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夜の朗読会開催しました

2月2日(金)の夜に「エキナカ本展 夜の朗読会」を開催しました。

この場所に多くの人が訪れ、誰かはわからないけど本を通じてゆるい繋がりが生まれ、なんとなく愛される空間になっています。でも、たまには本好きな人の言葉を直接聞いてみるのも良いかなと思い「夜の朗読会」を企画しました。

どれぐらいの人が参加してくれるか少し心配だったのですが、結果定員15名を超える方が集まってくれ立見の方も!

本の読み手は、エキナカ本展で選書してくれた図書部員。ゆーりさん(シェイクスピアシアター舞台役者)、中村なほさん(役者/ダンサー)、PANTONさん(クリエイター)の3人。

ゆーりさんが選んだのは、日本児童文学の父と呼ばれた小川未明の2作品。寂しくて、なんだか切なくて、でもほんわかとした暖かみを感じる「春がくる前」と、月夜の晩、仕事で疲れた主人公が、見知らぬ男に案内されて訪れたカフェでの不思議な体験を描いた「白い門の家」。

コンテンポラリーダンサーや役者として表現活動をしている中村なほさんは、宮澤賢治の「やまなし」。宮沢賢治の生前に発表した数少ない童話のうちの1つで、蟹の兄弟の日常の風景を豊かな表現力で描いた作品です。

独特な世界観を持ったイラストを描クリエイターのPANTONさんは、自分がみた夢の話を綴っオリジナル作品の「ループ」を朗読。彼女の夢の世界を共有しているかのような不思議な時間でした。

電車の走る音。
駅の雑踏。
家路に急ぐ人たちの足音。
ほろ酔い気分の笑い声。

いつも日常の音も聞こえる中での朗読会は
少し不思議で、少し特別な時間になった気がします。

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