スペチャンVRのレビュウでもしようかな
steamでゲームのレビューを書いてみたいので、練習します
まだPSVR版しか出てないし、私もまだPSVRの環境しかないのでPCVRのことについては書けませんが、パソコンでもスペチャンVRやりたいし、PCVR環境も欲しいなあ。
激しく個人的な思い入れや感情が含まれるレビューですので、不快に思いそうな方はこのレビューをレッツ素通りしてください。
最初に言ってしまうと、スペチャンVRは知らない人にも知ってる人にも私はオススメしたくはならないです。
「遊べ」とも「遊ぶな」とも言いません。
「スペースチャンネル5が好きだ」と言うのなら自分で遊んでから判断してほしいとは思いますが。
ソフトの発売前にも発売後にもずっと言われていましたが、そもそも遊ぶのに必要な環境のハードルが高いです。ここまでは「ゲーマーなら、スペチャンファンなら、環境くらい気にするな!」と私も思いますが、遊べる環境に対する、ゲームの、なんていうんでしょう、”楽しさ”が足りないと思います。
いや、楽しさが足りないじゃないな、私の感じたことをそのままいうと「遊んでも何も得られない」ゲームです。
私がスペースチャンネル5を知ったのはあらかた7年前、中学生の時です。
タイトルとあらすじではゲーム性がよくわからないままプレイ動画を再生しました。
画面と演出からなんだか懐かしくも最先端な気配をぎゅんぎゅん感じながら見始めました。
初代のリポート1、スペースポートでふにゃっとした喋りの主人公がリポートを始め、宇宙人と踊りだしました。
その時「なんだこの楽しいゲーム!??!?!?!?」とカルチャーショックを受けました。ほんとうです。今でもその衝撃は思い出せます。
そこからはもう、私はスペースチャンネル5の世界にグイングイン引き込まれ、今に至ります。
もう、動画だけで好きすぎて、ため息をついていたら学校の先生に「買えば?」と言われたので買いました。ドリームキャストとソフト。
初めて触るゲーム機!セーブするのにビジュアルメモリが必要だなんて知りませんでした。
セーブができないまま遊んでいましたが、楽しいので問題ありませんでした。
初代スペースチャンネル5はすごくすごい難しい!
動画で何度も見たけれど、自分でやるとどうしてもゲームオーバーです。
でも諦めずにクリアしました。
それまでも私はまあまあゲームをしていましたが「クリアまで粘る」というのを本気でやったのはスペースチャンネル5が初めてです。
私はスペースチャンネル5に「ゲームの本当の楽しさ」を教えられたような気がします。それと同時に、「音楽の楽しさ」も知った気がします。
それまでも私はアイドルのコンサートやミュージカルの舞台などには行っていましたが、スペースチャンネル5をやったあとに行くと、楽しくて仕方ありません。どこにいても音楽が流れてくるとノリッノリで歌って踊る人になってしまいました。助けてください。
もう本当に、スペースチャンネル5のせいで、おかげで、人生が楽しくなりました。うららやプリン様のスタイル抜群な体型と、メイクはぱっちり濃いけれどもキュートなお顔。女子の憧れですね。
スペースチャンネル5はよくバカゲーと言われますが、私はあんまりそう思いません。登場人物みんなが真剣に、楽しく踊っているので。
私も真剣に楽しく歌って踊りたくなります。
どの場面を切り取ってもスゴク楽しい。どの場面を切り取ってもスゴイかっこいい。本当に完成度の高い作品だと思います。私の語彙では言い表せられなくて、脳みそがあついです。
見たり遊んだり聞いたりするだけで、身体をわきわきと動かしたくなってしまうような、この楽しさを自分でも表現したくなってモジモジしてしまうような、銀河一の作品です。
本当にスペースチャンネル5が好きで、自分もこんなに楽しい作品が作れたらなという気持ちがむくむく湧きます。
そんなスペースチャンネル5の新作が!なんと20年後に!出てしまう!!
これはもう踊り狂って喜ぶほかなかったです。
新作について
ストーリーが急展開すぎます。銀河救済RTAを見ている気分です。
自分が世界観に入り込む前にゲーム本編が終わります。
パート2は遊んでいたら完全に自分がうららになっていてノイズくんに返事をしてしまうのに。
お皿に盛りつけられていないメインディッシュを口に直接投げ込まれている気分です。
「スペースチャンネル5らしさ」は充分あります。でもらしさだけです。
初代は「シチョーリツのために悪事を働く上司に立ち向かう」熱いストーリー、パート2は「幸せは無理やり押し付けるものではないことを教える」愛のあるストーリー。(と私は解釈しています)
VRはなんですか?お腹空いただけですか?
うららが3年経って先輩になってしまいました。上司ヒューズと新人うららの関係性が、先輩うららと新人自分になりました。正直うららは新人の方が可愛かったと思います。下手なアフレコと新人という設定がマッチしていて。
ジャガーズという新キャラが3人も派手に登場します。どんな活躍をしてくれるのだろう。
えっ?
こちらからすると友だちの友だちみたいな感覚のまま3人が最後に「私たち良い仲間だよな」という顔でこちらに微笑みかけてきます。何?こわい
発売前から声優が大々的に発表されていたのでゲームの情報より声優の名前のがイメージが強いのですが、キャラそのものは大した活躍がありませんでした。
ぶっちゃけケルちゃんとベロちゃんの声の区別がつきません。私のお耳が悪いのでしょうか?
