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代々木アニメーション学院「芸能マネジメント科」特別講義

芸能マネージャー志望者に向けた授業

25年間、兼任でやってきたため、声優講師・ボイストレーナー歴とマネージャー歴がほぼ等しいのが私の特徴です。
パフォーマーやディレクターが講師を兼任することは多いでしょうが、裏方スタッフがトレーナーを兼任というのは珍しいようです。
マネージャーは表から見えません。ですが、最もタレント・アーティストの近くで働いています。ですから私ならではの声優育成プランというのが生まれてきたのでしょう。

さておき私が育成するのは声優だけではありません。
なんと、マネージャーを志す若者たちにも授業をすることがあるのです。この度、代々木アニメーション学院さんで2度目となる特別講義を行なってまいりました。

考えることが大事

同様の講義で、マネージャー経験者や現役マネージャーからお話を伺う機会はたくさんあると思いますが、私は自分が話す量と同じくらい、受講生の皆さんにも話をしてもらいます。

グループに分かれてのディスカッション

こちらで作成していったPPTを使って、彼らの現場イメージを刺激し、グループワークを経てからみんなの意見を板書します。

ホワイトボードに書ききれなくなるほど意見が出る

マネージャーは365日マルチタスク

とにかく仕事が多いんです。内容も作業も多岐にわたるし、アーティストの方は24時間365日フル稼働しているわけですから、マネージャーも仕事とプライベートの時間を区切ることが難しい。
感情を持った人間が商品であり、タレントごとに性格もスキルも違うのですから、汎用マニュアルも作りようがない。
肉体的にも精神的にも潰れないためには、マネージャー自身が自分の作業に優先順位をつけなければならないうえ、ドライに行くべき状況なのか、ハートを優先すべき状況なのかの判断が必要です。

自分のスタンスを持つ

「マネジメントするうえで何を最も大切にするか」は事務所によって方針が違います。会社員としては従わなくてはいけません。
しかし、その中で自分のスタンスを持っていないと、タスクの多さに混乱します。だから、どう考えるか。
考え方の練習として、たくさんの意見を出してもらいました。

授業後の板書をご覧になった主任の先生が「こんなにたくさんのことを教えていただいて、ありがとうございます」とおっしゃってくださいました。
「いいえ、これは私の意見ではなく、全て彼らの意見ですよ」とお伝えしたら驚いていました。

4月から実際にマネージャーとして就職が決まっている方もいましたので、いつか現場でお会いできるかもしれません。
とても楽しみです。


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