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〜皮膚は境界〜

こんにちは、皮膚科医ママのmaruです⸝⋆


アトピーや慢性湿疹、いろいろな皮膚トラブルのお悩みがあると思いますが
ぜひ、治したい!と思っている皆さんにお伝えしたいです


『薬を使えば 治るわけではありません』
つまり、
薬を塗っていれば、薬に任せていれば、勝手に治ってくわけじゃない!

ということを、知っておいてください!



根本的に治すには、薬を使う使わないに関係なく
自分でケアしていくことが必要です

どんなケアが必要かというのは、お一人お一人違いますが
ヒントは皆さんのクセにあります⸝⋆


それを踏まえて、
今回は「心と皮膚」にもまつわる話
私たちの「皮膚」を知るお話です☺︎


皮膚は、私たちを覆っているただの皮ではありません
毎分毎秒新しい細胞が生まれ、死にゆく細胞が剥がれていく「臓器」です

皮膚は
剥き出しの臓器であり、露出した脳とも言われてます
そして、皮膚は内側の世界と外側の世界の「境界」です

皮膚は
自分という外枠を決める一番の外面であり
内面を映す鏡でもあり、同時に外の世界に触れてる面でもあります

触れることは、イコール、触れられているということでもあり
常に内側の自己と外側の世界とコミュニケーションをとっているのが皮膚です


そう!!
皮膚はコミュニケーションをとって情報処理を行い
免疫を管理し、自分を守り、記憶や感覚、感情を持つ、
すごくすごく高性能で優秀な臓器なんです!



その皮膚が間違えることをするでしょうか??
あなたを守るために常に本気の皮膚が、自分を苦しめたり攻撃するでしょうか??

皮膚の変化は
私たちの内側の心の現れであり、外側の世界に対する私たちの反応です

大好きな人を前に恥ずかしくて、ぼぼぼって頬が赤くなったり
恐怖を感じた時にはゾッとして鳥肌が立ったり

私たちの外面である皮膚は、時には私たちの言葉よりも素直に心とリンクしてます


皮膚はそいういう「境界」です


私たちが認識している以上に深い内側と、皮膚はリンクしてるんです

そして、トラブルが起きてる皮膚にはたくさんの感情記憶を感じます

押さえ込んできた怒りや悲しみ、不安、恐怖、傷つけられた記憶
自分の中での葛藤や、エネルギーの乱れがあります


   そのままの自分を、ありのままの自分を
   自分が信じることができない、愛することができない

   でも
   本当は信じたいし、認めたい、愛したい。

   そんな自分がいる
   本当は信じて欲しい自分がいる、認めて欲しい、愛して欲しい自分がいる
   でも、できない、うまくいかない。

そういった意識と無意識の自分の戦い、叫びがあります

皮膚がボロボロになってる時は、多くの方が心もボロボロですが
無自覚の方も、本当に多いです


私たちはやっぱり愛されたいし、大事にされたい、
独りになるのも嫌われるのも怖いから
大丈夫なことにしてる、平気にしてる、無かったことにしてる
蓋をして封じ込めてきた

自分を守るためであったけど

そうやって閉じ込められた想いやエネルギーは
たとえ頭で無視をしても無くなってはないんです

でも、私たちの心やからだは、その想いやエネルギーを無かったことにはせず
居場所を作り、抱き抱え続けてくれてます

いわば、皮疹は
押し込めて蓋をした、その”蓋”が内側からこじ開けられているのかもしれません。

溜め込んできたものを小出しにちょこちょこした皮疹として出してることもあれば
溜めて溜めて溜め込んで、いつの日か、ぶわっと溢れ出させちゃうこともあります「もう無理だよー!入らない!気づいてよーーーー!」って。
もしくは「そろそろいいよね!今ならきっと大丈夫だよねーー??」って。

皮膚のトラブルの多くの方に、心のトラブルがありました
そして、その皮膚と心の見えないつながりを確かに感じています

それなのに皮膚のトラブルはを皮膚の問題として、個別に考えてしまうと
”皮膚をどうにかすれば何とかなる”と思えてしまいますよね
それでは解決が見えなくなってしまいます。

皮膚は「境界」
外の世界に対する自分の想いが

顕著に出る場所でもあります

 「自信がない」「信用できない」「待てない」

自分に自信がなくて、他人の評価を基準にしたくなる
自分を信用できなくて、他人の言葉が正しく思える
自分と外の世界との境界が曖昧になってバリア(皮膚)が崩れてる。
そんなふうに感じる方もいらっしゃいます

子どもと自分の境界が曖昧になりすい子育てと同じですよね(泣)

皮膚は何があっても、あなたという自分の体が壊れないように外枠を保ってる
あなた(自分)を守るために
今も、常に、生まれ続け、死に続け、戦い続けてます✨

私たちは
たくさんの「自分」に守られて、
たくさんの「自分」に生かされている存在です



例え今、頭で考えてる自分を信じられなくても、自分に自信がなくても
自分を生かしてる存在に気がつけたら
そっちの「自分」を信じてみてください*
そっちの「自分」を労って下さい*


あなたは、今認識できてる”あなた”だけでできてるんじゃなくて
あなたを作り上げてる60兆の細胞以上の存在があなたを生かしてる

「私なんて」 なんて誰に言うのか

私たちの細胞以上の存在が、今もどれだけのことをしてくれるかを知ったら
「私なんて」なんて言えなくなる
自分の心臓に、細胞に、「私なんて」なんて言えない

私たちの体は、本当に
ありえないほど緻密で、奇跡のような神秘で命を存在させてるんです

火傷で手のひらの皮膚がただれたら
風がふくだけでも激痛で、何もできなくなるの、想像できますか?
自分の皮膚に「私なんて」なんて言えないですよ
だって、どんな状態の皮膚でも、きっと私たちを守るために頑張ってるはずだから

どんなに忌まわしい皮疹も
どんなに憎たらしいかゆみも
感謝する気にはなれないにせよ、敵ではないことを
感じていただけたらいいなって思います


今の自分が悪いんじゃない、今の自分がダメでもない
今の自分は、過去の自分が、自分を守りぬてきてくれた自分なんです
どんな選択も自分への愛のある選択で、ジャッジはいりません。
私たち、どんなに頑張っても自分への愛は捨てきれないし、諦められないから

そいういう時が来たっていうだけです
これからは、守り方を変えてみるだけ

自分への愛に浸っていいし、自分への愛を誇っていい

現実的に突き詰めていくと、こういう話につながっていく
不思議なような、必然なお話


自分を使い続けていく
それこそが自分を育て、自己治癒力を高めていきます

薬を塗って、薬に任せているだけでは何も変わらないです。

皮膚だけを見ていては変わりません。
どの薬がいいかを悩んでいても変わらないんです。
イタチごっを卒業するかどうかは、薬じゃなくて自分次第

皮疹は、心や体からのメッセージです。

もっと自分を信じてみても、いいんです

もっと自分を認めて欲しい
もっと自分を愛して欲しい
本当はもっと自分を外に出していきたい、表現していきたい
私たちは、みんな、そういう欲望のある生き物

だから、皮膚が叫んでます

だーーーーーいぶ長くなってしまいましたが
「心と皮膚」に収まる話かは分からない、そんなお話でした⸝⋆

幸せに向かって、自分を使い続けて、トラブルから卒業しましょう𖦥
愛を込めて、応援してます*

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