理由などいらない

そこに山があるからだ。

なぜ山に登るのか? という問いに昔の人は言った。ほんとうは誤訳らしいが、そこはあまり関係ない。

そこに山があるから登る、そこで、野球をやってるから観る、となんら変わらない。シンパシーを感じるとまでは言わないまでも、言いたいことはわかる。

野球じゃなくても同じようなことは頻繁に起こっている。そこに美味しそうなお店があったから入るわけだし、そこに美味しそうなスイーツが並んでいたから買うわけだし、そこに…。

どういうわけか食べもののことしか例えが浮かばない。でも、まぁそういうことだ。多くの人が経験していることだろう。生きてさえいれば。

理由を探すことが大事、と考えることもあるらしいがあまりぼくにそれはない。

ものごとにたいそうな理由など必要ない。ただそこにあったから、それが絶対的な理由になりうるのである。

ここまで、病院の待合室で書いて途切れていた。わずか数時間前のことだ。ここからどのように展開させたかったのかは全くもって覚えていない。

それこそ、そこに書きかかけの文章があったから公開した。ただそれだけのことである。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。