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「グッド・ヴァイブレーションズ」 “アナキストもキャピタリストもソーシャリストもフェミニストもいなくなり,カトリックかプロテスタントになった“

親英、反英の政治対立と宗教対立による紛争が激化し、数千人にが亡くなったといわれる1970年代の北アイルランドの首都 ベルファスト。U2の“Sunday Bloody Sunday “でも歌われた1972年のデモ行進中の市民がイギリス軍に殺された事件や1975年の北アイルランドをツアー中のアイルランドのバンド、マイアミ・ショーバンドがアルスター義勇軍によって虐殺された事件(Netflixでドキュメンタリーがあります)や爆弾騒ぎなどが続き、ライブコンサートは中止になり、ナイトクラブは客が集まらなかった時代に、爆弾テロが多発したグレート・ビクトリア通りにレコード店「グッド・ヴァイブレーションズ」を開店した男の話。
当時、盛り上がり始めていたパンクムーブメントに影響を受け、自らのレーベルから地元のバンドのシングルをリリースするわけですが、レコードが出せなかったら解散つもりだった
The Undertonesの熱意に負け、制作したシングル「Teenage Kicks」の出来の良さに、自らロンドンに出向き、レコード会社に売り込むも誰も相手にされず、何とかBBCに預けたレコードを
当時、パンクに肩入れし始めていたJohn Peelが大いに気に入り、彼の番組で この曲を2回連続して流したエピソードが出てきます。
もう一つのアルスター(アイルランドの北東地方の総称)が必要と歌うStiff Little Fingers 「Altanative Ulstar」、「ジョニーはベルファストに戦いに行った」という歌詞で始まるDavid Bowie の「Star」などが流れ、この物語を通じて、当時の北アイルランドの当時の緊張を知ることができました。
アイルランドらしい垢抜けない熱さも魅力の映画でした。



映画トレーラー


Teenage kicks/The undertones

Alternative Ulster / Stiff Little Fingers



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