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"ドレミファソ"が、ピアノの奥義?

今日は、「音階の弾き方」についてお話したいと思います。

音階を弾くには5本の指では足りないので、「指の繰り越し技術」が必要ですが、その際、手の甲の形を崩さずに甲全体を移動させることが出来るようになると、しめたものです!

では、なぜ、手の甲ごと移動させる弾き方が良いのでしょうか?

なぜ、親指を手のひらの下にくぐらせるやり方はいけないのでしょうか?

それは、第2指、第3指のポジションが悪くなるからです。

親指をグリっと手のひらの下に折り曲げれば折り曲げるほど、第2指、第3指はますます、もう弾き終わった音のポジションに残っている状態となります。それでは準備が悪くて、次の音をインテンポで弾けません。弾く少し前からもう既に鍵盤を触っていたいところですが、手の甲の方向性も進行方向と逆向きで、このやり方では間に合いません。

イメージとしては、「ドレミ」と弾いた直後に「ドレミファソ」全音の和音を弾くつもり手の甲ごと移動し、「ファソラシド」を弾きます。これ、極めて大事なポイントですね。

まずは「ドレミファソ」の最良な手の形、タッチ、音色をマスターして下さい。

次に、「ドレミ・ドレミファソ」を、上記の条件でクリアして下さい。

「ドレミファソラシド」は、この「ドレミ・ドレミファソ」と同じ手の使い方をして弾きます。つまり「ドレミ」と弾いた後に、素早く手の甲の形を崩さずに移動して、「ドレミファソ」を弾くように「ファソラシド」を弾くということです。絶対に親指を手のひらの下にくぐらせないで、弾いて下さい!

お気づきの事と思いますが、音階を弾くテクニックというものは、「ドレミファソ」までの弾き方しか存在しないことになります。この奏法は、88鍵どこからのポジションであろうと、飛躍的に合理的な動きをします。尚、黒鍵が絡む弾き方は、親指が黒鍵に乗らない運指になりますが、その際も勿論、同じように手の甲ごと移動ですね。

一番簡単でシンプルなテクニックですが、それを確実に身に付けることで、ピアノの奥義に触れることが叶いますね。

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