あの雨、あの夜、あの本屋で。
24歳のどん底のある日。
家のゴタゴタで鞄ひとつと犬とフェレットを連れて家を出た。
当時私はお菓子屋さんでバイトしながら家賃5万円のワンルームに住んでいた。
お金はないし、1人は怖いし、バイトもなんかうまくいってないし、
先なんて何も見えない真っ暗なトンネルを進んでるような毎日。
どんどんどん底のある日、なぜか私は近くのATMにキャッシュカードを取り忘れてしまった。
見つけて銀行に届けてくれた人がいたらしく(ありがたい!)銀行から電話があった。
「じゃあバイト終わったら取り