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最後のたまごまる杯 結果発表 たまごまる編 フィナーレ

【あなたの想いが誰かの記憶になってゆく】

さあ、本日はたまごまる杯の結果発表、たまごまる編です。たまごまる杯全体を通じても本日が最後となります。

昨日のゼロの紙編はこちら(きらり賞新設して追加しておりますので、よければ再訪してみてね)

金賞、銀賞関わらず、どの作品も本当に本当に素晴らしい作品ですので、どうぞ、どうぞ、1作品ずつ深く堪能してくださいませ。


🥇金賞🥇10作品


🥇金賞🥇踏み出したら「おはよう。」が聴こえる

初めて読んだ時から、もしたまごまる杯に応募してくれたら、金賞を贈呈しようと思っていましたが、何度も読むうちに金賞以上のものすら贈呈したくなりました。それほどに素晴らしい作品です。

文章がとっても上手なので、あれよあれよと登場人物に感情移入できます。

気づいた時には、登場人物の美耶に。

だから美耶に起こった悲劇は、まるで自分に降り注いだことのように感じ、絶望し、悲しくなります。

悲しみに浸る中で、届いたメール。そこに詰まっていた彼の優しさに、今度は心がみるみる温かくなっていくのを感じました。

希望と絶望は表裏一体。

絶望を希望に変えてくれるのは、いつだって「愛」。

繊細で優しい描写の数々から夕雪さんの小説への真摯な「愛」を感じました。

夕雪さんの猫ちゃんたちへの「愛」も感じました。

猫の存在が、この小説をより柔らかいものにしてくれています。

人が愛しているものを語る時、溢れた愛が読み手の僕らをも満たしてくれるのです。

夕雪さんの小説から溢れだす、その「愛」に身を委ねてみてほしい。

読み終わった時、きっと誰かに「おはよう」を届けたくなるはずです。


🥇金賞🥇not too late

家族に対する愛情。人間に対する愛情。そういったものが詰め込まれている作品です。

山羊メイルさんがなぜ沢山の賞を受賞されているのかは、メイルさんの作品を一つでも読めば容易く理解できます。

この作品、読み始めた瞬間に緊張感が走る。コンビニで、初老の男が女性の店員にクレームを入れているのだ。どうやらレジ袋が必要かどうかを聞いてこなかったことに腹を立てたらしい。

