輪読#101-102

どーも大地です。ついに輪読が100回を超えました。次は200回を目標に継続できればと考えています。

さて本日の論文はACIEより、

Size‐ and Halide‐Dependent Auger Recombination in Lead Halide Perovskite Nanocrystals (Angew. Chem. Int. Ed., 2020, 59, 14292-14295)

ハロゲン化鉛ペロブスカイトナノ結晶のオージェ再結合に関する論文です。ハロゲンの種類やAサイトのカチオンだけでなく、ナノ結晶の粒径も幅広く振っており包括的にオージェ再結合を研究していました。この研究結果から、どうやらオージェ再結合の粒径依存性はAサイトには依存しないことが分かりました。というのも、ナノ結晶の電子構造は基本的にペロブスカイトの中心である鉛とそこに六配位しているハロゲンによって決まるので、オージェ再結合にはAサイト依存性がないという考察です。一方、ハロゲンを変えることで、ヨウ素から塩素にすることで、波動関数の重なりが大きくなるので、オージェ再結合が早くなるという考察でした。

包括的な研究で、勉強になった論文です。

では。

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