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4月25日~5月1日 一週間日記


●4月25日 船場トンデモ人物伝
 大阪も4日目でヘロヘロみが増してくる。ネコは大変かわいい。夕方から船場トンデモ人物伝。開演前に時事講談『或る衆議院議員の辞職』を収録してアップする。
本番。僕は『玉田玉山物語~東京の玉造~』を。面白かったのかどうか。5分の講談。最近の大阪、あんまり調子が良くない。僕は苦手意識に左右をされるタイプだからな。それがよくないのか。
終わってからインド料理へ連れて行っていただく。ナンを食らう。

●4月26日 GR話芸極
 師匠と桂りょうばさんの会。師匠が噺家さんと会をされるのは珍しいこと。お客様も20名を越えてお越しになり盛況。僕は『玉田玉山物語~講談師になった理由~』と『太閤と白猿』を。全くダメ空振り三振。悔しい。ウケるとっかかりが無かった。悔しいぜ。
師匠は『家康の最期』りょうばさんは『戻り車』を。
終わった後は中華料理へ。

●4月27日 台本作業・妻との食事
 朝から台本の作業を行う。4月29日の本番の為である。いろいろ考えるが、前日前々日と上手くいっていないので、なんだか落ち込んでくるし、面白いことは思いつかないし。俺は本当は面白くないのではないか。の気持ちが六方を踏みながら登場するが、そんなものにかかずっている時間もないので、お帰り願う。
妻とご飯を食べた。ダンシングクラブ、という店だったか。手づかみで蟹等を食べる店である。若い店員がダンスをするショータイムなどがある。当然僕はそういうのを見るのが苦手なのでうつむいたりしている。
ダンスも離れたところで勝手に踊っていてくれたらよいのだけれど、近くに来て手拍子を求められりするともうダメである。
接客兼ダンス係の人々は容姿端麗で、奥に時々見える厨房担当者たちは、そんなことはなくて、なんだか妙な気持にもなる。
料理は大変に美味しく、カニで作ったメンチカツ、みたいなやつがあって、ちょっと驚くほど蟹で、驚いたりしたのだった。

●4月28日 講談稽古・演劇稽古
 朝に淀川区民センターで講談の稽古をする。翌日弁じる『鼻欠け地蔵』と『太閤の白猿』をさらっていく。結構みっちり稽古ができた。いいぞ。ああいう公共施設は。逃げ場がないから稽古が捗る。
 昼間から妻から演出を頼まれている演劇公演の初読みがある。演劇の演出なんて言うのは久々である。演劇はやりとりの面白さが出せるからいい。演じ分けも考えなくていいし。面白いものである。終わってから僕は靴を買いに行く。妻は出演者と共に飲酒に出かけ、靴を買った後。僕も合流する。カラオケに行くことになり、ずいぶん支払いがかかった。ゴールデンウィークを舐めていたのであった。あと、飯を食いすぎた。

●4月29日 豊岡での公演
 豊岡のお寺で師匠が大石りくを語る会。僕は『鼻欠け地蔵』と『太閤の白猿』師匠は『大石りく物語』の第三回と、『三村の薪割』をされた。うーん、別にクオリティが悪いとは思わないんだけれどどうにも受けない。苦しい戦い。伸び悩み。落ち込みの中である。
終わってから観に来てくれていた親戚衆と共に飯を食う。ステーキであった。久しぶりに祖母に会った。祖母は元気だったし、なんだか会えてうれしくて泣きそうだった。
従弟の子。にもあった。この子は大変かわいい子で、カメラを向けると大変によい表情でピースをする。周りにいる子たちは皆可愛い。もっと憎たらしいクソガキ、みたいなのがいたっておかしくないのに。18時頃に親戚と別れ、豊岡駅から福知山、福知山から京都に至って京都から新横浜、新横浜から武蔵小杉、武蔵小杉から武蔵新城と乗り継ぐこと5時間ほど。川崎の寝床にたどり着く。移動中にどうでしょう講談を書く。

●4月30日 脚本を書く
 どうでしょう講談の脚本の出来が悪く、もうひと思案することになる。しかしながら筆が鈍重でどうにも思いつかない。苦労する。苦吟であった。一応書くには書いて。良くはなったが…。という出来で苦しい。前日の移動疲れもあったのだろう。集中力が持たない。老いなのかもしれぬ。いや、ストレスから解き放たればなんとかなる、と信じたい。
泥の沼でおぼれるような感覚の一日であった。

●5月1日 東京15区シラス
 シラスの予定。朝からスライドショーの準備をする。前日の沼感ぬぐえず、辛い。5月3日の八木橋百貨店での水曜どうでしょう講談の稽古も行う。夜からシラスを行う。完全んに調子が悪く。話をすると唇と瞼がぶるぶると震える。用意していた講談が1本できなかった。しかし仕方がない。全力は尽くしたと思う。でも喋っているうちに段々調子が上がってきたのでよかった。シラスが終わってから「果たしてあの台本でよいのか」の話し合いを玉木青と行う。30分ほど相談しただろうか。妙案浮かばずであったが、解散直前にブレイクスルーの一手を思いつく。玉木青たちがスタジオを去った後、急いで台本を書き替える。なんとかなった。良かったことである。危ないところであった。

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