理不尽な理由だ。それでも女性店員は笑顔で対応する。

その後登場する居酒屋の女の子も、同じように理不尽な理由で怒られる。そしてまたしても当の本人は笑顔で対応する。

苦しくなるほど笑顔になる人たちがいる。その笑顔を崩してしまうと、感情の全てがこぼれ落ちて自分を保つことができないと知っているから必死で笑顔を保つ。

笑顔の仮面の奥では、泣いているのに。

作中の登場人物の父親も、ずっとこの笑顔の仮面を被ってきた。愛すべき家族のためだ。

笑顔の仮面を被り続けると、仮面を被っていることすら忘れてしまう。

そんな中で、父は同じように笑顔の仮面を被った女の子に出会う。それが居酒屋のアルバイトの女の子だ。

客観的にその女の子の姿を見て、父は気づいた。こんなにも苦しさで溢れているのかと。平気なフリをして周りに心配かけまいとしていても無理だったのだ。

これじゃダメだ。その時父は笑顔の仮面を取る決心をしたのだろう。

笑顔の仮面を取ってみたら、どうだ。視界が広がった。無理に仮面など被る必要などなかったのだ。

ありのままの笑顔になれる趣味や仕事がそこら中に転がっていた。このことに気づくのに長い時間がかかった。妻は他界し、息子は海外へ旅立とうとしている。

でももう大丈夫。父はありのままの笑顔を取り戻した。何をするにも遅すぎることはない。仮面の笑顔を捨て去ることすらもいつだってできる、遅すぎることは何一つないのだ。

この作品を通じて、無理する必要はないよ、何をするにも遅すぎることはないよ、とメイルさんが語りかけてくれている。



🥇金賞🥇スプレー缶から広がる世界

一撃必殺。見た瞬間に虜になった。

「夜に咲くサクラ」というタイトルのかりんさんの作品。まるで宇宙に咲き誇るサクラのように見える。その幻想さに夢中になる。

背景に広がる瞬きは、星々の輝きなのか、はたまた、サクラの花びらなのか。そのどちらともとれるから、想像力が働く。

コロナの影響で2年連続、心から桜を堪能できる状況ではなかった。

だからこそ余計に、そんなコロナ禍においても漫然と咲くサクラに心奪われたのかもしれない。

どうやれば、こんなにも美しい世界を表現できるのだろうか。いつもいつも感動を与えてくれる、かりんさんの作品。

最近は旦那さんの作品も並んでいて、夫婦二人で作品を作る、その日々も微笑ましくて心温まる。



🥇金賞🥇Fly me to the moon

このたまごまる杯で新たに知ることのできた文才。それがきさらぎさんだ。

文章の書き方も、内容も完璧。

僕がいつもこういう文を書きたいなって思っている文章を書き上げている。たまごまる杯が終わったらきさらぎさんに弟子入りしたいくらいだ。

言葉では伝わりにくいので、作品の一部を切り取ったものを見てほしい。読むのではなく見てほしい。

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もうね、圧巻なのよ。

きさらぎさんの作品は文章の長さ、改行のタイミング、漢字とカタカナと平仮名のバランス、などなど、全てが理想。

だから読まずとも眺めているだけで心地良くて、ずっと眺めていたい。

しかもどこを切り取っても、このレベルで、本当に凄い。

読んでいて内容がスゥーーと脳内に入ってくる。

おそらく読む人がどうやったら読みやすいかをめちゃくちゃ考えて構成されているんだと思う。

漢字ばかりでないから堅苦しくないし、平仮名ばかりで幼すぎることもない。本当に優れたバランス。

そしていざ内容にまで目をやると、更に驚く。

現実世界でも起こりそうであり、幻想的でもある。現実と幻想の狭間、眠りに落ちるその瞬間の世界にずっといるような心地良さ。

あっぱれだ。こういう人を知ることができるからたまごまる杯は楽しい。



🥇金賞🥇夕日照らすオムレツに導かれ

新しい曲を聞いた時、はじめはなんとも思っていなかったのに繰り返し聞いているうちに一番お気に入りの一曲となった経験をしたことがある。

微熱さんのこの物語も、初めて読んだ時は他の金賞作品と同じくらいの印象だった。それが読めば読むほどに微熱さんが創り出す世界に夢中になっている自分がいて、気づいた頃には、金賞受賞作品の中でもお気に入りの1作品にまでなっていた。

読めば読むほど、文章が映像化されていくのだ。オムレツ、マニュエルの笑顔、キタリスを見つけ口をあんぐり開けている私。

その全てが夕日に照らされて黄金色に輝いている様が浮かび上がってくる。

傷ついた2人が集ったこの場所。傷を癒すためにたっぷり寝て、起きるのは夕暮れ時。

夕暮れってどこか悲しい。すぐに闇の夜が来てしまうことがわかっているからだ。

人生のようだ。必死に生きて明日を迎えても、またすぐに暗闇に包まれてしまう。

孤独。先が見えない。

そんな中で現れたマニュエル。彼の作るオムレツは黄金色に輝いていた。暗闇の先には、必ず光があることを示してくれているかのように。

そしてさっきまで悲しみに包まれていた夕暮れを優しさが包みこむ。

優しさに包まれた空間で、彼の美しい英語が鳴る。

「さあ、これからどうする?」

そして添えられた音楽も鳴り染みる。

その全てがゆっくり、ゆっくりと傷を癒やしてくれる。

何度も何度も読みたい。そう思わせてくれる素敵な作品です。



🥇金賞🥇娘よ。あのとき抱きしめてやれずにごめんね。

#35、#1、#2を読み終えて、僕にはこの記事たちを通して、娘さんを優しく抱きしめているように感じました。あの時抱きしめてあげられなかった代わりに。

娘さんの気持ちも痛いほど理解できる。

見知らぬ土地、しかも海外。そんな場所で生きていくには早く適応していくしかない。弟もいるから自分だけでも早く適応し、強くあらねばならない。

日本が恋しくても、おばあちゃんが恋しくてもdon'tを纏うしかなかった。本当はI miss Japan.と言いたかっただろうに。

生きるのに必死だったのだ。それは何も娘さんだけではない。泣く娘さんを前にして、ただ泣くことしかできなかったコノエミズさんも、ただ生きるのに必死だったのだ。

必死だった中にも愛を感じる。そしてこの出来事を振り返った時、コノエミズさんはすぐに気がつく。

海外移住のせいで失ったものばかりではない。海外移住のおかげで得たことも沢山あったのだ。と。

それを証明してくれるかのように、娘さんは立派に独立して優しい雰囲気をも獲得している。

コノエミズさんと娘さんが置かれた当時の環境は今の世の中とも重なる部分もある。

僕らはコロナによって自由に外出もできない世界に急遽移住してきた。

そこでは生きるのに必死だ。失ったものばかり考えがちだが、きっとコノエミズさんの娘さんのように、この環境下だからこそ得られるものも、必ずある。

希望を捨てずに生きよう。そういうメッセージをも与えてくれているような、本当に素敵な記事でした。(これをnote一発目に書けるコノエミズさんは凄い)



