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ジャン=リュック・ゴダールが亡くなった。この人こそ不死身がと思っていたんだけれど。

ジャン=リュック・ゴダールが亡くなった。
この人こそ不死身がと思っていたんだけれど。
スイスで認められている「自殺幇助(ほうじょ)~医師提供の薬物を自ら使用)」により亡くなったらしい。
 僕にとってのゴダールは、「勝手にしやがれ」でも「気狂いピエロ」でもなく、かの六本木シネ・ヴィヴァンで、WaveでNew WaveやWorld Musicのレコードを買った帰りに観た「カルメンという名の女」。
68年のパリ5月革命以降、政治映画に傾倒した後、80年代に入り商業映画に復帰した頃の映画。銀行に押し入った強盗と客が揉み合いながら、恋に落ち、トイレで瓶に手を突っ込んでジャムを食べる男、精神病患者の役で出演するゴダール本人。そして、全編ベートベンの弦楽四重奏曲が奏でられるも、突然トム・ウェィツの歌が入る映像と音楽のマリアージュ。 
そんなイメージ(イマージュ)の洪水が脳裏に焼き付き、彼の“チェンジ・オブ・ペース”の罠の中にいる自分に気付く。今度は、“政治の季節”の映画作家としての彼に焦点を当てて、彼の作品を再発見を楽しみたいと思います。
“警官の発する銃弾。倒れるカルメン、ボーイに尋ねる。「あれは何と呼ぶの?」「それは暁と呼ぶのです。」“
安らかにお眠りください。R.I.P.



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