輪読#77-81
ついに暑くなってきましたね。今年は例年より梅雨明けが遅かったのですが、ようやく夏が来たなという感じです。さて、今回の輪読は以下の論文を数日にわたって行いました。
Controlling the influence of Auger recombination on the performance of quantum-dot light-emitting diodes (Nature Communications volume 4, Article number: 2661 (2013) )
QDLEDにおいて、オージェ再結合が及ぼす影響について調査した論文です。Alloyed shellをまくことで、オージェ再結合が抑制され、実際にデバイス効率が向上します。さらに、電流を大きくしたときにおきるデバイス効率の低下(ロールオフ)も抑制されます。shellの材料を変えることで、電子注入におけるポテンシャル障壁を導入することで、さらに効率があがるという論文でした。
理学的な観点から、応用にむけたボトルネックは何かを明らかにして点が勉強になりました。当たり前なのですが、用いるshellでナノ結晶の性質が変わります。元素の声を聞き、適切に組み合わせる重要性を再認識しました。
では。
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