アルテマ2のボードと「クイズ肯定人生」の話
先日(6/4)、気まぐれ直前エントリーでアルテマ2に急遽参加させていただいたのですが、その際に個人的に稀有な体験をしましたので、note記事の形で分かち合いたい!と思いました。
現状の自覚しているクイズステータスは
・学生レギュ終わってから1年ぐらいダラダラとクイズを続けている
・新年度からはほとんどクイズに触れていない(週1で3時間ほどオンラインフリバのみ)
・座学なし 作問は週5問程度(今後は増やします……)
・この前の暁王(2月)は紙21位から運良く3Rまで行けた
という感じです。なかなか厳しい。
結果、ペーパー81位からの2Rが0◯2×と本当に散々な結果で、「クイズから離れるとこんなもんか~~」と嘆いていました。3R見ながら「みんなつえ~~」って言いまくってる感じ。
しかし、4Rで奇跡が起こり、なぜか10問も正解して壇上に上がってしまいました。その後それなりに押せたので結果的には大満足!
そこで、自分の中で衝撃的だったのが、ボード正解の全問が「クイズ以外で触れており、シンキングタイム中にひねり出したもの」だったということです。マジでびっくりした。
ということで、ボードの中で正解できたやつ(+正解できそうだったやつ)について触れていきます。
※※ここからはボードのネタバレを含みます※※
1. つば九郎
大会2週間前に人生ほぼ初の野球観戦に行きました。ちょうど阪神対ヤクルト!!(奇跡)
直近で最後に見た手書き文字、マジでつば九郎だったかもしれない。
3. 自由の女神
「文が詩っぽい」「でも詩のタイトルより場所が大事」→「詩がある有名な場所」→「じゃあ自由の女神とかだろ」と勘で正解。こういうメタ読み能力が問われている気がしました。
4. 727
新幹線の車窓から1回見たことがあったのと、直前に「727の看板の横に『÷14は?』とか看板立てて混乱させたい」みたいなネタツイを見たのと。
6. King Property(誤答)
はるか前にヨビノリで見ていたし、事実としては知っていたのもの……鉄緑で高2数Ⅲを教えていなかった弊害!
7. モルドバ
中学の頃地図帳を眺める癖があり、「モルドバこんなところにあるんだ~」とかなり印象に残ってました。
ついでに、直近のカラオケで誰かが『Dragostea Din Tei』を歌っており、「そういえばクイズ文脈でモルドバってこれでしか聞かなくないか?」と確認した場面があるなど。
8. 吉沢亮(誤答)
いやー絶対に答えられるべきだった。吉沢亮は声から知ったので……
ヒロアカの映画で「ロディ」というオリキャラの声を当てているのですが、吉沢亮マジで声優すぎるので絶対に聴いてください。
(「漫画未登場なのに」漫画での人気投票で10位になった 本当に恐ろしい)
9. 浅井忠
5月に東京国立近代美術館の記念展に行きました。そこで浅井忠の『収穫』は見ていたのですが「なんかタッチが似てるな~~」という感覚だけで正解。
画家がタッチで分かったという稀有な体験をしました。
11. F1モナコGP
「レースは自転車も自動車もあるけどシケインがあるから自動車」→「複雑な形なら市街地」→「モナコGPかル・マンの2択」まで絞ったはいいものの、決め手にかるな~と悩んでいたら、突然神の声が降ってきました。
「これアイアンマン2で見たコースっぽくない?」
確かに上りと下りが極端に隣接している感じが凄くそれっぽい。
「あれはセレブがいっぱいいたし海沿いだったからモナコだったはず」という奇跡の脳フル回転で正解。脳汁出過ぎ。
まさか「マーベル全部同時視聴配信で見るか~~」の伏線回収がここで来るとは思っていませんでした。ありがとう、にじさんじ映画部。
14. 3万円
普通にニュース見てたら3万円ってやってた。祖父母が株を少し持っている影響で株価のニュースは身近に感じています。
16. スモン病
医学部の衛生学でやりました。キノホルムの方で覚えておりSMON病に自信は微妙でしたが、「えーっと亜急性だからsubacuteで、脊髄はmyelo-で視はoptico-で、神経障害はneuropathyだから合ってる」と冷静になれました。
17. サックス
馬場智章、めっちゃ見たことある人名だな……今朝も見た気がする……と思っていたら突然神の声が降ってきました(2度目)。
「Apple musicのBLUE GIANTのやつやんけ!」
BLUE GIANTは3月に映画を見てから漫画を全部読みました。全然二次創作漁ってます。
個人的には『N.E.W.』が好きすぎ。何なら当日朝に聴いてました。
18.現在と過去
E・H・カーを知る前から、ことわざ的に知ってたと思う。いつ知ったんだろう。Twitterかな。
ということで、座学ではないところから仕入れた知識での正解が10割でした。驚愕。
こういうのは、よく「人生肯定クイズ」と言われますが、私はそれに相反する概念として「クイズ肯定人生」というワードを使うことがあります。
私みたいな物心つかないガキの頃からクイズをしている野郎は、正規ルート(一般人と同じルート)ではなくクイズルート(問題集など)で事物に触れ、クイズにギリ役立つレベルの浅さで放置する、ということをしてきました。だってそれでクイズに勝てるならそれがコスパ最強だもん、というやつ。というか今の自分にもその節はあるし、実際に競技クイズのシーンで許容される構造はあると思います(この論は長くなるので割愛します)。
しかし、その「クイズ肯定クイズ」という円環を抜け出して、「クイズ肯定人生」と「人生肯定クイズ」という広い円環を捉えるのが、長くクイズをする上で大事かもしれない、と思ったのです。たとえば、クイズで日本画をある程度知ってから、実際に絵画展に行って鑑賞し(といっても素人の見方しか出来ないですが)、それがまたクイズで生かされる、というような。当たり前といえば当たり前かもしれませんが……。
学生レギュなら「クイズ肯定クイズ」でガツガツやるのも良いと思いますが、社会人としては、自分はどんどん人生を豊かにする(?)方向に行きたいな~と思っています。その上で、様々なコンテンツに対して「クイズから入っていくことを恥ずかしがらない」ようにしたい、と再認識しました。
オチは特に無いです。リンクに貼った動画たちを観てください!!!!
(アルテマ2を開いてくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました!!)