🥇金賞🥇お父さんとお母さんがつくった おじいちゃんとおばあちゃんの家

※この記事単体でも楽しめますが、是非①を先に読んでみてくださいね。

好きなものをとことん語り尽くす姿が好きだ。本当に好きなものを語っているときって、文章であろうと音声であろうと、嬉々としている様が浮かび上がってくるからだ。

この記事からは、吉田さんが建築への愛を語ってくれている様が、バシバシ伝わってくる。

その想いを目にできるだけで幸せだ。

そして書かれていることも興味深い。

住まいを考えることは、生き方を考えることなんだ。

僕自身、祖父母が遺してくれた実家を引き継ぎ暮らすことで、住まいの重要性をひしひしと感じている。家の形は、その人がここで何をしたかったかを教えてくれるからだ。(うちは祖父が建築した家だ。親戚も、家族も皆んな集って暮らしたいという祖父の想いが、家を通じて伝わってくる)

また、知識や勉強は、自分が叶えたい愛を形にするための道具なんだ、ということも、この記事を通じて教えてくれている。

想いがあって知識や技術もあるからこそ形作られた吉田家。

知識や技術だけあっても、この形にはならなかっただろう。

この観点から見ても、吉田さんは超一流の知識と思いやりを兼ね備えていることがわかる。

こんな人の頭の中を覗き見られるだなんて、本当にありがたい。吉田さんの視線は先にある。これから何を体現してくれるのかも楽しみでしかたがない。



🥇金賞🥇不器用たちのやさしい風

タイトルに含まれているように、この小説は優しさで溢れている。しかも登場人物全員が優しい。

登場人物だけでは無い。文章もとても優しい。

そう感じさせてくれるのは、さわきさんの圧倒的な表現力の賜物だ。

例えば物語の冒頭、こう書かれている。

「満開を迎えた一本桜の向こうで、糸のように細い三日月が、空にしがみついて輝いている。避けられない新月へと、少しずつ欠けていく下弦の月。」

月が、空にしがみついているという表現が素敵。そして欠けていく月と、想い人への想いが欠けていく主人公のこの時の心情をうまく掛け合わせてくれている。

だから自然と映画のように文字を読むだけで映像が脳裏に浮かびあがる。

登場人物ひとりひとりの顔の表情まで浮かんでくる。

さわきさんには別の作品でたまごまる杯金賞を贈呈している。金賞を取れる作品を何回も創り出せるさわきさんは偉大だ。



🥇金賞🥇真夏の死角

超有名人なみこちゃん。こういうお方の作品を読む時、贔屓してしまわないように、他の人より厳しい目で読む。しかし、そんなものをもろともしない程の圧倒的な大作。これを無料で読めた僕は幸運すぎる。

何個のジャンルが練り込まれているのか。青春、スポーツ、恋愛、ミステリー、刑事もの。これだけ練り込んでも物語がこんがらがるどころか、全てが調和している。

これほどに読み進める手が止まらなかった作品は久しぶりだ。

そして面白いのはこの小説を通して、みこちゃんがどういった正義感を持っていて、どんな社会問題に疑問を呈しているのかを理解するヒントを得られることだ。

みこちゃんは企画等のスケールが大きくて雲の上の存在だと思っている人もいるかもしれない。

でもこの小説を通して知るみこちゃんは僕らと同じ目線に立って、信念を貫く、美しい女性だ。

小説だけでなくみこちゃんという人物紹介にもなっているこちらの作品。是非無料期間中に読んでみてほしい。



🥇金賞🥇kesun4さん詩集

noteという街に来て、つくづく良かったなと思う瞬間がある。

それはkesun4さんのような存在を認識できた時だ。

kesun4さんが創り出す詩が好きすぎて、一つに絞りきれなかったので、ここ2ヶ月の作品の中から僕のお気に入りをまとめて、そのまとまった詩集に金賞を贈呈させてください。

