7月16日　スパワールド温浴亭後記

　この日は世界の大温泉スパワールドでの講談。二回公演。落語家の林家染吉さんとご一緒させていただいた。僕にとっては雲の上くらいにキャリアが上の方なので、恐縮しつつ二公演とも前座を務めさせていただく。

　この日はあまりにも快晴。連休二日目ということもあって異常な人出。露天風呂に作られたステージには当然冷房もなく酷暑。中々大変であったが、暑さに喧嘩を売るように「難波戦記～般若寺の焼き討ち～」と「玉田玉山～僕が講談師になった理由～」の二席を務めさせていただいた。
偉いものですごく気持ちよくできた。汗をかいたからそう勘違いしたんだろうか、いや、そんなことは無い、うまくいったのだと思いたい。

　その後「新しい服をあなたに見せたい」とラインを送ってくれた妻に粋を感じて一回自宅に戻って妻を観て、そのまま一瞬昼寝をして加古川へ。実家にある講談速記本の整理にとりかかる。異常な量の古書で絶望的になるが、作業自体は楽しいものである。
ペーペーの講談師である僕でもほほー。と思う発見があるのだから、大学でこのあたりの書物のことを勉強されている師匠は間違いなく様々な発見をされるんだろうな、と思う。