ひとりアドベントカレンダー2022 3日目(遅刻
これは12/3分の投稿です。舐めてんのか?
院試体験記(東工大数学系
院試体験記なら自動的に書く内容が3つ生成されるのでどうしても困った時のために取っておこうと思ったんだけど、すでに遅刻が終わってるので一個分書きます。半分は思い出話なのであんまり有益な情報は期待しないでほしい。
ちなみに勉強を始めた時期とかはおぼえていないので他の日記やDiscordの記録をもとにかいています。
環境
内部生なので東工大の院を受ける人間が多数だったこともあり、比較的簡単に勉強会として集まることが出来た。他の大学院は少数だったり自分しか受けなかったりするところもあったのでやはり自大学のアドは大きいと思う。
過去問は公式のHPに20年近くが載っていたのでそれを使った。ただし特に過去問の解答はなかったのでみんなで頭を捻りながら解いていった。
勉強の開始
これは結構早くて、B3の春休みくらいから開始した。春¬シコ日記の記録によると2/28くらいに最初の院試を解いてるっぽい。最初のことは本当にびっくりするくらい解けなかったし全然受かるビジョンが見えていなかった。
微積はまぁ解けないこともない問題も含まれていたけど、線形代数とか無理だったし専門の解析も一問も解けなかった。
ちなみに、この頃解き始めたのがH24あたりなんですけど、大体この辺の年は簡単だったというか、専門だと優収束定理が使えれと溶けるみたいな問題が多かった頃だと思う。このあたりから始めるのは結構おすすめ。とくに最近の問題は午前の線形代数と午後の解析が難しい問題多い気がした。
解く年度は結構変な順番をやっていて、H24からH30へと順にやった後、H24からH12に遡って、最後に直近の問題を解くという方式をやった。深く考えずにやっていたけど、H12-H15くらいの問題が一番難しかったので結果的にはいい采配だった。
勉強(会)の形式
まぁみんな受けるしみんなでやろうという話になっていたので、3月くらいから勉強会をしていた。
形式としては、とりあえず問題を解いてきた上で一週間に一回だけみんながDiscordで集まる。そこで各問題について解けた人が順次解説を行っていくという方式。一週間あたりニ年ずつやっていた。10人弱で集まっているので午前に関しては誰かしらが解けていて、分かんなかった問題の解説を受ける、と言った手順。
線形空間に関する知識とかが全く足りていなかったので、非常に役に立った。
午後の問題は専門ごとにDiscordのチャンネルを分かれてやっていた。だいたい解析をやってくれるのが自分含めて3,4人くらい。特に最初のうちは誰も解けない問題とかが結構多かったので、かなり時間をかけてやっていた。大体勉強会がある日は一日がそれだけで潰れる感じ。
3月(結構早い)から始めて毎週ニ年解いてるわけだから、過去問を一周するのは結構早めに終わった。
清書
勉強会ではWhiteboard foxという共有アプリを使ってやっていた。事前にはわからなかった問題を議論の末に結論を出せると言ったことがしばしば起きていたので、忘れない内にわかりやすくメモをまとめておく必要があった。
ただし基本的に自分の字は壊滅的に汚いのでTeXで解答を清書するようにしていった。専門の解析に関しては勉強会のかなり初期からしていた。基本的に一度解いた問題はすぐに忘れるタイプの人間なので、情報整理の観点でも非常に役に立ったと思うし、勉強方法としても悪くないと思う。
あと勉強の進捗をなんも生んでいなくても解答の清書をパソコンでカタカタしているだけで進捗を生んだ気になれるのも良い。本当に良いか?