また別の観点からnoteという街に来て、つくづく良かったなと思う瞬間がある。

それは素晴らしい「詩」に出会った時だ。

日常生活において、意識せずとも文章や音楽には触れる機会がある。

しかし「詩」は意識しないと、日常の中では触れる機会が少ない。

だから、このnoteに来て、素敵な「詩」に出会うたびに「詩」の偉大さを実感する。

「詩」はまるで言葉の弾丸。

ものすごい威力で心を撃ち抜いてくる。

その反面取り扱いが非常に難しいのも「詩」だ。

それっぽい言葉を並べて「詩みたいなもの」を創ることは容易だからだ。

だが「詩」と「詩みたいなもの」の間には圧倒的な差がある。

この差を埋めるためにkesun4さんはどれだけ真摯に、誠実に、全身全霊をかけて言葉と向き合っているのだろうか。

磨き上げられた言葉の弾丸、緋色の弾丸の如く全てを貫くその一撃に、今日も僕は心撃ち抜かれ続ける。

🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇

以上が金賞作品です。金賞を受賞された皆様、おめでとうございます。本当に素敵な作品を読ませていただきありがとうございます。

ここまで読んでくださった皆さんも、ありがとうございます。

引き続き銀賞受賞作品発表に移ります。

銀賞受賞作品にこそ、あなたの心を震わせる作品が見つかるかもしれません。

お時間許す限り、ご堪能くださいませ。


🥈銀賞🥈20作品


🥈銀賞🥈黄昏に落ちる幻影

明日死ぬとしたら、何を語るだろう。明日死ぬとしたら、何を語ってくれるのだろう。

亡くなった人が最後に何を伝えたかったのかは誰にもわからない。

わからないから、残された僕らは必死に考える。あいつはこんなことがしたかったんじゃないか、こうして欲しかったんじゃないか、あいつから出される音の無いSOSに気づいてあげられていればこんなことにはならなかったんじゃないか。

考えて、考えて、考えて、考えて。

それでも答えは出ない。

導き出せない答えに悶々としながらも生きていかなければいけない。

もしあなたの大切な人の、最後の想いを知ることができたなら、その人は何を語っていると思いますか?

もしかしたらあなたの大切な人と東堂さんの世界に出てくる登場人物が重なって見えるかもしれない。

そしてそれがあなたの心をほんの少しでも救ってくれるかもしれない。


🥈銀賞🥈その先は君のもの

まつおさんの想いがつまっている記事。

僕は最愛の人を失ったまつおさんの気持ちを想像でしかわかってあげられない。

わかってあげられないから、まつおさんが発する言葉を必死で汲み取りたい。

何年経っても忘れることなど決してないだろう。

癒えるどころか、深まるばかりの悲しみも確かにそこには存在するだろう。

悲しみの中でも続く人生。本当に小さな希望を抱きながら歩んでいる人がいる。

そして

これだけはわかる。

まつおさん、その先は君のものだ。



🥈銀賞🥈かつて"こころ"だった私へ

こころを救ってくれるのは何も現実の人間だけでは無い。小説が、絵が、歌が、あなたのこころを救ってくれる時もある。

そして救われた時に気づく。

「必ず何かがいつかあなたを助けにきてくれる」と。

これは間違いのない事実だが、助けが間に合わずに死を選んでしまう人がいることも事実だ。

自死してしまう人とそうでない人の違いは何だろう?こころが弱いから自死するのか?こころが強いから自死しないのか?そんなことではない。

語弊があるかもしれないが、たまたま死ななかったくらいの差だ。

僅かの差で死ななかった僕らは、必死で訴える。

「必ず何かがいつかあなたを助けにきてくれる」

こうやって叫ぶことで、本当にあなたを救ってくれる何かが現れるまでの時間稼ぎをしているのだ。

fullhouseさんのこの作品も、あなたの救世主がくるまでの時間を創り出してくれるはずです。


🥈銀賞🥈戯れで遊ぶ子どもたち

自分を曝け出すことの大切さや、恩師がどれほど人生に影響を与えてくれるのかがわかる作品です。

短いシカさんのように、表面上で良い子を演じている人は多いのではないでしょうか?(僕も今でも演じています。)

