見出し画像

Marc Almond の10年ぶりの来日公演。Billboard Live TOKYO 2020.02.15.

昔 エイト・ビート・ギャグを愛読し、ツバキ・ハウスで踊っていたと思しき女性ファンの「黄色い歓声」で登場。当時の背徳的でデカダンなイメージとは裏腹に大変フレンドリーに愛想を振りまく彼は 昭和のアイドル(例えば 城ミチル)の往年のファンとの交流を思わせながらショーがスタート。
彼の特徴と言えるフラメンコからの引用でムードを盛り上げながら 「運命」を朗々と歌い上げる歌唱は健在。ジャック・ブレルの「行かないで」や当時 本人と共演したジーン・ピットニーの「Something's Gotten Hold of My Heart」を交え、彼の幅広いキャリアを総括する内容。はじめから少々目立っていたサポートのギタリストが終盤歌う場面があり 背後に映る映像化から彼が 「世紀の色物バンド」ジグ・ジグ・スパトニックのニールX と分かり一層盛り上がり、続いて「Tainted Love」。
客席の最前列には小学生の息子を連れて来た女性が。ご本人には大盛り上がりでしたが横の息子はステージを見る事もなくずっと俯いておりました。彼は直感的にも子供が見てはいけないと感じたのかも。また帰りのエレベーターで また他の女性が「神々しい声だったわよね。あのヌメッとした気持ち悪い感じが。」ラストのファンが渡した 歌詞にも歌われるフラミンゴのぬいぐるみを抱きながら歌う「Say Hello Wave Goodbye 」では不覚にも そんな淡い青春を思い出してしまった。大好きな「Tenderness is Weakness 」と「Soul Inside」が聞けなかったのはちょっと残念。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?