解析専攻で解答の清書をする人は主に自分ともう一人だったので、全体の半分弱くらいを清書したと思う。
復習、二週目、他大など
勉強会で一周目がそこそこ進んでくると他大のことも考えるようになってきた。どうやら5月には東大数理の勉強会も始めていたらしい。
東大数理に関しては受ける人が四人いたが、解析2幾何1代数1という内訳だったので、とりあえずA問題だけの勉強会を週に一年ずつやっていた。詳しくはまた別にかくが、このペースだと実は過去問をやり切るにはけっこう厳しかったので、東工大の院試勉強をはやめに開始していたのはだいぶ良かったと思う。
一方この頃、東工大の過去問はH24から遡る方に入っていったらしい。最初はても足も出なかった院試だが、この頃にはボコボコにはされるけど手と足を繰り出すくらいのことはできる程度にはなっていたと思う。同期で頭突き合わせてもわからなくて外部に助けを求めた問題は、専門解析だと4問くらいだったと思う。最後まで(今も)分からなかった問題が2つくらいある。
そんなこんなで院試にうなされていて、たしか7月の上旬くらいには過去問が一通りとき終わった。この後は主に東大数理の勉強をしつつ、サボっていた東工大の清書を上げる作業を行っていた。特に最初の頃の清書は下手くそな手法を使っていたりよく見直したら間違っていたりしていたので、そういった部分の修正も行っていた。
この頃、3月の時点では勉強会をやっていなかったりあんまり出れていなかった人たちで別の勉強会が生えていた。そっちにもちまちまと参加して午前の復習とかをしていた筈。普通に線形代数で忘れている事実とかいっぱい出てきたし、一回解けなくてやり方を教えてもらった問題をもう一度見てやっぱり解けないなんてこともあったのでこれはこれで有意義だったと思う。
試験当日 筆記
思い出話。
筆記試験は午前の数学(教養)、午後の数学(専門)、英語の三種類。他の大学院だと二日に分けてやることも多いけど、東工大は一日で全部やるタイプだった。結構疲れる。
午前では線形代数と微積で爆死した上に位相空間の問題を最初読み間違えていて終了間際に書き直すなど、結構苦しい感じだった。
午後は終わった直後では六割くらいは取れている感触だったのでギリギリ耐えてるかな?といった心持ち。
英語はカス。辞書は持ち込み可で冊数に制限がなかったと思ったので30冊くらい持っていくといい。
家に帰ってから午後の解けたと思っていた問題が解けていない事に気づいて、かなり険しい思いをした。東工大と東大数理と阪大で3つ受けたけど、筆記で落ちているかも知れないと一番思ったのは東工大だった。この時点では東工大しか受けていないけど。
翌日の夕方ごろに筆記の結果が発表され、更にその翌日に面接が行われる。なので面接の対策のことを考えると筆記の解き直しを翌日の昼間にはしないといけないんだけど、落ちているかもしれないと考えちゃうのでだいぶ心がしんどかった。
試験当日 面接(Zoom)
面接に進めるかどうかは筆記試験翌日の夕方(17時頃だった)に発表される。このとき、午前と午後のどちらかに振り分けられるのだが、おそらく代数と解析に関しては成績がいい人が午前、そうでない人が午後に振り分けられていたと思う。幾何だけ受験番号の昇順に並んでいた。尤も、これは発表された時点では気づかなかった。
面接当日は午前に配置されたので寝坊しないようにしなければならなかった。
当日は何を聞かれるかわからなかったので筆記の復習をしつつ呼ばれる直前までDiscordでみんなとお話をしていた。
午前の中では後ろの方だったので、先に呼ばれた友達を見送るなどしていたのだが、そいつは5分くらいで帰ってきたのでたまげた。数学的な内容をほぼ聞かれなかったらしい。午前の人ほぼ素通し説がこのあたりから出てきた。
で、自分も呼ばれた。まぁ内部生なので先生とはある程度顔見知りだし、ラボスもいるのでそんなに緊張しないで済んだ。先生の発言から察するに、やはり成績の高い人を午前にぶちこんでいるっぽい。あんまり詳細は話せないが、内部生なのもあってかなり素通しの雰囲気が出ていた。
ただ、一応筆記についても聞かれた。その場でなにか考えろという感じではなく、ほぼほぼ感想を求められたレベルだった。
とまぁ面接が終わった頃には合格をほとんど確信していた。まぁほぼほぼ何も聞いていない面接で落とされたら何を判断して落としたんだって話になるわけだし。うっかりおちんちんが写り込んじゃったとかですか?
結果的に、筆記が通るかに関しては院試の中で一番緊張したが、面接が終わってからは一番お気楽だったと思う。
後から聞いた話では、やはり午後の人は数学的内容も聞かれたらしいので当日の復習会は結構大事だったらしい。
あとがき
基本的に思い出話に終始したので役に立つかと言われると結構微妙なところがあるため、同期の体験記など参考になりそうな文献を貼っておきます。
代数のオタク(異常成人男性)の体験記。もし勉強のために清書した院試の回答が欲しかったらこいつに連絡を取るといい。
代数のオタク(デカい笛吹き)の体験記
幾何のオタク(比那名居天子)の体験記。彼らはみんなDiscordで勉強会をしていた人々です。
解析のオタク(ウパー)の体験記。この人は一個うえの先輩なのでまたちょっと違う。
以下謝辞。
勉強会に参加してくれた同期各位、分からなかった問題の解決を助けてくれたM先輩とK先輩、後輩のN氏。非常に助かりました。ありがとうございます。
数学科の社不を22年間養ってくれてる両親。少なくとももう二年脛を齧るのでよろしくお願いします。
また明日!
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