その反面自分の本性はもっと邪悪なのにと、表面上の自分とのギャップに苦しんでしまう。

当時の短いシカさんにとってそのギャップを埋める術が、「書く」ことだった。「書く」ことで自分の内面を曝け出したのだ。

その曝け出した自分を認めてくれたのがくま先生。

くま先生は短いシカさんにこう伝えた。

「君は性格が悪い。それで何がいけない?」

「文章には人の心が現れる。性格が悪い君の心、僕は美しいと思うよ」

この瞬間くま先生は短いシカさんの心を受け止めたのだ。

自分を受けとめてくれる存在がひとりでもいる。それがわかるだけで人生が急に色づき始める。

勇気を出して、内面を曝け出した短いシカさんと、全てを受け入れたくま先生。

二人の関係性が素敵すぎて、読んでてほろっと涙が溢れた。

短いシカさんが陽気に踊ってくれるから、泣きながらも心は晴れる。雨上がりの晴天のような作品です。



🥈銀賞🥈桜の咲くころ〜ピスタチオさんへ捧ぐ〜

みなさんはnoteの醍醐味って何だと思いますか?この作品にはその答えの一つが凝縮されています。

noteは現実世界と同じで、素敵な出会いもあれば、別れもある。現実世界よりも唐突に、その別れが告げられることもあります。

この作品はnoteから旅立ったピスタチオさんのために創り出された、敦子さんのオリジナル曲が掲載されています。

敦子さんの歌が上手いのはもちろんだが、何よりもピスタチオさんを想う気持ちが伝わってきて、聴いた側の心を揺さぶってくれる。

その曲は、ただ別れを嘆くのではなく、旅立ったピスタチオさんへのエールが込められている。

ピスタチオさんは次のステップに進むためにnoteから去った。そのことを知ってるから、応援してあげたい。でも心は寂しいと言っている。でも応援したい。

そんな葛藤とせめぎ合いながら少しずつ前を向いて自分にもエールを送る。そんな心情が歌詞や歌声から伝わってくる。

noteの醍醐味は、こうやって人の想いに触れられることだ。

しかもこの作品は作曲ワディさん、作詞フリーザさん、と三人での共作になっている。

お互いの得意を掛け合わせるとこんなにも素敵な作品ができあがるのか。

人は決して1人では無いことを教えてくれた、とても心温まる作品です。


🥈銀賞🥈オリジナルコラボ曲 ダンディライオン

この作品もニューノマンさん、ゆうのうえんさん、soundsurferさんの共作の曲が掲載されています。

こりゃまた上の敦子さんの作品に負けず劣らず素敵な曲となっています。

soundsurferさんの創り出したテンポの良いリズム。そこにニューノマンさん、ゆうのうえんさんの優しい歌声が重なって。

さらにズルいのは、そこにゆうのうえんさんの優しいタッチのイラストまで掛け合わされていること。

本当にまるでたんぽぽの綿毛が心にふわっと降りてきてくれるように優しい気もちになりました。

さらにさらに、曲のタイトルがダンディライオン。ライオンをアイコンにしている僕は、勝手に繋がりを感じてしまいました。

もうちょっと言うと、色んな流行りも取り入れられてて。物語から曲を創り出すのは、YOASOBIみたいだし、綺麗なハモりは、花束みたいな恋をしたで使われていた勿忘みたいで。

沢山の魅力が詰まった曲。改めて共作の素晴らしさを確信した作品です。


🥈銀賞🥈猫にモテるフリーザさん

三上さんが描いたこのイラストにもnoteの醍醐味が詰まっています。

元々は二匹の猫ちゃんと冷蔵庫のイラストだった。それがあれよあれよと猫ちゃんが加わっていき、最終的に上の形になった。

noteで投稿する作品は、時としてこうやって進化していく。そこも面白い。

元々作ったものに固執せず、リクエストしてくれた人の想いを汲んで、それを形にした三上さんが素晴らしい。

そうやって完成したイラスト。猫ちゃんがいっぱいでとても愛くるしい。そこに添えられている英文も素敵。

「花や猫の世話をする。そして食べ物を楽しむ。それが暮らしよ。」

人以外のものも愛する。今というこの瞬間を愛する。

そういうことを意識して生きている三上さんだからこそ、沢山の人に愛され、また愛を還元できる。

僕はこのイラストができる過程を通じて、人の想いを形にするとはどういうことなのかも教わりました。

他の企画の冷蔵庫企画でも受賞した作品でもありますが、たまごまる杯でも銀賞を贈らせてください。


🥈銀賞🥈冷蔵庫の中から愛を込めて

最近流行りの言葉を用いるなら、エモい。

七屋さんのことは、今回のたまごまる杯で知った。noteには凄い人でいっぱいだ。

受賞対象作品に、これを選んだけど、どれを選んでも受賞レベルの作品がそこには並んでいた。

元々は冷蔵庫企画期間中に見つけて、チーム冷蔵庫にこういうのもあるよーって教えてあげようと思って選考に残していたんだけど、読んでいくうちにドンドン七屋さんの世界にハマっていく自分がいた。

この冷蔵庫の中から愛を込めてシリーズ何本あると思います?なんと369本もあるのです。

これだけ同じテーマで書けるのが本当に凄い。

今回はその中でも上の作品を選びました。

「君の好きな子が君を好きにならないよう、冷蔵保存」

そうまでして、自分のことを好きになってほしい存在がいる。

人を好きになること、恋愛の甘酸っぱさ、青春の日々。

そんなことを感じさせてくれる作品に心がときめきました。



🥈銀賞🥈noteは大切な人への手紙

みとんさんの文章はどれも柔らかくて読みやすいです。そんな記事の中だからこそ、みとんさんの強い意志が込められたこの記事は余計に目立っていました。

読んでみると、noteを書く上で、とても大切な視点を与えてくださりました。

みとんさんは記事中でこう述べられています。

「私のnoteは私の生きた証であり遺言であり、家族への感謝の手紙だ。」

この言葉に、みとんさんの強い意志と家族への愛情を感じました。

確かにもし僕が今死んでしまったとしたら、このnoteに残した文章は遺言以上に残された人へのメッセージとなるだろう。

よくドラマなどで生前の手紙を読んで涙するシーンが描かれるが、noteも正にそれだ。

残された人の心の穴を少しでも埋めるものこそが、今僕らが書いているこの文章たちだ。

そう思うと、noteに残すものは、より自分を表現していこう、と意識するようになった。

noteは大切な人達へ贈る手紙でもあるのだ。



🥈銀賞🥈コーラがはじけた指と瞳

北野赤いトマトさんの文章には、いつも圧倒される。特に一瞬の出来事を描写する力と常に顕微鏡越しに世界を観ているかの様な、細かな部分まで描ききる力は、金賞授賞者を含めてもトップクラスだ。

