9月3日 打ち合わせ後記
朝、浜田省吾の「MONEY」を歌いまくっていたら、如実に妻が不安げになっていった(本当にこの人と結婚してよかったのか、という目を向け、無口になる)ので、頼まれもしないゴミ捨てを引き受けて家を出る。
喫茶店に入って玉山物語を書く。新機軸で書いてみた。
勝算はある。怒られるかもしれないけど、挑戦だ。
2時間ほどの作業で9月8日の昼下がりの講談会と、立川文庫続き読みの分を書き上げる。
もうちょっと修正をしたいけど、それはまた追々。
それから電話をしなければならない用事を済ませる。
電話をするのは非常に緊張をする。居酒屋の予約の電話などもなるべくしたくない。怖い。震えが来る。
今日は師匠のお仕事に関係する電話なので震えもひとしお。
聴くべきことをメモに書きつけ何度も確認、そして何度も深呼吸、机につっぷして「ああぁ」などと声にならないうめきを繰り返すなどのプロセスを経て漸く架電。
結局電話をすると声を作って愛想のよい感じを作ろうとするが、ちょっと心がさざめくとすぐにしどろもどろになる。しどろもどろになりながらみ何とか要件を伝える。
「できた」と思って電話を切ると、聴き忘れたことが二個もある。
もう一度電話をする。相手も「こいつは聞き忘れをする男だ」と思っているだろう、という推定が働くので最初から心はさざめきっぱなし。
しどろもどろで何とか要件をお聴きすることができた。
達成感あり。
それから旭堂南鷹先生、師匠と合流をさせていただいて、打ち合わせの時間まで茶話会という流れになる。
この茶話会が先ほど居た喫茶店と同じ喫茶店で行われることになり、嬉し恥ずかし再びの注文となった。
そこから二時間ほどしてから打ち合わせの方へ向かう。
ある映画に関する打ち合わせだった。まだ情報は公開していないので、このブログでも公開はしない。
このブログ自体が公開されていないような読まれの具合だが、蟻の一穴土手をも崩す。俺は蟻ではないし、穴を穿たない。
打ち合わせの内容には全く触れずにこの日記を進める。
打ち合わせ会場は大阪キタ地区のビルの10階。
角部屋のオフィス。
大きくガラス窓。外の景色がよおく見える。
打ち合わせが始まったのが18時で、終わったのが20時過ぎ。
始まりはお昼間だったけれど、段々と夕景、夜になってネオンが光っていく。
打ち合わせの最中、外の景色に目をやる度に印象が変化する。
もし景色だけを二時間眺めていても、こんなに変化に気づかないだろう。
また、二時間の最初と最後だけ見てもただただ「おう、もうこんな時間か」という驚きだけが去来する。
和やかな、少し隙のある打ち合わせだからこその風景の変化の楽しみだった。
打ち合わせはちゃんとメモを取ったし、聴いていない、ということは全くない、と弁解をさせていただきます。
また映画のことについてはお知らせできる日が来ると思います。
その時はどうかよろしくお願いいたします。
帰宅すると日付が変わっていた。
浜田省吾「MONEY」を歌わないように気を付けながら後記を書き終わろうとしている今である。
おしまい。
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