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ピエール・バル―とサラヴァの時代/サラヴァの屋根裏部屋

昔から、「男と女」やサラヴァ・レーベルのことを知っていましたが、彼のことを本格的に聴いたのは、当時、立川直樹のプロデュ―スの元、気鋭のアーティストで、かつかねてから彼のファンであった加藤和彦、高橋幸宏、坂本龍一、鈴木慶一、清水靖晃らのサポートにより、日本で制作されたLa Pollen(花粉)でした。
こちらは、スタジオ・ボイスの編集長だった松山晋也による彼とサラヴァ・レーベルの物語とその出版に合わせて発売されたレーベルの屋根裏部屋で発見された未発表音源集。
彼のボヘミアンな“一期一会”を貫いた気質が様々なエピソードのが描かれており、
彼は「男と女」や「愛と悲しみのボレロ」の監督クロード・ルルーシュやその映画音楽を作曲されたフランシス・レイとの協業だけでなく、バーデン・パウエルらブラジルのアーティストらとの交流も有名ですが、彼のレーベル名は ブラジルでもアフリカ系の人が多いといわれるバイーアの民間信仰に結び付いた「sarava」 「あなたに神の祝福を」だそうですが、ユダヤ人である彼の名まえ“Barouh”はユダヤ教に由来する”神のご加護を‘という名前だそうで、自分の“h”をつけて“SARAVAH”としたなどの興味深い話やブリジット・フォンテーヌについても 多くのページを割かれており、一気に読むことができました。
加藤和彦の作品で CMでも使われた「PePe」

高橋幸弘、当時日本に来ていたジャパンのデビッド・シルビアンと「ジャン・コクトー、ヘンリー・ミラー、グスタフ・マーラー、エリック・サティ」など3人で好きなアーティストをランダムに上げる「花粉」

クロード・ルルーシュ「愛と悲しみのボレロ」


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