一瞬を逃さず、視線の動き、手の動き、喉仏の動き、その一つ一つが丁寧に描かれている。

ここまで丁寧に細部まで描いてくれるから、2人の男女のやりとりに、ぐっと惹き込まれる。

顕微鏡で覗かないと気づかないくらいの小さな一歩。

でもその一歩が二人の「いつも」の関係性を打ち砕いた。

コーラに落ちた氷のように、心がシュワシュワ、キュンキュンした。

炭酸の泡が弾ける様すらも逃さない、北野赤いトマトさんならではの作品です。



🥈銀賞🥈派手な傘

読み終わった時に、兄妹って、人間って良いなって思えた作品です。

家族の関係性が人それぞれあるように、兄妹の関係性もそれぞれだ。友達のように仲の良い兄妹もいれば、作中の二人のように少しギクシャクした関係の兄妹もいる。

ギクシャクしていても、思いやりは忘れない。

兄は妹に二度と辛い思いをさせまいとしていた。その想いを知った妹は、ありがとうの代わりに

「もう、見つけられるよ。お兄ちゃんのこと」

と伝えた。

血では繋がっていない兄妹だけど、こういう思いやりのやりとりを繰り返して、血の繋がり以上の関係を築いていくんだろうな。

そして何もこれは兄妹だけの話ではない。大切な仲間とも、思いやりを贈り合うことで絆が深まっていく。noteにおいてもこのことは肌で感じている。

思いやりの大切さをも、改めて教えてくれた、本当に心温まる作品です。



🥈銀賞🥈いちごとピスタチオのマリトッツォ

めちゃくちゃ美味しそうなスイーツだ。

流行りのマリトッツォも川ノ森さんの手にかかれば、これだけお洒落に作れるのか。

ただお洒落なだけじゃない。なんとか僕らにも真似して作れるようなレシピになっている。

材料も何を使っているか書いてくれているので、それを参考にできる。

自分だけが楽しむのではなくて、noteにいる人にもこの味を楽しんで欲しい。

川ノ森さんの記事から伝わってくるのは、いつもこれだ。「noteにいる人がどうやったら楽しくなってくれるか」

そういう目線で書かれる記事だからこそ、こちらも心から楽しみ、胃の奥からお腹が空く。

この記事もそうだが、川ノ森さんという存在自体にも賞を贈呈したい。



🥈銀賞🥈トゲトゲよ👅やわらげぇ〜👅

よいしょさんの記事にはいつも癒される。お子さんとの日常がそこには映し出されている。

でもそれだけではない。

よいしょさん達の日常を通じて、僕らにも気づきを与えてくれるのだ。

トゲトゲしてたり、ギスギスしてると、破れて壊れてしまう。

正論だけでは無い世界。理不尽なこともある。そんな中でモヤモヤした時は、自然に身を任せればよいのだ、と教えてくれる。

そして個人的には、見守る眼差しが、骨董市で掘り出し物を探しているようで愛くるしくてお気に入りの一枚です。



🥈銀賞🥈人に振り回されない心理テクニック

人に振り回されないようになるにはどうすればよいのか。その具体的な解決策も明記してくれているので、とても参考になった記事です。

特に「262の法則」は、なるほど〜となりました。

組織は自然と仕事ができる人2割、普通の人6割、できない人2割に分類される。そして仕事ができない人の特徴の一つに常に緊張している。ことが挙げられる。

確かに僕も新人時代は緊張しまくってたし、今新人の子を見ると緊張してテンパっています。

じゃあ少しでも緊張しないようにするにはどうすればいいのか。その解決策を示してくれているのです。

その行動をするための根拠を丁寧に説明してくれているので、すごく読みやすいし、ためになります。

優さんの記事は、悩みを抱えている人たちの心の拠り所になる。一人でも多くの人が優さんの記事に辿り着いてくれたらいいのにな。



🥈銀賞🥈言葉を吟味したりさ

りなるさんの考え方が好きだ。共感できる部分が多くある。この記事の中でも触れているが、りなるさんは、「いい塩梅」を常に探している。言葉一つとっても「多様性」は本当に正しいのか。「多様性」が正しくないのなら、その反対の「平等」こそが正しいのか。

