9月8日 昼下がりの講談会・動画撮影・立川文庫続き読み後記


朝、悔しいくらいに眠かった。
でも人生には悔やんでも悔やみきれないことなんて山ほどあるので、その山を高くするつもりで身体を起こす。山は高い方がいいのだ。きっと。

本町にやってくる。
少し作業をしてから昼食をとる。
何やらおばんざいを供するような店で、おかんの味、的なことを標ぼうした店だった。
店員さんも皆「私はおかんである」という自覚があるような立ち居振る舞い。
「はい、メインのおかず。そこから選んで、何にするか」と、かしこまった接客言葉などは用いず、お母さんでもママでも母でもなく、おかん、を完全に背負いきる店員さん。
そういう、おかんおばさん、が何名も立ち働いていて、みなおかんなのだから、もうテーマパークである。
おかんのテーマパーク。
夢の国ではないけれど、なつかしの郷くらいの異世界感はあった。
刺激的な昼食だった。
秋になってくれ、涼しくなってくれ、という願いを込めて秋刀魚を食べたのだった。

其の後の昼下がりの講談会、僕の出番を頂いていた。
カライタで「明智左馬之助湖水渡り」をさせていただいた。最近非常に気持ち良くできるので嬉しい。
開演してから前座で「玉田玉山物語 印鑑登録への旅」を。
笑っていただけたりした。
自分的には「こんなに自分を出してもいいのだろうか、ここは秘すべくなのでは」という個所が一か所だけあったのだが、そこも笑っていただけて嬉しかった。秘さずにいこう。
トリは師匠で「浪花千栄子物語 幼少期篇」だった・
先日の富田林の会で語られた「浪花千栄子物語」のうちから生まれてから八歳になるまでのお話。
人が八歳になるまでにこんなにつらい目に合うのか、というような不幸の連続。
早く大女優になってほしくて仕方が無かった。

それから青山ビルに移動をして動画撮影。
いつも通りパンパンとり終わる。

続いて立川文庫続き読みの講談会。
カライタで「三方ヶ原の物見」をさせていただいた。
ラジオの公開収録は結構盛り上がったように思う。特にニュースのコーナーは楽しい感じになったんじゃないかしら。
僕の「玉田玉山物語 タイ焼きの恨み」の後、師匠の「玉田玉山物語 チラシのやりとり」という流れ。
そこから霧隠才蔵最終回。
今日は霧隠才蔵の最終回だった。長い旅だった。とても長い旅。
しかし来週からは新しい旅「真田幸村漫遊記」が始まる。
これで200冊強ある立川文庫の内3冊を読み終わったことになる。全冊制覇への先は遠い。
玉田家の旅は終わりそうにない。これからも数多旅の終わりを見送り続けることになるのだろう。

それから師匠と梅田まで歩きながら。霧隠才蔵の好きだったところを話したりする。
明日は南陵先生のご自宅のお片付けだ。

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