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Bedsit Disco Queen /SOLO: songs and collaborations 1982 -2015 Tracy Thorn 「安アパートのディスコクィ―ン」トレーシー・ソーン自伝


読了しました。
彼女は僕と同い年ということもあり、イギリスと日本とでタイムラグがあったとは言え、パンクやニューウエーブの動きに触発されて、バンドを始めたり、共通の好みがある友人を見つけるのに苦労したりと 当時の新しい動きに対して芽生えた感情など驚くほど同じ記憶が蘇り、自分ごとのように彼女の回想を読み進めました。
ベン・ワットとは、大学入学時に知り合い、マリファナの匂いが漂う彼の部屋で聴いたのがJohn Martin の「Solid Air 」だったり、ベンは当時からJoy Division に入れ込んでいたり、セカンドアルバム録音時に 当時追っかけをやるほどのファンであったThe Smiths(デビューシングルのHand In Globeの男性の裸体のジャケットにインパクトを受け)に感化されてそのギターサウンドを真似てみたりとフムフムと納得しながら、読み進めることができました。やはりイギリスを代表する物憂げでスモーキーな唯一無二な”声“。
Paul Weller に請われ、歌ったThe Style Council の「Paris Match 」。Ben Wattが難病で闘病時に、テープを送られてきて、彼を守るという気持ちを込めた歌入れをしたMassive Attackの「Protection 」、Robert Wyattとの掛け合いが聴けるWorking Week featuring Robert Wyatt/Tracey Thorn/Claudia Figueroa "Venceremos (We Will Win)“などのエピソードを読みながら、彼女のソロ及びコラボレーションを収めたCDを聴きます。
やはり僕にとってベストは7インチシングルのB面に収められたThe Monochrome set の「Goodbye Joe」ですね。

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