否。

どちらが正しいか正しくないかではない。どちらにも良さがあって悪いところもある。

りなるさんが伝えたいことは、常に考え続けることが重要だということだ。

りなるさんの記事は、りなるさんの考えを時に図を示して説明してくれる。元々の文章もとてもわかりやすいのだが、図で示してくれることで、より理解が進む。

答えのない問題ばかりの現代社会。りなるさんの記事を通じて、自分ならどう考えるかを考えてみてほしい。



🥈銀賞🥈言葉の裏を読み取る力が、どんどん失われている。

何十年にも渡り「書く」ことに向き合って、言葉の裏側までとことん見てきた川中さんの問題提起だからこそ、余計に響きました。

ネットやSNSの台頭は僕らから想像力を奪ってしまったのか。はたまた元々失われていた想像力がネットの出現によって露呈してきたのか。そこは定かではないが、想像力を持つことが重要なことは間違いない。


記事内で川中さんはこうおっしゃている。

「言葉の裏を読み取る力がないと、弱い人に心を寄せることもできない」

本当にそうだと思う。山羊さんのところでも触れたが、弱っている人ほど表向きは笑顔で平気なふりをする。だから裏を読み取れないと、その人の心に気づいてあげられないのだ。

じゃあどうやって想像力を身につけていくのか。ここに明確な答えはないので、僕も考えていきたい。

考えるきっかけを与えてくれるとても素晴らしい記事です。

余談ですが、僕は川中さんのHPに掲載されている作品10が好きでした。



🥈銀賞🥈「戦争のない世界」は何を意味するのか?

絵に込められた想いの種明かしを、この記事ではしてくださっています。

その種明かしを見て、おぉ〜と唸りました。

こうやって絵に込められた想いを伝えてくれて、その想いを堪能するのも楽しい。

そしてtetsuさんの最近の作品もお気に入り。是非tetsuさんのページに足を運んでほしい。一つの個展になっている。

直感で作品を堪能し、種明かしシリーズでtetsuさんの想いを覗き見る。なんとも贅沢な時間を過ごせるはずです。



🥈銀賞🥈"よもぎつぶあん"の思い出

こしあん派だったともきちさんが、つぶあんも好きになった時の、このお話が好きです。

つぶあんの美味しさに気づいて幸せを感じとる、ともきちさん。

どんな小さな幸せをも大切にできるからこそ、それほどまでに優しくて温かくなれるのですね。

ともきちさんの記事からはどれも優しさが溢れている。

そして個人的な話になりますが、ともきちさんには常に自分を重ねています。なんだか雰囲気もとても似ていて。

もしともきちさんさえよければ、このたまごまる杯を、ともきちさんに引き継いでほしい。そんなことを密かに思っている。



🥈銀賞🥈約6ヶ月探した妻への贈り物。

たまごまる杯の参考にしているサポート企画を主催されている雅樹さん。愛情の深さが深すぎる。この記事にするか、「母のうた」にするか悩んだ。それほど両記事とも愛に溢れていた。ここで紹介していない「母のうた」では雅樹さんのお母さんに向けての想いが綴られている。

そして受賞対象作品では、これからもう1人の母になる雅樹さんの奥さんへの愛が綴られている。

3人目のお子さんが産まれてくるタイミングでサプライズプレゼントを贈る雅樹さん。しかもそのプレゼント代は禁煙して浮かしたお金。

全て誰かのための行動。全て誰かの幸せを想っての行動。プレゼントの選び方にしても、お金の使い方にしても。

僕もこんな風になりたい。そんな尊敬できる人がいる。それだけで僕も幸せだ。



🥈銀賞🥈ブラボー夫婦の休日

雅樹さんと同じくらい尊敬しているのがこのお方、ブラボー先生。

この記事で出てくるのは、幸せいっぱいのブラボー夫妻。何歳になっても仲の良い様。その姿を見せてくれるだけで、僕も進むべき道が見いだせる。

こんな夫婦に育てられれば、良い娘が育つのは間違いない。

別の記事で娘さんとの2ショットの写真も載せてくれていたが、その時の2人の表情も最高です。

因みに僕にはじめてサポートをくれたのがブラボー先生。あの時の嬉しさがあったから、誰かをサポートする企画、たまごまる杯ができたのです。

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以上が銀賞受賞作品です。

そしてこれで受賞作品が出揃いました。


ゼロさん選出の金賞、銀賞、きらり賞と合わせて賞金額はこうなりました。

賞金総額 38800円

🥇金賞🥇14作品(内ゼロさん選出4作品)賞金各1500円

🥈銀賞🥈27作品(内ゼロさん選出7作品)賞金各600円

✨きらり賞✨8作品 賞金各200円


となりました。賞金はすぐにサポートしに行きますね。※僕とゼロさん両者共に選出した作品にはそれぞれサポート贈ります。

そして以上で3度開催してきた、たまごまる杯も終幕です。

これまでたまごまる杯に携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、最後のたまごまる杯を共に審査してくれたゼロちゃん、本当に本当にありがとう。ゼロちゃんのおかげで最後まで楽しく審査でき、素晴らしきコンテストとなりました。

