立川文庫続き読み講談会「真田幸村諸国漫遊記」が始まります。
9月16日水曜日から毎週開催の立川文庫続き読みは、新章、新しい物語、次の本、ニューストーリーに入る。
タイトルは『真田幸村諸国漫遊記』だ。
今まで立川文庫続き読みの会では、師匠・玉秀斎と弟子の僕、玉山が『猿飛佐助』『三好清海入道』『霧隠才蔵』と先代玉田玉秀斎が立川文明堂という出版社で出版してきた200冊以上の一連の立川文庫作品を講談として語ってきた。
今まで語ってきた3冊はそれぞれ真田十勇士のストーリーだが、3つの物語は全く違うストーリーだ。
出てくる人物は同じだったりするが、設定が全然違ったりする。
例えば由利鎌之介という真田十勇士のうちの一人は『猿飛佐助』では織田信長に滅ぼされた越前の大名・朝倉家の元家臣で御家再興を狙う山賊の親分だが、『三好清海入道』ではただ単に力の強すぎる暴れ者の東北の農民だ(父親は関東を納めていた北条家の家来だったらしいが)。
猿飛佐助も作品によって小男だったり、大兵肥満だったりする。
三好清海入道は青年だったり100歳だったりする。
先代玉秀斎と、その家族で分業しながら作っているということもありそれぞれの登場人物にお話ごとに一貫性が無いのである。
一冊ごとに違う猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、由利鎌之介が登場する。
これには「ちゃんとしろよ」「こだわりなさいよ」と思ったりもするわけだけれど、逆に言えば別に途中一冊だけ読んだって面白いということである。
他のお話を全く踏まえる必要が無いのだ。
ただ、概ねのストーリーとして
・時は戦国時代から江戸時代に変わっていく頃
・豊臣家をぶっ潰して天下を簒奪しようと考えている徳川家
・豊臣家大好き、徳川家大嫌いな真田家
・真田家の殿様・真田幸村に忠義を尽くす真田十勇士
・真田十勇士は超人的に強い
・よって徳川家に味方する人たちが真田十勇士にボコボコにされる
・その他不正直な者、あくどい者、山賊、泥棒の類も十勇士にボコボコにされる
というのは共通している。
そこに本ごとに豊臣方の豪傑が出てきたり野生の豪傑が出てきたり、忍術が出てきたり、三好清海入道の乱暴ギャグ筋肉ギャグが入ったり(そういえば三好清海は一貫して乱暴でバカだ)していく。
今回の『真田幸村諸国漫遊記』は真田十勇士のうちの一人筧十蔵が父を殺した犯人を探す旅に出る、という話。
今までの3冊に無い特徴として「毒婦」の登場があげられる。
とにかく色っぽい、誰もが愛人にしたがる熟女こそ筧十蔵の父の仇で、この毒婦が日本各地へ逃げ回って男を篭絡し、悪いことをしては真田家の面々に見つかっては次の男に乗り換える、という逃避行を繰り広げる。
一冊で一貫した仇役が居る、というのは今までではなかったことだ。
そしてその仇役がかなりキャラクターが立っている。
結構面白くなりそうな予感がしている今なのである。
ともかく何が言いたいかというと、確かに一冊の本を語り進めている時期、途中から観に来る、というのは少し抵抗があるかもしれないけれど、次回は一冊の最初だから入りやすいんじゃないかな、ということです。
次回の立川文庫続き読みは
9月16日水曜日 19時から。
10代20代は無料で良い、とのお達しが師匠から出ております。
このブログの読者に10代20代がいるとは思えないのだけれど、一応ここに宣言をさせていただきます。
今後の日程は以下になります。
第58回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記②9月23日(水)
第59回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記③9月29日(火)
第60回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記④10月6日(火)
第61回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑤10月13日(火)
第62回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑥10月20日(火)
第63回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑦10月27日(火)
第64回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑧11月2日(月)
第65回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑨11月10日(火)
第66回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑩11月19日(木)
第67回立川文庫続き読み 真田幸村諸国漫遊記⑪11月24日(火)
料金は当日・予約共に1500円。
お得な5回回数券(5000円)も発売中です。
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