温かいコーヒー

いつなんどきも最初の一文を意識することとコーヒー豆を挽くことは似ている。どちらも簡単なようでむつかしい。

漫才でいうところの、いわゆる「つかみ」。そこで失敗するとすべてが終わってしまう。それくらい重要な部分である。それは文章においても同じことが言える、と思っている。

なんの気なしに書いた文章よりも、最初を意識してなんとか引き込もうとした文章のほうが反応はいい。もちろん絶対ではない。だから試行錯誤を繰り返すわけだ。

ここ最近、すごく考えるようになった。にも関わらず、これかよ! という声がどこからともなく聞こえてくる。それはしょうがない。

決して諦めてるわけではなく、ぼくはまだまだ修行中の身。イケてない書き出しの文章がたくさんあるからこそ、いろいろ考えてなんとかなんとかしようと思っているのである。

仕事でもnoteでもそれは同じ。訓練あるのみなんだろうけど、あまりに狙いすぎてもドンびかれてしまう。なにごともほどほどにしなくてはならない。そのさじ加減がむつかしい。

美味しいコーヒーを飲むために、豆を挽くところから試行錯誤するのと似てるような気がする。なんの気なしに淹れても飲めるけれども、味わいが違う。

温かいコーヒーが飲みたい、そんなことを考えながらぼんやりと浮かんだことをまとめてみた。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。