さあ、僕のあとがきを読む前に、まずは受賞者達の素晴らしき作品を堪能してください。


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🐥🐣🥚🐈‍⬛

あとがき

最後のたまごまる杯の受賞者の選出と、それぞれの受賞者への感想を書き終えた。

今の感情は、達成感と、どこか悲しさも纏わりついてきています。これで最後なんだ。

たまごまる杯をしていて、このnoteという場所には本当に凄い人達が何人もいることに気がつきます。

きさらぎさんや、七屋さんらとはこのたまごまる杯がきっかけで新たに知ることができて。こんなにも才能溢れる人達に出会えるのが、たまごまる杯の醍醐味だとつくづく思うのです。

そして、これまで知っていた人をより深く知れることも、たまごまる杯の醍醐味の一つでして。kesun4さんって、微熱さんってこんなに凄い人だったんだって、それぞれの人の作品読むたびに感じました。

他にも良いことがあって、それは作品を通じて、自分の大切な人達に想いを馳せられる瞬間があることでして。

吉田さんの作品を読んで、今は亡き祖父母の想いを実感したり、寝癖さんの作品を読んで妹との関係を考えようって思えたり。

本当に主催している僕が得しまくりのコンテストです。

表面上では何度も述べてきましたが、もちろん大変さも伴います。今回も総選考時間は50時間を超えているだろうし、受賞者への感想も気づけは10000字を超えていて。

でも決して大変さ自慢をしたいわけではありません。そうまでしてでも、開催したいからしているのです。

だってその先には必ず喜んでくれる人達がいるから。

このことは想定外でした。第一回目のたまごまる杯をした時は、喜びよりクレームが来ると思っていたからです。最初はコンテスト形式ではなく、スキしてくれた人の記事読むよー、だからスキしてみてね、って集った人達。その人達の作品を勝手に審査して、落選させて。受賞した人も困惑すると思っていた。

でも蓋を開けてみると、受賞した人全員から喜びと感謝のメッセージが届いて。しかもその喜び方が僕が想像している以上で。

この時確信できたんです。僕がやろうとしていることは間違いないって。

絶対に喜んでくれる人がいるって。その姿を明確に想像できるから、僕は何だってできたのです。

そう、応募してくれた全ての人の想いが、僕を動かす原動力なのです。


そしてたまごまる杯の選考してると、そっちに時間取られるから書きたい記事は書けないし、何より仲良くしている人達の記事を読みに行けないって思ってしまうこともあって。(この辺りの要領が悪くて)

そのことがボディーブローのようにストレスになって。ひとりで自滅しそうになる瞬間が何度も襲ってきたんだけど、その度に誰かが救ってくれて。

特にチーム冷蔵庫には助けられた。3人が頑張っている姿をみたら、よし、僕も頑張ろうって思えた。冷蔵庫企画の受賞者が喜んでいる姿をみて、うん、コンテストって本当に素晴らしいとも思えた。ちづちづ、凛たん、フリさん、ありがとう。

それに誕生日も盛大に祝ってくれる人達がいて、それも励みになった。noteには素敵な仲間がいる。仲間がそこにいてくれるから、見守ってくれているのを感じていたから、僕は何だってできたのだ。

そして一緒に審査してくれたゼロちゃんの存在も大きい。もし今回もひとりで審査していたら、これほど良い感じでたまごまる杯開催できなかっただろう。チーム冷蔵庫を見て、変に妬んで拗ねていたかもしれない。でもゼロちゃんが共に審査してくれていたから。僕はより自然体で審査できた。それに選出した作品もほとんど同じ人でさ。添えられている言葉の数々はゼロちゃんだから紡ぎだせた言葉で。ゼロちゃんに審査員お願いして本当によかったって感じたよ。ゼロちゃん本当にありがとう。

語りだすと長くなってしまうね。

最後のたまごまる杯は4月初旬に応募募集を募り、そこから2ヶ月経過したんですね。長かったようで、あっという間でした。

毎回全身全霊をかけているつもりだったけど、最後となると、もう一段階気合を入れて取り組んでいました。

おかげで最後にして最高のコンテストになりました。

たまごまる杯はこれで最後ですが、決して僕自身がnoteから卒業するわけではありません。

これからも、何をしでかすかわからないたまごまるのことをよろしくお願いします。

愛を込めて

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最後のたまごまる杯参加者により生い茂る世界。名前の「ス」か「キ」が赤く色づく。スキの花が咲く。全ての人に支えられた、たまごまる杯。全ての人にありがとうのスキを贈らせてください。

たまごまるより



終わり






















ここまで読んでいただきありがとうございます。