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タイルの可能性についての対話

今度、東京で、総合建設・不動産の会社の取締役であり、デザイン会社の代表を務める(=タイルの使い手である)友人と、タイルの作り手である私、の呼びかけで「タイルの可能性」について対話・ディスカッションしたいと思っています◎

タイルに限らず、まちづくりでも思うのですが、使い手と作り手のコミュニケーションとコ・クリエーションが新しい価値を生み出す鍵になるのではと思います。それは、言葉をかわし、互いを認識・理解すること。そして、何か似たものに価値を感じ、そこから、共に新しく何かをつくること。

今回、イベント告知の最後の一文で、TILEmadeの取り組みのことを、「システムからこぼれ落ちている自由について、人間の手作業と空間の身体性について、実はかなり核心をかすめている取り組みだと僕は思うのです。」と添えてくれました。そんなにたいそうなものではないと思いつつも、量産のシステムの中で、なんでこうじゃないんだろうと息苦しさを感じていた私の背中を押してくれる、そんな気持ちになるのです。それが、何か似たものに価値を感じているということなのだと思います。

これまでの産業の構図は、ピラミッドのような形になっていて、メーカー(とくに私のようにタイルの材料を作っている原料メーカー)側と、ビルを建て管理していく側の世界は、絶対に交差しないはずでした。でも、いま、そんなピラミッドのような形はそのカタチを変えつつあって、緩やかに繋がり合う世界がやってきている気がします。そのひとつの現象が、今回のイベントのような気もするのです。

産業のピラミッドによって守られているもの、守られてきたもの、これからも守られていくものはあると思います。それも大切でこれからも必要ですが、そうでないもの、図らずもシステムからこぼれ落ちていっているものも、愛おしく大切にしていきたいと思っています。

◆タタタタタイルの可能性についての対話
日時:2019年4月5日(金)18:30開場 19:00開始
イベントは招待制なので、もし興味持ってくださった方がいらっしゃったらお声がけください。場所は、蒲田です。

最近、夢中で目の前のことに取り組んでいて、気がつくと、内の人になってしまっている、と思います。そんなときは、視点も一方向になりがちで、発想も狭くなります。そんなイノシシのように目の前のことに突進して躍起になってしまっているときに、別の視点やステージをふっと用意してくれる、声をかけてくれる友人に感謝です。とても、貴重な場です。
(こんな時、TILEmadeは私の事業だけれど、私の事業ではなく、まわりで応援してくださる方々のおかげで舵取りできていると感じます。)

外に出て、外の空気を吸ってまた深く潜る。クジラみたいなイメージで、呼吸をしながら、深く深く。まだ見ぬ、新しい世界を見ていきたい。

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