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Carl th Dreyer selection vol.2

先週末から始まったデンマーク出身の孤高の映画作家カール・テオドア・ドライヤーの特集。
聖なる映画,奇跡の映画ともいわれる彼の作品を土日で5本連続で観てしまいまいました。(そんなに混んでなかったので、すべて同じ席)
ゴダール、トリュフォー、ベルイマンなど巨匠と呼ばれる映画作家に多大な影響を与えた人として、名前を知っているかとも少なくないと思いますが、なにせ100年ほど前のトーキー時代の映画(遺作が1965年)なので、昔から何度もトライしましたが、よくわかりませんでした。
一昨年、彼の作品の中でももっとも有名な自ら火刑に処される道を選んだジャンヌ・ダルクを描いた無声映画「裁かるるジャンヌ」にジム・オルークと石橋英子が音をつけたライブを観て、その凄さが少しだけでもわかった気がしていたところにこの特集。
チラシで、蓮實重彦大先生が「古典的であることが奇跡のように前衛性に通じてしまうドライヤーの作品は、どれも傑作である。彼のすべての作品を見ていなければ、映画を語る資格はないと断言したい。」とまで言い切っておられるので、行くしかありません。
「映画は、音が付いて駄目になり、色が付いてもう一度駄目になった」という人もいるそうですが、彼の映画の色彩(白黒なので、光と影の方が正しいかも)、構図、人生を達観したような出演者が語るセリフ。この研ぎ澄まされ方は尋常でないと思います。


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