好きな人のおせんべいが知りたい という気持ち

みなさんは好きな人に対して
どんな想いを抱いていますか?
見ていたい?
付き合いたい?
触れあいたい?

うん、そのどれも当てはまる。
見ていたいし好きだから付き合ってみたいし
着ている服の裾でも良いから触れてみたい。

私は今、ミンユンギさんのことが好きです。

数ヶ月前にはお誕生日に詩集を書くほどだった
ナムジュンさんへの想い。
決して消えて無くなったわけではないんですが、
自分の胸に手を当てて正直になってみたところ、
人生初の推し変に至ったわけです。
(あえてざっくり)



そして今、私のTwitterのbioには
ユンギさんの好きなおせんべいを知りたいオタク
と書かれています。

そう、私のユンギさんへの好きの気持ちは
この言葉に集約されていると言っても過言ではありません。
いや、ちょっと過言です。もう少し色々あります。
おせんべいが全てなわけ無いじゃん。
でも割と、私のユンギさんに対する気持ちを
じょうずに込められた一言かなと思っていて。
気に入ってます。


私は言葉にいろんな、多面的な意味を込める事が好きだし
その種明かしをせずに人がそれを見てどんな風に受け取るのか、
それを見るのが好きです。
まっすぐそのまんま受け取る人もいるし、
全然伝わらなくて笑っちゃうこともあるし、
私が込めた意味以上のものを受け取ってびっくりさせてくれる人もいるし。

言葉って面白いですよね。
好きなおせんべいを知りたい、なんていうふざけた言葉に
少しだけ真面目な気持ちを込めるっていう
誰にも気付かれない私だけの遊び。
別に誰に聞かれたわけでもないんですが
話したくなったので話してみます。



まずね、おせんべいって結構種類が豊富なんですよ。
焼いてあるの、揚げてあるの、湿ってるの、
醤油味、塩味、サラダ味、チーズ味、きなこ味。
形もいろいろ。個包装もあれば大袋もある。
贈答用に綺麗に包まれた物もあれば
お土産用もあるし大容量の不揃いパックもある。

ほら、どうですか?
これだけで既にあなたも
好きな人の好きなおせんべいを知りたくなってきたのでは?

そんなあなたの気持ちはさておき、
こんなに種類豊富なモノの好みを聞けば
その人の断片が絶対に見えてくると思うんです。
何通りもある中から好きな人が選ぶ何か。
それを知れる小さな喜びを噛みしめたいんです。



次に、あなたは
「好きなおせんべいなんですか?」
なんていう質問をされたことがありますか?

私は無いです。(無いんかい)
そんなこと聞く機会も聞かれる機会も滅多に無いです。
話の流れで「私このおせんべい好きなんだ」と言ったことや
「私このおせんべい好きなんだ」と打ち明けられたことなら
もしかしたらあるかもしれません。

そして、改めて自分の好きなおせんべいに
真剣に向き合ったことはありますか?
そこにあるから食べる。
すごくたまに食べたくなって買ってみる。
おせんべいって割とそんな存在なのではないかと思います。
(もちろんおせんべい大好きな人もいます。美味しいもん。)

きっと私やあなたの好きな人も
人生の中で改めて聞かれたことの無い質問なのではないでしょうか。
おせんべいに真剣に向き合ったことは無いのではないでしょうか。
不意打ちというか、思ってもみないことをされた時
その人の素の表情や見たことの無い一面が浮き彫りになる。
その姿を見てみたい。

おもしろがってたくさん考えてくれるかも。
全然興味が無くって「なんでそんなこと聞くんですか?」
って逆に聞かれるかも。
おせんべいがそもそも嫌いで、
「おせんべいよりみかんが好きです」って教えてくれるかも。

こういう反応されたらガッカリだな、とか
そういうことでは無くってですね。
これもまた、その人の断片がとてもよく見えますよね。
おせんべいのことを真剣に考える横顔はきっと可愛いし
あえてそんなことを考える時間は愛おしいはずだし
その無駄かもしれない時間でほっと一息ついて欲しい。



別におせんべいじゃなくても良いのでは?
という声が聞こえてきたところで
なぜおせんべいにこだわっているのか?
ということを説明しますと
私が好きな人としみじみ食べたいものだからです。

気取ってなくて、身近にあって、
懐かしくて、美味しくて。
それでも、"好きな人と食べる"ことを考えると
もしかしたら少々所帯じみているかもしれません。

でもそこが良いかなと思っています。
ケーキとかステーキとか
そういう特別な物じゃなくて
おせんべいを気兼ねなくバリバリむしゃむしゃ
あれこれ言いながら一緒に食べられる関係って
とっても素敵じゃないですか。

「好きなおせんべいってなんですか?」
のその先に
ほんの少しだけ
「あなたとおせんべいが食べたいです」
の気持ちを込めています。

私にとっての
「月がきれいですね」
みたいな言葉なんですね。
(発言、即謝罪)



さて、どうでしょう。
もう少し強めに
好きな人のおせんべいが知りたくなってきたのでは?
あ、いや、全然共感できなくても大丈夫です。



最近気付いたんですが、
私の『好き』の気持ちって『気になる』
ってことなんです。

全部を知ることなんて出来ないけど
どう考えて、どう思って、どう感じているか。
何が食べたい?何が飲みたい?
何でそれを選んだの?
そんな色々がわからないからこそ
気になって気になって追いかけてしまう。
わかったような気持ちになっても
わかることなんて(身近なひとでも)ありえないし
次から次へとわからないところが出てきて
気になることが楽しくて
気になり続けてしまう。

今の私にとって
ユンギさんていちばん気になる人なんです。
知りたいな、あなたの好きなおせんべい。






でもですね。
ユンギさんは私にとってもスペシャルな人だけど
この世界にとってもスペシャルな人なので。

私のささやかな
好きな人のおせんべいを知りたい気持ちは
叶うことは一生無いでしょう。

でも良いんです。
好きなおせんべいを知らなくたって大好きだし
好きなおせんべいはなんだろうって考えるだけでわくわくするし
おせんべいはいつだって美味しいし。

それだけで幸せな毎日が送れるくらいに好きな気持ちをもらっている。
幸せなオタクでいさせてもらっているので。



さて、あなたの好きなおせんべいはなんですか?
いつか一緒に食べられたら素敵ですね。


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