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2月2日 京都市長選挙取材②
沢山歩いたが、沢山歩いた分落ち込む時間も長かった。選挙に毒された感じすらある。何かしらのルサンチマンを刺激されてしまって、自己嫌悪の嵐であった。仕方がないからそれも講談にする。僕にはそれしかできない。それか死ぬか。講談にすることも、死ぬことも無意味であるから一緒か。まあ。
それでも取材ははかどって、意味ないものの面白い講談はできそうである。僕の心が揺れ動けば揺れ動くほど面白い講談になっていく。意味はは無いけれど。僕もなかなか講談、いや、玉田玉山物語の主人公として優秀な動きをしてくれるものである。
午前中から20時ころまで取材をする。酒でも飲んで帰ろうか、と思ったが、妻から連絡が来る。とにかく仕事が大変であった、何か一緒にいて欲しい様子であった。僕などで役に立てるならば、と妻と駅で待ち合わせ、自宅へと帰る。
妻はおにぎりを四個食べ、から揚げも食べ、風呂に入って眠ってしまった。かわいらしい人である。少しは役に立てたのだろうか、
僕はから揚げのご相伴に預かって酒を飲み、風呂に入るとのぼせてしまって気持ちが悪く、しばらく暖房の無い部屋でぼうっと涼む。
選挙の取材なんて遊びみたいなもんなんだから、落ち込んでいても仕方がない、意味が無い。という事実と、自分が落ち込んでいる、という事実が合わさって辛い気持ちになる。
のぼせが取れたあたりで、本を読んで眠る。猫砂と猫のトイレシートを買いにいかなければいけないことを忘れたまま眠ったことに、書きながら気づいた。あかんやんけ。猫、かわいそうやんけ。