なんで女の子が3人も?プリン様の存在は?
そのプリン様も声は使い回しのお人形さんです。新作に出ただけ、見れただけよかったなと思いますが…プリン様もスペースチャンネル5において超重要なキャラだと思うので扱いは少し不満でした。
うらら先輩も、宇宙海賊も、踊らされている人も、みんな私(プレイヤー)を応援してくれ、褒めてくれます。
うーん?
急展開なせいか、どうしても「突然現れたキャラたちが突然吸い込まれた」という印象が抜けません。そんなんで私が踊ってさすがチャンネル5とか相棒とか言われても「そんなすごいことしてませんし…」と思ってしまいました。
初代とパート2はステージ間が必ずしも繋がっているわけではありませんでしたが、「移動中」も踊っていました。
でもVRはすべて「レッツ転送」です。そのリポートではその場でしか踊れません。ステージ内を、「ザッ、ザッ」とあの行進をすることもありません。
「海賊チャンネル」では一応移動中で、自分の乗っている船と宇宙海賊の船が見れますが、やはり進んでる感はあまりありません。
この辺りは「VR酔い」を防ぐため視界の移動などを抑えた結果だろうなとは思います。
新作の新曲。
ダンスインザギャラクシーいいよねいいよね~、ベツモロちゃんかわいいよね~
まさか20周年記念サウンドトラックの新曲がそのままゲーム本編の長さだとは思いませんでした。短っ!
その他の曲は過去作からの流用ですが、そのステージやコマンドのために作られた曲じゃないので、やっぱり過去作の「コマンドと曲の一体感で生まれる気持ちよさ」はありません。
それと効果音。ゲームの「気持ちよさ」は効果音にあると私は思っているのですがスペチャンVRはなんか、気持ちよくないです
というか、まあVRなのでコマンドはぬるめなのですが、やはり爽快感がないですね。ダウンをなるべく入れないようにしたり、速いコマンドを入れなかったりしたみたいですが、こう、どの方向も両腕でシャカシャカやる動きでもよかったんじゃないでしょうか。両手でチューを打ち分けるなら両手でライトもレフトもパンチパンチすればいいんじゃないかと思いました。それでも大変か。
かといってチューだけとかの素早いコマンドも不意打ちな感じで、やり過ごせても気持ちよくないです。
私は比較的音楽やリズムの良いゲームを好んで遊んでいますが、リズムが気持ち悪くてすぐやめてしまうゲームはこれのトライアルダンスぐらいです。
あとこれは私のプレイングの問題かもしれませんがリポート1のイエモロの「ポーズ」これ絶対ミスになります。何回やってもブーッです。助けてください。
私は懐古趣味なので、グラフィックは「塊~」で「ちょっと低画質~」な感じはミラクルオッケーなのですが、せっかくVRで、ちょっと滑らかになったスペチャンキャラたちがそこにいるのに、あまり近づけないし、近づいても壁が邪魔するし。モロモロ残念です。
自分はキャラクターの後ろにいるわけですから基本後ろ姿しか見えませんし。
ビューイングモードもありますが「そういうのじゃないんだよ」って気分になります。ガッカリビューイング…。
やっぱりスペースチャンネル5はキレキレのカメラアングルがあってこそだったなあ、と思います。
プレイヤーがチャンネル5の新人リポーターというのはうまく設定をゲームに落とし込んだなあ、と思いましたが、自分の姿ですから見える部分が腕と胸と足だけってなんだかとても寂しい気分です。
アーケードモードのモニターに自分の姿が映っているアレ、本編にもずっとほしいですね。後ろを振り向いたらカメラがあって、横とかに放送されてる映像がモニターに流れてる。そんなんだったらいいな~って妄想をしました。
DLC。私は初音ミクを好きでも嫌いでも、いや、楽しそうに歌って踊ってる作品なら好きかな、程度ですが
DLCをやっている時の記憶がありません、すみません…
すごく作業的にプレイだけしたと思います。
私はスペースチャンネル5のキャラデザが好きでたまらないので、スペースチャンネル5テイストになった初音ミクを少し期待していましたが…
正直ビジュアル公開されたとき「かわいくない」と思ってしまいました。
あ、実際動いて喋ってるのを見たら「かわいくない」は撤回です。
あれって初音ミクファンは嬉しいんですかね?
ミクさんのかわいいお顔があんまり見れないですけど、、、
たまに見れるチラりずむ感がいいんでショーか
すぐにVR機器用意したり、発売日に仕事後寝ないでやったり、パッケージ版も普通のとコレクターズエディション買ったり、PC版購入を検討したり。
自分なりにスペチャン愛を注いできましたが、なんだかとても疲れました。
2月末の発売から8月まで、ああ半年も愚痴っていたのか。
どうしても納得いかなくて毎日毎日悩んでましたが、最近やっと腑に落ちるというか、納得させられたというか。
今の技術で、当時のスタッフが集まってこれなら、もうこれが「答え」なんだ、と思いました。もう出ている以上製作も「これがスペチャン新作だ」って信じて送り出しているわけですから。何を言っても仕方ないんだ。
私の求めるスペースチャンネル5は、VR…新作にはありませんでした。
ゲーム本編に何の感動も衝動も得られませんでした。
たぶん、これはもう、初代とパート2を遊んで得た感動を、ファンが新作への期待や消費で返すということなのでしょう。