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箱根駅伝2023 復路の展望

明日の復路の展望です。

優勝争い

優勝争いは、駒澤、中央、青学の上位3校に絞られたと思います。

駒澤の復路メンバー

(登録メンバー)
6区:帰山選手
7区:安原選手(出雲5区区間賞)
8区:花尾選手(全日本8区区間賞)
9区:山野選手(ハーフ学生記録保持者、前回9区4位)
10区:青柿選手(前回10区6位)
残りの補員登録:小野選手、赤星選手(ハーフ62:00)、伊藤選手、佐藤選手(出雲2区区間賞・区間新)

注目はルーキー佐藤選手でしょう。走るとすると負担の小さい7区か。安原選手もスピードはあるので、どちらにせよ7区8区9区は強力です。10区は上尾ハーフで円選手と差がなくゴールした赤星選手が入るかもしれません。6区がどうなるか、以外はぱっと見、隙はなさそうに見えます。

中央の復路メンバー

(登録メンバー)
6区:若林選手(前回6区5位)
7区:白川選手
8区:中澤選手(前回8区3位)
9区:湯浅選手(前回9区3位、全日本7区10位)
10区:助川選手(ハーフ62:36)
残りの補員登録:田井野選手、千守選手(全日本1区3位)、大澤選手、山平選手(関東インカレハーフ3位)

6区、8区、9区と前回好走のメンバーが走る予定です。7区は千守選手が入りそうで、10区は山平選手が入るかもしれません。6区の分、駒澤より有利かもしれません。

青学の復路メンバー

(登録メンバー)
6区:西川選手
7区:佐藤一世選手(全日本3区2位)
8区:荒巻選手
9区:塩出選手 → 岸本選手(前回7区区間賞)
10区:中倉選手(前回10区区間新)
残りの補員登録:中村選手(前回9区区間新)、西久保選手、田中選手

原監督が、9区に岸本選手投入を明言していました。中村選手はどうするのでしょう? 6区は元々、今日走った脇田選手だったそうで、玉突きで走る事になる選手(西川選手そのまま?)は急な起用に準備ができているでしょうか?
8区も恐らくダミーメンバーで誰か入るでしょう。ここに中村選手でしょうか、世田谷ハーフ2年連続で好走していて登り強そうな田中選手でしょうか。
岸本選手の状態は良いと話していましたが、本調子なら往路(今回なら3区辺り)を走っていておかしくない訳で、そこまでの仕上がりではないと思われます。佐藤一世選手も前回走った8区じゃないのも気になる所です。

こうして比較すると、駒澤と中央が有利のように思います。駒澤と中央は差が30秒ありますが、6区若林選手の分でチャラと考えて良さそうです。そうすると、ガチンコで比較すると、結構良い勝負のように思います。7区、8区は駒澤が有利そうなので、駒澤としては早めに突き放したい所でしょうか。10区まで縺れると、山平選手は春の暑い時の関東インカレハーフで大胆な仕掛けをして3位に食い込んでいる選手なので、中央にとっては面白い展開になるかもしれません。
どちらにせよ、復路もかなり激戦になりそうです

4位争い

往路4位の國學院大学、5位早稲田大学、6位順天堂大学は先頭とは差が開きましたし、4位から7位くらいまで差がほとんどありませんので、4位争いは激しくなりそうです。7位東京国際大学はエース級を使ってしまっているので、この3校の争いと見ています。

國學院大学の復路メンバー(先頭と4:00)

(登録メンバー)
6区:島崎選手(前々回6区4位)
7区:上原選手
8区:高山選手(ハーフ62:27)
9区:坂本選手(全日本6区6位)
10区:瀬尾選手(ハーフ63:10)
残りの補員登録:中西選手、佐藤選手、嘉数選手

中西選手はトラブルがあったとの事なので、復路走るのは難しいように思います。恐らく交代なしでこのまま行きそうですね。若くて実績のないメンバーが揃っている印象。どうなるでしょうか。

早稲田大学の復路メンバー(先頭と4:23)

(登録メンバー)
6区:北村選手(前々回6区8位)
7区:小指選手(全日本5区11位、前々回9区4位)
8区:伊福選手(ハーフ62:50)
9区:菖蒲選手(全日本6区15位、予選会257位)
10区:辻選手
残りの補員登録:鈴木選手(予選会17位、前回7区5位)、菅野選手、諸冨選手、須山選手、山口選手(全日本4区3位)

メンバーは揃っている感じですが、鈴木選手の状態が気になります。入ると4位争いに大きな戦力となりますが。

順天堂大学の復路メンバー(先頭と4:31)

(登録メンバー)
6区:村尾選手
7区:海老澤選手(ハーフ62:43)
8区:平選手(全日本1区12位、前回1区18位)
9区:藤原選手
10区:内田選手(ハーフ62:34)
残りの補員登録:西澤選手(全日本6区2位)、浅井選手(ハーフ62:13)、服部選手

6区次第ですが、4位争いの中では一番戦力が充実していそうに思えます。4位争いは順大が本命になるように思います。

シード争いはどうなる?

