぎは要注意。
ほてった身体を冷やし、身体の潤いを生み出す食材(きゅうりなどの瓜類・豆腐・卵・トマト・緑豆もやし・蓮根・レモン・キウイフルーツ・パイナップル・マンゴー・牛乳など)を摂りましょう。

▼7月「晩夏」メニュー
・ねばねばピリ辛ナムル
・豚と花山椒の青椒肉絲
・高野豆腐のファラフェル
・夏野菜の素麺 〜くるみダレ〜

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