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7月25日~7月31日 一週間日記

●7月25日 打ち合わせ作業稽古
 打ち合わせののち『講談・加藤の乱』の稽古を行う。加藤の乱はとにかく長大なのでなかなか大変である。削って削って50分くらいになったが、稽古をするのにおののくくらい長い。ほかの講談師はどうしてるんや稽古を。まったくもってわからぬ。あまりにわからなかったので、夜半にシラスで稽古配信をすることとする。これが結構よかった。2時間くらい集中してできた。よき、である。
 
●7月26日 稽古
 稽古をしなければならないのに『地面師たち』を見始めてしまってもうだめ。からめとられるように七話までぶっ通しで観てしまった。あかんではないか。『地面師たち』は最高に面白いドラマであった。地面師って詐欺がまず面白すぎる。リリーフランキーとピエール瀧がともに出ている作品ってのは大体いいのだ。
合間に少しだけ稽古をする。まくらも考える。東京都知事選挙ミニ講談も書く。
 
●7月27日 講談師による「伝説の政治ネタ」 講談「加藤の乱」&畠山理仁氏との都知事選振り返りスペシャル
 早めに横浜へ。ラーメンを食べて会場近くのコワーキングスペースで作業をする。台本の最後の見直し。少しだけぼそぼそと稽古もする16時45分ころに会場入りして準備を行う。玉木横山もそのうち到着をする。畠山さんも来られて18時開場。18時半開演。
まずは僕が『加藤の乱』を。森喜朗の幼少期はカットして、五人組の密室での総理決定から加藤と野中の電話。ホテルオークラの「大将なんだから」そして加藤紘一の3度返し。なんと60分声の大作に。そこからフリーランスライターの畠山さんにご登場いただいて加藤の乱の感想戦。休憩挟んで今度は畠山さんを再度読み込む都知事選講談から都知事選の話をする。トークショー。これが無茶苦茶楽しかった。畠山さん、本当にありがたい。僕の知りたいことをすべて知っておられる。そして僕が知りたいことを質問して、畠山さんが答えるとお客さんも喜ぶ。なんと幸福な時間であろうか。結局4時間ほどのイベントになった。何より僕が大満足。こういう日を重ねていきたいものである。ただ、夜の暑さは尋常ではない不快を醸していた。最悪。
 
●7月28日 どうで荘配信
 僕が居候のねぐらにしている川崎武蔵新城の「どうで荘」に水曜どうでしょうÐ人がやってきての配信。ここ最近は藤村Ðが料理を作ってふるまう配信になっている。この日はホットケーキ。水分量を半分以下にして焼き上げる。ふわふわのもちもちに仕上がる。幾片かを食べる。そのあと打ち上げ風の会食を武蔵新城の名店四季の春にて。本場街場風の中華料理。かなりおいしい。そして高くない。皆大いに満足をする。僕はジャスミンハイを二杯飲む。ねぐらへ戻ってどうでしょう講談の台本を書く。これがかなり良い台本になる。うれしくなって部屋中をのしのしと歩く。
 
●7月29日 茨城撮影旅行
 茨城へ。グッズに使う写真を撮影するためである。茨城県某所へ車で向かう。いつもの面々と言ってまったく過言でないメンバー。
世田谷に集合をし一路茨城へ向かう。初の茨城ではなかったか。関東平野、という感じの土地。利根川が横たわり、その流れを中心に田畑が広がっているような印象。
目的の写真を撮影し、神栖市のホテルへ投宿。皆で晩飯を食べる。
予約の電話をかけ名前をきかれたので「丸山です」と本名を答えると「歯医者の丸山先生ですか」と聞かれたものだから「はい」と言ってそれらしく振舞おうかと思ったが、歯医者の知識が全然ないので諦め「観光客の丸山です」と答える。
居酒屋に向かいながら心中「観光客、と断言してしまうと常連になる見込みが少ないのでサービスが悪くなったりするのではないか」と不安になったが何のその、である。非常に良い居酒屋であった。たくさん会話もできた。日中の車中の会話にむつかしさを感じていたのだが、やはりこういう場所での会話というのはやりやすいものである。二人に閉じたり四人に開いたり、というのがやりやすい。自在である。
ホテルの部屋で飲みなおそうか、と思ったものの相当に疲れていたようで寸暇を惜しんで眠ることとなる。
 
●7月30日 茨城撮影旅行
 朝から朝食バイキングを食べる。素晴らしい朝食バイキングだった。鮭もソーセージもある。ご飯がある。カレーがある。地元の名産もいくつかある。程のいい朝食バイキング。大河ドラマの話をしながらというんだから素晴らしい朝。ありがとうの朝。
車に乗って犬吠埼へ行く。千葉の東端。太平洋を望む岬。これが相当に風光明媚な場所で素晴らしかった。海の水が大変にきれいに澄んでいる。こういう海にこそ潜ってみたい、という海。財があるならばこういう土地に居を定めてゆるりと死んでいきたいものである。
犬吠埼を出て、銚子で土産物を物色し、東京へ戻ってくる。最後は電車で武蔵新城までたどり着く。なかなかに暴飲暴食をした二日間であった。食べたいと思ったものは全部食べた。もっといける、とは思ったがこの日はおとなしくする。どうでしょう講談を一本書ききったところで眠ることとする。
 
●7月31日 休み
 この日は前日に脚本をかけていたので休みであったが、とにかく日記などを書きまくった。どうにも最近眠りが浅く作業中にうとうとすること甚だしい。左下瞼あたりがずっとぴくぴくとしている。どうにもこうにもである。全然たっぷり眠れるスケジュール感なんだけれど、どうにも上手に眠ることができない印象だ。
ネットサーフィンをしながら見つけた高橋ユニオンズというパリーグに3年間だけ存在したプロ野球チームに夢中になる。川崎球場を本拠地にしていたそうだ。これは川崎に拠点を持つ講談師として語らなければならないような気がする。集中的に読書をして調べていこうと思う。しみこむまで情報を入れることが大事だ。

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