結論から言うと、往路11位までの大学から1校が脱落する形になると思います。
12位以降は少し差が空いていて追いかけるのは大変です。しかし箱根は何があるか分からないので諦めずに追いかけるしかありません。

東国の復路メンバー(先頭と4:39)

6区:林選手(前回6区13位)、7区:山岸選手、8区:川内選手、9区:村松選手(前回8区6位)、10区:堀畑選手(前回4区12位)/補員:宗像選手(前回9区9位)、冨永選手(前回7区6位)、など

前回の経験者だけで復路を埋める事ができる陣容です。トラブルがなければ堅実に繋げそうに思います。

法政の復路メンバー(先頭と5:43)

6区:武田選手(前回6区区間2位)、7区:宮岡選手(ハーフ62:28)、8区:清水選手、9区:山本選手、10区:高須賀選手/補員:中園選手(前回7区8位)、宗像選手(一万m28:56)、小泉選手(出雲5区3位、前回3区11位)

6区武田選手は大きな武器で、ここだけで1分くらい前と詰められそうです。ただ、復路要員と考えられた選手を往路で使ってしまっていたり、往路を走ると思われた小泉選手の状態が分からなかったり、で、主力選手が抜けると一気に戦力が落ちそうに思われます。

城西大学の復路メンバー(先頭と5:58)

6区:大沼選手(予選会128位)、7区:久保出選手、8区:桜井選手、9区:平林選手(予選会79位)、10区:木村選手/補員:小島選手(予選会61位)、藤井選手(前々回7区13位)、山中選手(予選会75位)など

櫛部監督曰く、下り要員も用意しているそうです。あと、経験者が一人、予選会二桁順位が3人います。そのあたりで繋いでいく形になるでしょうが、攻め所はないので、ちょっと遅れてしまうとヤバそうです。

創価大学の復路メンバー(先頭と6:05)

6区:浜野選手(前回6区9位)、7区:葛西選手(全日本2区区間新、前回1区15位)、8区:桑田選手(前回3区17位)、9区:緒方選手(ハーフ63:01)、10区:石丸選手(出雲4区7位、全日本4区11位)/補員:新家選手(前回7区4位、全日本6区7位)、吉田選手(前回8区8位、全日本3区12位)、小暮選手(ハーフ62:42)など。

メンバーは揃っています。経験者だけで固める事もできますし、それ以外もハーフで実績はある選手が複数います。7区葛西選手が攻め所なので、そこでどこまで前に行けるか、とりあえず城西は確実に捉えて前に行きたい所でしょうか。

東洋大学の復路メンバー(先頭と7:32)

6区:西村選手、7区:熊崎選手(一万m28:36)、8区:網本選手、9区:九嶋選手(全日本5区5位、前回6区10位)、10区:清野選手(前回10区2位)/補員:木本選手(前回4区18位)、佐藤選手(前回3区8位、出雲4区11位)、村上選手(全日本6区5位)、梅崎選手(全日本7区7位、前回7区11位)

全日本大学駅伝でエース区間を担った梅崎選手は残っていますが、気になる記事が。

「石田は約10日前に体調不良になりました。でも、他に2区を走れる選手はいませんでした」と酒井俊幸監督は苦しい台所事情を明かした。

【箱根駅伝】東洋大11位 5区の前田主将は3人抜きにも満足せず「柏原竜二さんならトップまで持っていった」

これは梅崎選手が走れない状態という事にならないでしょうか。そうなると重要な攻め所を失う事になります。それでなくてもシードラインと少し差があります。前田主将の激走で11位まで持ってきましたが、実はかなり危険な状況のような気がします。

こうして見比べると、シード争いは城西vs東洋で、東洋が城西に追いつけるかどうか、という図式のように思います。もっとも、ブレーキがあった大学が脱落する厳しい戦いですが。
12位以降は、差もありますし、圏内にいる大学がそれなりに選手を揃えているようなので、複数の大学が脱落しないとシードには届かないように思います。

と言う事で、優勝争い、4位争い、シード争いに注目してみたいと思います。

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