8月18日 南陵先生のご自宅の片付け後記


今日は西宮の南陵先生のお宅の片付けに伺った。
西宮駅で師匠と南遊兄さんと合流をして南陵先生のお宅へ。
道中、師匠から南陵先生の思い出話を聞く。
南陵先生と関西スーパーさんの刎頸の交わりについてのお話が面白かった。
色々な方々から南陵先生のお話を聞いて、たくさん笑う。僕も聞いた話を知人に話をしたりしよう、と思う。逸話化していくといいなあ。講談がもっとメジャーになって30年後の南陵先生のウィキペディアを虚々実々にぎわしていると良いな。

南陵先生のご自宅は、もはや仙人の庵、賢者の閑居といった感じ。
貴重な書物、資料が山のようにうずたかく積まれている。
特に講談の古本類があふれていて、食器棚、食器の間に講談本が突っ込まれていたりする。
いかにレコード好き、漫画好き、プロ野球カード好きでも食器棚の食器の間にまで浸食はしてこない。
相当のコレクションなのだな、と改めて戦慄する。
ご自宅で南也さんに出迎えていただき、小南陵先生、南龍先生と合流をする。

師匠と一緒に一部屋を割り当てられる感じになって一生懸命かたづけていく。
どんどんと本が出てくる。
古本は講談速記本だけでなく、明治時代の小説類も多かった。
「長編悲劇恋愛小説」や「剣豪活劇大小説」みたいなものがどんどん出てくる。
明治時代の過剰な感じ、好きだ。
まとめて、箱に詰めていく作業をひたすら行う。
また、南陵先生の思い出の品もたくさん出土する。
「11PM」の台本とか、鶴岡一人と古葉竹識がゲスト出演している野球番組の台本とかも出てくる。改めて南陵先生の芸能人感に驚いていると、今度は参議院手帳、国会議事録、橋本龍太郎のサイン入り献本(橋本龍太郎のサイン本にはブックカバーがかかっていて「橋龍のサイン入り」とおそらく南陵先生の直筆で書いてある)などが出土。参議院議員を務められた南陵先生の一面も垣間見る。

謎の、講談業界とは関係のない業界の大迫力の襲名の記念品もたくさん出てきて、その人脈の豊富さにひたすら驚いたのだった。

講談速記本は先代玉秀斎のものから、石川一口、松月堂魯山、神田伯龍などのものがどんどんと出てくる。
本とか資料で見ていた人たちの速記本が目の前にいちいち出てくるので、なんだかずっと興奮していたように思う。
しかしながらひどい暑さ。2時半には作業を切り上げて帰宅することに。
これからも片付けは続いていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?