8月31日 競馬講談テレビ収録・ビッグイシュー講談会後記
朝から北浜に出かける。
何度この記事で書いたかわからないがモスバーガーに入店。
おそらく明日も入ることになるだろう。
僕ほどバーガーショップに入ってバーガーを食っていない人間も珍しいのではないか。
昨日もマクドナルドに入店したし、今日もモスバーガーとマクドナルドに入店したが、ハンバーガーは食べて居ない。
ハンバーガー屋の神には守護されても、ハンバーガーの神には守護されまい、と思う。
青山ビルで、グリーンチャンネルさんで放送中の「競馬講談 名馬名勝負」の収録を見学する。
いつもお世話になっている旭堂南鷹先生に競馬講談だ。
全部の収録を見学させていただくことができた。修羅場がすごく勉強になった。
修羅場と言えば「三方ヶ原の物見」「明智左馬之助湖水渡り」「宇治川の一番渡り」と演目視点になりがちなのだけれど、新作講談で修羅場が躍動するのを目撃できて、いつもやっていることの応用可能性と上手に応用できた時のかっこよさを目撃できたのはすごく財産になると思う。
収録がおわってから淀屋橋に向かう。ビッグイシュー講談会。
準備を済まして稽古をしているとビッグイシュー講談部の皆さまが来られたので、稽古を見せていただく。
今日は玉玉亭壱秀さんと玉玉亭播秀さんが怪談を語られるので、それらを拝見する。
壱秀さんに勢い、播秀さんの演技の緩急をひたすら勉強する時間だった。勉強になったのだった。
師匠が来られて稽古も佳境。ラストスパートで作品が仕上がっていく。
しているうちに開場時間。
僕はカライタで「三方ヶ原の物見」をさせていただいた。
声をとにかく大きく出そう、という気持ちだった。もしかしたら聞いていた方々には迷惑をかけてしまったかも。
開演時間になって僕が前座で「玉田玉山物語 菜の花怪談」をさせていただいた。
司馬遼太郎の怨念の話だ。
怪談なのにニヤニヤ話をしてしまっていたようで、反省をした。
高座に居る時、ニヤニヤしがちな気がする。なんか愉快な気持ちになるものねえ。
それからビッグイシュー講談部のお二人による紙面紹介講談や、最新号紹介のトークショーがあって中入り、中入り後は講談部のお二人の怪談と、師匠がビッグイシュー販売者の方に取材したビッグイシュー講談。
今日はとにかく玉玉亭播秀さんの怪談にいたく感動した。
さっきの稽古よりもすごく良くなっているし、おじさんの播秀さんが女性と子供を演じる講談なのだけれどまったく無理が無く、感動する怪談に仕上がっていた。
話自体も、前よりも魅力的な講談をされていることにも涙が出そうになったが、まだまだまだまだ、僕の涙腺はそこそこ固いのだ。でもこの調子でいかれたら僕の涙腺もやぶさかでなさを醸し出してくだろう、ということは予想に容易い。
師匠のビッグイシュー講談、もうこの主人公のお話は半年以上続いている気がする。
まだまだ続く。
人間の人生の物語の含有量というのはかなり多いのだろう。
講談はそれを結晶化して作品にすることができる。僕は講談でできるその種の営みが非常に気に入っている。
僕も将来こんなことをしたい、と思うが、それには僕には「聞き出す力」が足りない感じもする。
取材段階からもっと勉強をしような、と思ったり。
終わってから打ち上げをされていた南鷹先生と師匠と共に合流させていただいて、素晴らしい中華料理をご馳走になって終電で梅田から新大阪に帰って駅の階段で後記を書いて今。
家に帰って稽古ができれば強いのだろうけど、そんな強さがあれば就職だって夢じゃなかった。おそらく大いびきとなるだろう。なんとか頑張れんのか。
明日は講談玉田家チャンネルの撮影と立川文庫続き読みの講談会。
10代20代無料キャンペーンが始まったが、どうなるのだろうか。
海のように若者が集まるか、それとも海のように静かなのか。
海というのは色んな表情を持っているという感慨を以て今日の後記を終わります。
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